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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
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性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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こんにちは、天音です。

今日も白昼夢をお届けいたします。
連日の更新になりましたが、この後はまたお時間いただきます。
書けていない空白の部分があるので、そこを書かなければ……。
が、頑張ります。


この小説ブログ、そしてもうひとつの香水ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、無許可の販売は禁止です。
某サイトにて著作権侵害、違法販売されていた私の作品の販売が停止されました。
FC2さまと応援してくださった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました。



ココから小説

 
最初から読む

 
 東門を一人抜ける。ソン国の兵の退却は見事で、東門から出て馬を進めても残兵に出くわすことがなかった。
 夜風が頬に心地よい。私はただただ馬を走らせた。
「……?」
 風がぬるく……いや、熱くなった……? これは……。
 私は手綱を強く引いて馬を止まらせた。馬は一度嘶いて、足踏みをする。
 橋が燃えていた。
 私は心のどこかでほっとしていた。ツキを追ってここまで来た愚かな自分に笑いがこみ上げる。
「ふ、ははは」
 そのときだった。
 考えるより先に身体が反応していた。
 私の放った弓がひゅうっと空を裂き、木に刺さる音が響いた。
(……ツキ)
 頬をかすめた矢に臆することもない双眸が私を見つめていた。
「流石ですね。ヨルさん。危うく殺されるところでした」
 咄嗟に放った矢だ。手加減など出来うるはずもない。
「……ツキ、なぜお前がここにいる? 橋はもうすぐ落ちるというのに」
「なぜ……? 兵を逃がすためですよ。追撃はないとは思ったのですが、もしものためにと。時間稼ぎにはなるでしょう?」
 飄々とツキは答えた。
「馬鹿な。お前は自分の価値が分かっているのか?」
 私は声を荒げた。
「だから私が残る意味があるんです。
……命の価値は皆等しいものなのに……。皮肉ですね」
「お前は今やソン国になくてはならない存在なのだぞ?」
「だから何なのです? 私はより安全なところまで兵を逃がしたいだけです。
ヨルさんこそ一人で追撃なんて、ソン国の残兵がいたらどうしたんです?」
 私は黙った。
「もしかして、私に会いに来て下さったんですか? 嬉しいな」
 ツキは微笑んだ。私はこんなときに笑えない。
「……ツキを殺しに来たのだ」
 仕官する前のように、私がツキに勝てないと高を括っているのだろうか。
「そうですか。……貴女に殺されるのなら、それもいいかもしれない」
 笑っているツキの顔が一瞬泣いているように見えて、私は胸が痛んだ。
「何を、言うのだ……」
 先刻までふつふつと湧いていた怒りが急に萎んでいく。
 ツキの元に馬はいなく、私は馬上にいる。私の方が完全に有利だ。馬を駆って距離をつめ、槍を振り下ろせば勝てるやもしれない。
 私たちはしばらく無言で見つめあった。ツキの瞳は静かで、何も恐れてなどいないようだった。死をも……?
 私は馬から降りた。ツキに近づく。ツキは動かない。槍の届く範囲に入った。ツキは剣を抜かない。
「本当に死ぬ気ではあるまいな?」
「では、殺りあいますか?」
 私は重い息を吐いた。
「私たちの立場を考えれば、あまりにも情けない行動だな。お前が残ったのも。私が追ったのも」
 もう、ツキを殺そうという思いは一かけらもなくなっていて、逆にツキをどう生かそうかばかりを考えていた。心配してフユが追ってくるかもしれない。急がなければならない。
 橋は完全に燃えてなくなっていた。
「ツキ……」
 私は手にした槍を地に捨て、ツキを見た。
「ヨルさん……?」
「本当はお前に会いたかったのだ。ずっと会いたかった」
 私はツキの肩を引き寄せた。
「私はお前に恥じぬ私でありたいと思っていたのに、この様なのは情けないが……」
「ヨルさん……! 私もです。私も本当に貴女に会いたかった……! 味方同士ではないのは分かっても」
 お互い、慈しむように相手を見て、笑みをもらす。
 十分だと思った。
「……?」
 ツキの黒い瞳が揺れた。
「ヨル、さん……?」
 私はツキの鳩尾に拳を放っていた。
 ツキは一瞬息ができなくなり、よろけた。そのツキの身体を橋の方へと押す。ツキは咳き込んだ。
「な、何をする気ですか?! 不意打ちなんてヨルさん、卑怯です!」
 私は黙ったまま橋の前にツキを立たせた。
「ヨルさん?」
「……ここにいては危険だ。時間稼ぎはもういい。このままではフユ将軍がくるかもしれない。
お前は生き延びなければならない」
 私はツキの目を見たまま、ツキの胸をどんと押し、川に落とした。
「よ、ヨルさ……」
 ツキの声が遠のく。ツキは目を見張ったまま闇に消え、程なくバシャンと水の音が響いた。
 橋から川まではさほど高さはなかったし、川には深さがあった。下流はソン国の領土に続いている。
(ツキ、生きろ。私が死ぬまで、死ぬことは許さない)
 私は木に刺さったままの矢を引き抜き、背の矢筒に入れ、捨てた槍を拾った。
『橋はすでに落ちていて、ツキはいなかった』
 それでいい。
 私は再びケイ城へ馬を走らせた。
 フユ将軍はやはり私を追おうとしていて、東門のそばで会った。
 ケイ城にとり残されたソン国の兵は少数で、私は殺さず投降させた。


 これが一ヶ月前のできごとだった。



 今回はココまで。

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 ゆっくりな進みで申し訳ございません。もう少しお付き合い下さい。
 
  ここまで読んでくださりありがとうございました。
 拍手、ときどきいただいております。嬉しいです。一言あるともっと喜びます。

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 それではまた!               天音花香 



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