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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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HN:
天音花香
HP:
性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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こんにちは、天音です。

今日二回目の更新は恋人ごっこです。
なかなか進みませんが少しずつ書いていきますので、よろしくお願いします。


コメントいただければ喜びます。
拍手もとても支えになります。その際にはぜひ、一言書いていただければ嬉しいです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。


ココから小説



 デートってこんなんでしたか? 2



 カランと音をたてて喫茶店のドアが閉まった。
「で、時間まだあるけど、どーすんだ?」
「そうね、先輩たちの予備校の駅ってどこだっけ?」
「でかい本屋があるとこ」
「あ、私、本屋行きたかったんだ」
「じゃ、行くか」


 土曜の昼の電車は通勤時間程ではないが混んでいた。二人は扉の近くに立った。背の高い刻は片手でやや高い手すりを掴んでいた。亜貴は扉の横の手すりを掴もうとしたが、人がいて届かなかった。仕方ないので両手で鞄を持って刻と向き合う。電車の微妙な揺れに合わせて揺れていた亜貴に、
「掴まれば?」
 と刻は鞄を持っている方の手を不器用にさし出した。
「大丈夫」
 亜貴は強がってそう返事をしたが、電車が駅で止まる時にややバランスを崩して刻の鎖骨辺りに頭をぶつけた。
「ごめんっ」
亜貴は慌てて顔を上げる。
「……っ!」
 互いの顔の近さに刻は上を亜貴は下を向いた。
「……悪りぃ、俺汗臭いかも」
 気まずそうに刻が言った。その言葉に亜貴の耳が赤く染まる。
「ぶ、部活してたんだから、当たり前じゃない。わ、私こそなんか変な臭いしてないよね?」
 急に気になり亜貴はそわそわと視線を彷徨わせた。
「……嫌な臭いじゃない」
 刻の言葉に亜貴の頬はさらに熱を持った。二人は視線を合わせることができなくなって、降りるまで無言でそれぞれ上と下を向いていたのだった。


目的の駅に着くと、二人はほっとして電車を降りた。時間は15時を回ろうとしていた。
 今日はなんだかやたらと視線を感じると亜貴は思ってそちらを見てみると、他校の女子生徒たちだった。
(あ、そっか。私じゃなくて)
 ちらりと亜貴は隣を見る。当の本人である刻は気付いていないのか気にしていないのか頓着していないようだった。
(まあ、樋口先輩に似てるんだもの。顔は悪くないわよね)
 どちらかと言うと整っている。弓道場から出て来た時に感じた様に、人の多い街中でも刻は目立っていた。
「? 何だよ?」
「別に」
 隣を歩くのが気が引けて亜貴が歩調を落とすと、刻もそれに合わせてきた。
「腹でも痛いのか?」
「痛くないわよ」
 要らぬ心配をさせてしまったらしい。
「……ちょっと人に酔っただけ」
「大丈夫かよ?」
「大丈夫」
 悪い奴でもない。刻がモテる理由が何となくだが分かってきた亜貴だった。
 本屋に着くと亜貴は、
「刻も好きな本見たら? 私も色々見たいし」
 と言い、刻のそばを離れた。



   デートってこんなんでしたか? 3



 足早に二階に上がって行った亜貴を見送って、刻は店内を一人散策し始めた。二階は確かコミックコーナーだったはずだ。
(あいつどんな漫画読むんだ?)
 大いに気になったが。刻の足は心理系の書籍のコーナーの方に向かっていた。女心何ちゃらかんちゃらというような本が何冊も並んでいた。足が止まる。何冊かの背表紙を視線が行ったり来たりした。一冊の本に手を伸ばす。その長い指が背表紙に触れるか触れないかでその手は止まり、忌々しげな舌打ちと共に引っ込められた。くるりと向きを変え、趣味のコーナーに向かって歩き出す。バイクの本を手にとり開く。いずれ大型二輪免許をとって一人で日本を回ってみたいと思っている刻は時間を忘れて熱心に何冊かを読み漁った。次に弓道の本を手に取った。一字一字食い入るように読みふける。ふと我に返って携帯を開くと40分以上経っていた。しまったと思って辺りを見回す。目当ての女子を見つけて刻は少しホッとしてそちらに向かう。亜貴は鞄を足元に置いて脇に何冊かの本を抱えて一冊の雑誌を読んでいた。その亜貴の背後にそろりと近づいて上から覗き込むと猫の写真がたくさん載っていた。思わずくすりと笑うと、
「ひゃっ」
と亜貴が声をあげ、背後を振り返った。


「!」


 唇に何かが触れたと思ったら、刻の顔のドアップが視界に飛び込んできて、亜貴は持っていた本を落とした。慌てて後ろに一歩下がると、刻が驚いたように自分の唇の横辺りに手をやるのが見えた。亜貴は何が起こったか理解した。自分の顔がみるみる熱を帯びるのを感じた。そんな亜貴の反応にやや遅れて、刻の顔が赤く染まった。
「わ、私、トイレに行ってくる」
 置いていた鞄も落ちた本もそのままに亜貴は早足でその場から離れた。残された刻は頭を抱えてしゃがみこんだ。
「あ~~~」
 亜貴か落としてそのままになった猫の雑誌と少女漫画、そしてダイエットの本が刻の視界に入った。考えていた以上に女の子らしいその本の趣味に刻は罪悪感でいっぱいになった。


 鏡に真っ赤になった自分の顔が映っている。これは事故だと鏡に映る自分の目を見て心で言い聞かせた。それでもなんだか大切な物を失った気がして、唇に手で触れた。キュッと指で唇を拭き取る。それでも感触が消えない。唇に当たらなかったのだからいいじゃない。そう思っても目から涙が一筋零れた。刻だから嫌だった訳じゃない。樋口先輩じゃなかったから嫌なのだ。ハンカチで目を拭うと、両頬をパンっと叩いた。
(刻も戸惑ってるはずだ。戻らないと)
 トイレから亜貴が出てくると、刻が近くの壁に寄りかかってぼんやりしてるのが見えた。そして、亜貴に気付くと、
「ごめん! 俺が悪かった!
まさかあんなことになるとは思わなくて! 何読んでんのか気になっただけなんだ。……ほんとにごめん!」
 と顔を真っ赤にして謝り、深々と頭を下げた。その刻の手には自分の鞄と亜貴の鞄、そして亜貴が落とした本があった。亜貴はそれらを受け取る。
「見た?」
「えっと、本のタイトルは見えた」
 また、ごめんと小さくなる刻。
「そう」
 ますます恥ずかしくなった亜貴はなかなか刻と目が合わせられなかった。
「刻こそ好きでもない女子から、頬にキス? されても迷惑よね。こっちも悪かったわ」
 キスという単語を言いにくそうに亜貴は言って、明後日の方向を向いた。
「そ、それでこの後なんだけど」
「お、おう」
「私、今日は帰るわ」
 こんなぐちゃぐちゃな気持ちで、樋口先輩が円上先輩を好きかどうかを自分の目で判断できるとは思えなかった。
「なら駅まで一緒に」
 と言った刻に。
「今日は一人で帰るわ。
じゃあ、またね」
「お、おう」
 刻の目を一度も見ずに足早に行ってしまった亜貴を見送り、刻は大きくため息をついた。

                                  続く



 ここまで読んでくださりありがとうございました。次はこの続きになるかわかりませんが(短編になるかもです)、この小説はまだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 それではまた!               天音花香

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