小説をおいております。
『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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こんにちは。天音です。
未来の誰かに贈る日記を今日はお送りいたします。
思うところは日記の後に書きます。
このブログ、小説ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、許可のない販売は禁止です。
ココから日記
最初から読んでみる
一九九七年 四月十八日
今日は土曜日! O君も予備校休みでしょう。何してるかな? 多分起きてはいるよね。バイクの免許は取り終えたかな? 今は勉強かな? 私も頑張るぞ!
と、その前に目標を掲げよう。
私は何のために勉強するのか?
さあ、思い浮かべて……。合格発表のとき、どこにいるの?
もち、K大学。番号を探して……。おっ。ほらあったぞ、あった! やったー! さあ、家に電話しなきゃ。そうそう、友達にも。もちO君も第一志望合格だ! んで、大学生になったら、アルバイトして、O君のところに遊びに行きたい!
というわけで。
K大合格!
これしかないでしょう! そのために頑張るのよ!
もち、恋もがんばっちゃうさ! どっちも諦めない! 一生懸命な人は輝いてる。私も輝く人になるのさ~!!
今より少しやせて、知的で優しくて、明るくて素直な娘になるのだ~! O君と電話だけでなくて、たまに会ったりできるといい! そうなるとやっぱ綺麗になりたい! 今年は自分を内からも外からも磨く!! きっと三月頃までにはピッカピカ☆
まぶし~女になるのさっ!
さあ、頑張るぞ! ちょっと遅いスタートかな。でも、がんばればいいのだ!
一九九七年 四月十八日
最近古本をたくさん買った(受験生のくせに)その中に「人間失格 たとえばぼくが死んだら」というのがあった。買ったその日に、数時間で読んでしまった。苛め、父子愛、同性愛。ドラマになったものだし、大げさではあるが、よく分かる。特に、私は中学の時に苛めにあったことがあったので、作者はよく分かっているなと思いながら読んだ。「苛められるほうにも原因がある」と言う人がよくいる。そういう場合もあるかもしれない。でも、大概は違うと思う。最近の子供は家庭の事情、学力、社会など、いろいろ大変な問題を抱えている。が、それを発散する遊び場も今は少ない。テレビゲームをしても飽きる。何をしていてもイライラする。自分の中で溜まっていく感情は抑えられなくなってくる。それを人に向けるとどうだろう?向ける対象は誰でもいいのだ。気に入らない奴、目立つ奴、弱そうな奴、暗い奴。大概は自分より優れたものに対する嫉妬からだったり、逆に自分が優越を感じられる者へだったりする。そいつらにはもう歯止めをする理性は消えている。ある種、狂っているのだ。最も厄介なことは、一度苛めだすと、その味をしめてしまうということだ。どうしてそんなことが分かる?と人は言うかもしれない。すると、苛められたことのある人はきっと言うだろう。「目を見れば分かる」と。私は集団に苛められたのだが、彼女らはみな、同じ目をしていた。キラキラ。これ以上の楽しみはないというような目をしている。私はそれが恐ろしかった。同時に哀れに思った。あの悪意に満ちた、苛めることに酔った、楽しげな微笑。この人たちは、これしか楽しみがないんだな、と。悲しい人たち。でも、はっきり言って迷惑でしかない。彼らはそれしか楽しみがないのだから、常にターゲットを探し回る。私が相手にせず、つまらなくなると、グループ内で分かれ、そしてその中にターゲットが移っていた。本当に馬鹿な人たち。苛めている者は同時に怯えている。次は自分ではないかと。その証拠に、苛めていた人が、引っ越すことになったとき、不安げに、「私苛められないかな」と言っていた。私にしてきたことは棚に上げて。だったら自分も苛めなきゃいいのに。されて嫌なら、しなきゃいいのに。私は横で「大丈夫だよ」と笑った。内心「そんなの知らないね。自分がしてきたことを今度は受けてみたら?」なんて残酷なことを思っていた。今思えば私も憎しみで狂っていたのかもしれない。決して苛めることはしなかったけれど。
本当に馬鹿げたことだ。今、私は苛めていた人を憎いとはもう思っていない。ただ、そんな人たちとは、もう関わりたくないとは思う。
苛めは一種の病気だ。傍観者だってそうだよ。「次は自分が苛められるかもしれない」だから止められない。でも、こうも思っているでしょう?「もっとやれ。見てると楽しい」彼らのニヤニヤ笑いも病気だ。苛めは伝染する。そんな人たちは一度苛められてみるといいかもしれない。苛められて、逆にそれに怯えて、安心するために苛めるようになる奴はもう重病。手の施しようがない。
人間はあまりに嫌なことがあると忘れるようにできているらしい。その当時、書いていることを見ると、恐くなるほど悩んで悩んで心を痛めていたんだなと思うが、私は今、苛められていたときに、自分がどれほど苦しんでいたかはぼんやりとしか覚えていない。でも、今でも、時々発作のようにちくりと痛んだりする。その度に思う。「決して苛めるほうにだけはならない」と。
ただ、この状況をぬけだそうとしているうちは、どんどんはまって抜け出せなくなっていた。私は大きな壁を作って耐えて耐えて耐え抜いた。学校を休むことはしなかった。陰で何言われるか知れない。一度休むと、ますます行くことが恐くなることを知っていたからかもしれない。先生に相談したのもよかった。一人で悩むのはね、いけないことだと思う。深い底に沈んで浮いてこられなくなってしまう。心配かけないために親に言わないのも逆効果。私も始め隠していた。恥ずかしいと思った。でもね、そっちの方が心配かけてしまうんだ。誰かに聞いてもらうのはそれだけでも楽になるものなんだよ。どうか、苛めにあっている人は、死のうなんて考えないで欲しい。そんな馬鹿たちのために死ぬのなんて悔しいと思わない?耐えて。そのうちね、ふっと雲の切れ間が見え始める。そうなるとそこからは早いから。すぐに晴れる日が来るんだよ。自分を見失わないで。苦しいことだけで人生が終わるなんて言わないで。楽しいことがこれからいっぱいあるんだから。死なないでよかったって思う日が来るから。私なんて毎日思うよ。生きてるって素晴らしいって。今は辛いかもしれないけれど、頑張って欲しい。
一九九七年 四月二十九日
私にとってO君からもらった学生ボタンは特別な意味を持っていた。確かにそれは「ボタン」という「物」でしかない。でもそれはO君と共に三年を過ごし、私の手に渡されるその瞬間までO君が持っていたものなのだ。いうなればO君の「気」で満ちたものだった。
私はいつもそれを持ち歩いていた。今日も、だ。そして帰ってきて、机に置いていた。ところが、だ。馬鹿な弟が部屋に入ってきて、「うえー、きたねー」と言っているので何事かと思えば、O君のボタンを触っているのだ。「やめてよ!と叩いて取り返したが、もう遅かった。その後予習に集中していたのでそれが何を意味するかが分らぬまま時は経過した。だが。お風呂に入っていて、じわじわとそれが私の心の中を占めだした。どうしようもなく胸が苦しくなって涙が溢れた。ボタンは汚されたのだ。O君と私だけが触れていたボタン。私の一方的ではあるけれど、二人だけのものだったのだ。O君を感じられるものだったのだ。それがあの馬鹿な弟によって崩された。汚い。なんて酷い。試しに触れると優しい気持ちどころか例えようもなく不快な気持ちに襲われた。弟は知っていた。私がそのボタンをどれほど大切にしていたかを。そして、その上で触ったのだ。なんて、なんて酷い奴。
幼いとき私は弟とよく一緒に遊んだ。弟は生意気だが、今より素直でいい子だった。私たちは趣味が似ていて、話も会い、マブダチのようだった。今は違う。でも私は思っていた。昔のように話せるときがくるんじゃないかって。笑ってしまう。だからどんな酷いことを言われようと、耐えてきた。嫌いになることはなかった。でももう限界だ。この怒り、哀しみ、憎しみが分るだろうか。私は弟を許さない。
今日はココまで。
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今回の最後の日記は弟に対しての怒りに満ちていますが、現在弟との関係は良好です(笑
でも、あの日は本当に怒っていたんだよなあ。
片思い中の私にとってボタンは唯一のO君からのもの。本当に大切だったのです。その後も持ち歩いてました。今は……。そのうち日記で理由が分るかもしれません。
弟は私に対していろいろ言うのが当たり前と今では思っていますし、大分弟も大人になりましたし、私自身も少しは大人になったので昔を偲ぶことはあっても、いいあいをすることはあっても、なんだかんだ言いつつ周りから仲がいいといわれる姉弟であります。それでいいとおもっています。
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