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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
HP:
性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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こんにちは、天音です。

 お久しぶりの更新です。小説を連載しようかと思います。まだ連載途中のものもありますが、それも含めて少しずつ進めていければと思っています。よろしくお願いします。アルファポリスさんと小説家になろうさんにもアップする予定です。どこかで読んでいただければ幸いです。ちょっとタイトルがいいのが思いつかなかったので、仮のタイトルになります。「恋人ごっこ」です。楽しんでいただければ幸いです。




       恋人ごっこ


ココから小説





 優しくて、誠実でいい人。でも意志の強い人。笑顔が多くて、眼鏡がよく似合い、目がとても綺麗な人。柔らかそうな髪は透けると綺麗で、細くて長い指をしていて、背が高い人。
「先輩!」
 って呼べば、ふわりと微笑んで振り返ってくれる人だった。
 書道部の部長だった樋口焔(ひぐちほむら)先輩。私の理想そのもの。
 初めて恋をして、勇気を出して告白した。
「ありがとう。高城さんの気持ちはとても嬉しいよ。でも僕には好きな人がいるんだ。本当にごめんね」
 すまなそうに言った樋口先輩。
「想いが通じるといいですね」
 そう言わずにはいられなかった。

                 
                  
                   ★
               


「あーあ。振られちゃった」
 不覚にも涙がこぼれそうになって、高城亜貴(たかじょうあき)は空を仰いだ。小春日和の青い空。
「いい天気」
 涙が眼尻から耳の方に伝うのがわかった。
(あっけなかったなあ)
 樋口先輩を好きになったのは一年生の三学期頃だったと思う。一年間の想い。長いようで短かった。でも、その間にたくさんの樋口先輩の姿を目に焼き付けてきた。後一か月で樋口先輩は卒業だ。
(後悔はしない。先輩を好きになってよかったし、告白もちゃんとしてよかった。……先輩の好きな人って誰かなあ)
 思い当たる人がいないわけではない。同じ書道部の円上さゆり先輩。穏やかで優しくて控えめなのに、どこか芯の強さを感じる女性だ。
(どうだろう。お似合いの二人だけど)
 ただ、樋口先輩が「好きな人」という表現をしたのが気になった。
(両想いではないのかな……)
 複雑な思いで、教室に鞄をとりに戻っているときだった。
「好きなんです」
(!)
 聞こえてきた女子の言葉にどきりとした。自分が告白したばかりのときに、人の告白に出くわすなんて、なんて日だろう。垣根を挟んで向こう側にどうやら女子とその意中の男子はいるようだ。
 邪魔しちゃいけないとそーっと通り過ぎようとする。
「あー、わりぃけど、今、女にきょーみねーんだわ。付き合うとかってよくわからないし。めんどくさそーだし。わりーな」
 聞こえてきた男子の言葉に、亜貴の足は止まってしまった。
(なにそれ!)
 無性に腹が立っている自分がいた。
(女に興味ない?)
「じゃあ、そういうことだから」
 素っ気なく言う声が聞こえたそのとき。亜貴は垣根の向こう側に飛び出していた。
「ちょっと、あなた」
 その場にいた女子と男子が驚いたように亜貴を見た。
「なっ、なんだ、お前」
「……!」
「偶然通りかかった者よ。それより、あなたのその態度なんなの?」
「はあ?」
「はあ? じゃないわよ。告白されたのに、その態度は何? って言ってるの」
「……おたくこそ立ち聞きとはずいぶんじゃねーか」
 告白した女子はおろおろと亜貴と男子を見る。
「聞いてしまったのは悪かったと思っているわよ。でも黙っていられない!
「女」でひとくくりにされるこの子の気持ちを考えなさいよ! この子は「男」じゃなくて、あなたに興味があるのよ! そんな答えで気持ちを昇華できると思ってんの? 好きな人がいるとか、タイプが違うとかならわかるよ? でも、何? きょーみない? 付き合うことがわからない? だったら付き合ってみればいいでしょ?! この子のこと、知ってみればいいでしょ? 付き合ってもいないのに、最初からそんな断り方ないんじゃない?!」
 言ってて自分でもどうしてこんなに腹が立つのか亜貴はわからなかった。もしかして、振られてすぐだから、感情が高ぶっているのかもしれない。
 言われた男子は明らかにむっとしていた。
「てめーに言われる筋合いはねーんだよ! 俺がどう振ろうが勝手だろ!!」
(どう振ろうが勝手……。そうかもしれない。でも、告白したほうの気持ちはどうなるの!!)
 悲しいやら悔しいやら。なんだか気持ちが抑えられずに、亜貴は告白した女子の方を向いた。
「こんな態度の男子のどこがいいわけ? 付き合わなくて正解よ。あなたかわいいんだから、もっと自信を持って。こんな男子より数倍いい男を探せばいいわ!」
「は、はあ……」
 自分の言葉が矛盾しているのはわかっていた。この女子はこの男子が好きなのだ。
(だけど、こんな振り方……! やっぱり悔しい!)
「なんだと? 俺のこと知りもしねーのによく言えたもんだな!」
「だから、それは彼女の台詞よ?!」
「うるせー! 
ああ、わかった! そんなに言うんだったらな、てめー、俺と付き合え! 付き合うってのがどんなのか知ればいーんだろ?」
 男子の無責任な言葉に亜貴のこめかみがひきつった。
「はあ? なーんで私があんたなんかと付き合わなきゃいけないのよ?! この女子はどうなるよ!!」
「いえ、私はもういいですから……」
「私がよかないのよ! なんでこんな、全く好みと正反対のタイプと付き合わなきゃいけないわけ?! それでなくとも、さっき失恋したばかりなのに!」
 言ってから、しまったと亜貴は自分の口を押える。
「ほー、やっぱり失恋か。そーだろうな。てめーみたいな奴と付き合う奴なんかいるもんか。俺が試してやるって言ってんだ。ありがたく思えよ」
 嘲るような笑みを浮かべて男子は言った。
「だーかーらー! いやだって言ってんでしょ!」
「ふん、俺に惚れるのが怖いんだろ?」
 亜貴の中で何かが切れる音がした。
「……いーわ。勝負しましょう。一か月。惚れたほうが負けね。思いっきり振ってやるわ!!」
 売り言葉に買い言葉。叩きつけるように言って、言った直後に後悔する言葉なんてあるんだと亜貴はこの瞬間思った。
(ああ、しまった……!)
「へー、面白そうじゃんよ。受けて立ってやるぜ。覚悟するんだな!」
 なんでこんなことになってしまったのか。亜貴は自分の言動に内心泣きたい気分だった。でも、もっと泣きたいのは告白した女子だろう。泣き笑いを浮かべながら、
「頑張ってください」
とその女子は言ったのだった。



                                  続く


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 今日はこのくらいで……。



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