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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
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性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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高校生日記最終回「治雪の場合」7

*天音です。おはようございます。

このブログは小説を掲載しております。
高校生日記は続きものですので、できれば、最初から読んでくださると嬉しいです。







センター試験当日の朝。

天気は冬にしては珍しく快晴。太陽の光の暖かさを冬だからこそ余計に感じる日だった。
「春日君、一緒の大学行きましょうね。まずはセンター、緊張せず受ければ大丈夫よ」
孝子の心強い言葉に、
「うん」
と頷いたものの、心は弱気だった。
(行けたらいいんだけど)
ふう、とため息一つ。
(いや、行くんだ。同じ大学に)
そして、様々な思いを、様々な人が抱えてセンター試験に望んだ。




「朝希さーん!」
「卒業なんて嫌ですぅ!」
「朝希、ボタン頂戴!!」
まだ蕾の桜の木の下で、もみくちゃになっている女子の姿が見える。
確か、前田朝希だったはずだ。
「駄目なの! 朝希ちゃんの第二ボタンは私がもらうの!」
朝希の前で埋もれながら叫んでいる女子がいる。
あれ? 翔の彼女じゃないか。
「そりゃないよー、梨呼ちゃんー」
案の定、翔が苦笑している。
「翔君のボタンもちゃんともらうんです。でも、朝希ちゃんのボタンも譲れないんですー!」
(あの娘あんな娘だったっけ?)
そこへ、もう一人の男子がやってきた。バスケ部の花形だった竹田広大だ。
「馬鹿言っちゃいけないよん。朝希は俺のもの。だからボタンも俺のもの。わかるかなー? 藤木さん」
「これは譲れません!!」
「梨呼。わかった、第二ボタンは梨呼に渡すから……。
って、広大、あんた男でしょ? 普通私に第二ボタンくれるはずでしょ?」
広大にくってかかる朝希。すると、
「ジャジャーン! そういうと思って第二ボタンだけは死守しました。どうぞ、姫」
と広大が朝希にボタンを渡した。きゃあきゃあと歓声があがる。
自分には縁遠い人たちだと治雪はそれを遠くから見ていた。佐々木はというと、案外ボタンが減っていた。
(どうせ、俺は帰宅部で、地味な三年間を送ってましたよ)
と思っていると、女子たちと写真を撮り合っていた孝子と目が合った。孝子は女子たちに何か告げると、治雪を見てにっこり笑って近づいてきた。
(この笑顔も見納めかもしれない。よく見ておこう)
なんて思っていると、孝子が治雪のもとへたどり着く前に後ろから肩を叩かれた。
どうせ、佐々木が自慢でもしに来たんだろうと思いながら振り返る。するとなんとなく見覚えのある女子が二人立っていた。
「あのぅ、覚えてますか? 一年のとき、一緒のクラスだったんですけど」
「そのときから、ずっと好きでした。ボタンください」
二人から言われ、目を白黒させていると、逆側の肩を誰かが叩いた。
そして。
「治雪君、第二ボタンはとっておいてね。約束でしょ?」
(え?)
治雪は眩暈を覚えた。もう何がなんだかわからない。
しかし、その声は間違いなく孝子のものであった。
(『治雪君』だって? 
それに、第二ボタン!? ええ?!)
孝子はにっこり笑っている。
「昨日電話で約束したじゃない?」
(してません)
「えーっと。……。
ごめん、第二ボタンはそういうことなんだ。他のでよければ、あの、俺のでよければ……」
「それでもいいです。ください」
と言う二人にボタンを渡して孝子を見た。
「はい、『孝子』さん」
孝子さん、に力を入れて言いながら、第二ボタンを孝子に渡す。
すると、孝子は本当に嬉しそうに笑った。
「ありがとう! 欲しかったんだ、治雪君の第二ボタン」
「……」
女心は本当に解らない。多分一生解らないだろう。



そして、桜散る四月。風も暖かくなり、あたりの気配が春を告げる中、
「治雪くーん、こっち!」
スーツ姿の「彼女」、孝子に手を上げて治雪はK大学の門をくぐった。 


高校生日記 おしまい

感想やコメントを頂けると喜びます。

次は「空の時間」でお会いしましょう。


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