小説をおいております。
『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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こんにちは、天音です。
連休ですが、主人が仕事のため、暇をしている私です。
この後、主人の誕生日のため、主人とその両親とご飯を食べに行く予定です。
さてさて、かなり更新していませんでしたが、「緋い髪の女戦士」8をお送りいたします。
この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)
えっと、お手数ですが、タイトルにある数字の順番に読んでください。
それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。
コメントいただければ喜びます。
拍手もとても支えになります。その際にはぜひ、一言書いていただければ嬉しいです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。
登場人物紹介はこちらから
最初から読む方はこちらから
ココから小説
「マーニ、早く早く!」
嬉しげにマーニの手を引くミレトスに、マーニは笑みをもらす。
今日はアリク王の許しが出て、ミレトスと城下町を散策することになったのだ。ミレトスが城下町に出るのは、まだ今日で四度目だという。活気のある店が並ぶ道を物珍しげに歩くミレトスはソリスと違って可愛らしい。
「マーニ?」
「いえ、なんでもありませんよ」
笑いをかみ 殺しながら答えるマーニに、ミレトスは瞳を輝かせて、
「なら、いいけど。
ねえ、ロゴスは? ロゴスを見たいんだよ!」
とマーニの手をぐいぐいと引いた。
「はいはい。ロゴスですね。こちらです。そんなに慌てなくてもロゴスは逃げませんよ」
「そうだけど~」
ミレトスの今日の目的は、リュカーン製の最新のロゴスを見ることだった。
ミレトスはソリス同様、いや、それ以上にロゴスに興味があるようで、ロゴスについての勉強はマーニが驚くほど熱心に取り組んだ。そして、城内にあるロゴス操縦の練習でもその才能をいかんなく発揮した。ロゴスの操縦に関してはソリス以上に筋がいいかもしれないと思うほどだった。
「こちらです」
「わあ! マーニ早く!」
輸入されたロゴスを保管する場所にたどり着いて、ミレトスは歓喜の声を上げた。
今はなきイスファタル製の心気(パトス)を使うタイプのロゴスから、最新のリュカーン製のロゴスまで、数多くのロゴスが揃っていた。どのロゴスも綺麗に磨かれ、光っている。エル・カルーのロゴスがその中では貧相に見えた。
「マーニ、乗せてもらってもいい? 少しだけ、ねえ、いいでしょう?」
「そうですね、少しだけならいいのではないでしょうか? 衛兵」
マーニは入口にいた衛兵に声をかける。
「ミレトス王子様がロゴスに乗ってみたいと言っているのだが構わないか?」
「はい、案内します」
ミレトスは顔に満面の笑顔をたたえて衛兵についていった。その後ろ姿にマーニが声をかける。
「少しだけですよ?
?
その荷物はなんですか? 置いて行かれては?」
「ん~、内緒。大事なものだから持っていくんだ」
そういえば城を出た時から持っていた気がする。何が入っているのだろう。
「ミレトス様?」
「もう、マーニ、お小言は今日はなしだよ! 僕、乗ってくる!」
心ここにあらずなミレトスの返事にマーニは仕方ないと中身を知るのをあきらめた。
「マーニ殿もせっかくですから、ロゴスを見られてはどうですか?」
もう一人の衛兵に言われ、マーニは自分もロゴスを見て回ることにした。
イスファタル製のロゴスを見ると、どうしてもいろいろなことを思い出してしまう。
(ローエングリン公爵……)
最後の最後まで戦った愛しい人。最期を思い出すと今でも胸が疼く。
そういえば、こんなこともあった。ソリスがイスファタル製のロゴスに乗って闘技賭博場で戦って惨敗。ソリスにしては敗北という珍しい経験。
(そう、負けることで得ることもある。ソリス様は生きているのだから、まだ学ぶべきことがある)
いろいろと思い巡らしていると、なんだかあたりが騒がしいのに気が付いた。
「おい、そこの衛兵。何かあったのか?」
「そ、それが……!」
青い顔をしたその若い衛兵が向けた視線の先には一体のリュカーン製のロゴスがあった。
「!?」
そのロゴスは衛兵たちが口々に止めるのを聞かずにどんどんと進んでいる。
嫌な予感がした。
「もしや、ミレトス様ではあるまいな?」
マーニの言葉に若い衛兵はますます血の気をなくした顔で、
「そのもしやです」
と答えた。
(しまった!)
「ミレトス様! 何を考えていらっしゃるのです? お遊びはそこまでにしてください!
早くロゴスから降りてください!」
「マーニ? 嫌だよ。せっかく最新のリュカーン製のロゴスに乗らせてもらったんだもん。これならきっと早く着くよ。乗り心地もすごくいいし!」
「な、何を?」
マーニの胃がきりきりと痛み出す。
「マーニも早く同じものに乗ってよ! でないと追いつかないよ? 僕、先に行ってるね!」
「ど、どこに!?」
「内緒~!」
「ミレトス様! 止まりなさい! こんなこと許されませんよ! ミレトス様!」
止める衛兵たちを振り切り、マーニの前を横切り、ミレトスの操縦するロゴスは入口を出て行った。
(このままではまずい……。今度こそ本当に首が飛んでしまう)
「私にも同じロゴスを」
「は、はい!」
「それから、ミレトス様は必ず私が連れ戻し、ロゴスも返すので、今はまだ口外しないように」
「は、はい?」
戸惑う衛兵にもう一度言い聞かせる。
「口外しないように、いいですね?」
そういってマーニはロゴスに乗り込んだ。
「大変です! ソリス様!」
木の上で昼寝をしていたソリスはただならぬアルベルトの声に目を覚ました。
「アルベルト、お前にはミレトスの監視を頼んだはずだったが?」
「そのミレトス様がっ!」
アルベルトはそこまで言って、せき込んだ。ソリスは嫌な予感を覚えた。
「ミレトスがどうしたんだ? 今日は城下町に行ってたはずだよな?」
「はい! そのミレトス様がリュカーン製のロゴスに乗って城下町を出られたのです!」
「!?」
ソリスは木の上から飛び降りた。
「マーニはどうしているんだ!?」
「ミレトス様を追っています!」
ソリスは珍しく動揺した。ミレトスはなんとかなる。だが、このことが公になればマーニの首はない。
「どこまで知れ渡ってる?」
「今のところはマーニ殿が口止めしたようで、ミレトス様が逃亡したことにはなっていません」
「そうか。悪いが急ぎ、姉貴を呼んできてくれ」
「レイミア様ですか?」
「そうだ」
「ソリス様は?」
「俺はすることがある」
「わかりました」
ソリスはアルベルトの返事を背に走り出した。
ソリスがまず向かったのはミレトスがロゴスを奪ったロゴス保管場だった。
「いいか、お前ら、マーニから口止めされているようだが、俺からもいっとく。今回のことを口外した奴は俺が切る」
衛兵たちの間に緊張が走る。
「わかったな。責任は俺がとるから、誰にも話すな。わかったら、いつも通り振る舞うんだ。いいな」
「は、はい!」
そして次に城下町の門番のところにソリスは向かった。
門番の衛兵たちは同じようにマーニに口止めされて、ミレトスが逃亡したことを隠していた。だが、さすがにロゴスが町から出たことはいかんともしがたく、集まってきた人々の対応に追われていた。
「おい」
「!? ソリス様!」
「いい、俺は知っている。とにかく、この人だかりをどうにかしろ」
「は、はい!」
「それから」
ソリスの目が座る。
「ミレトスとマーニのことは一切口外するな。したら、俺が切る。冗談じゃない、本気だ。わかったな」
「は、は!」
マーニの命がかかっていると思うといつものように飄々としてられないソリスであった。
「姉貴」
「ソリス。聞いたよ~、この色男から。ミレトスが城下町から出たんだって? さすが私の弟だね~」
アルベルトに連れてこられたレイミアは声をやや小さくしてソリスに言った。顔は笑っていなかった。
「姉貴、親父にこのことがばれるとマーニの命はないだろう。どうにかしてごまかせないか?」
「うーん。難しいだろうね。溺愛しているミレトスが帰ってこない、そしてお付きのマーニも顔をみせないんじゃ、いくらなんでも怪しいだろう?」
「恐れながら……」
アルベルトが恐縮しながら口をはさんだ。
「何だ、言ってみろ」
「さらわれたことにしてはどうでしょうか?」
「なるほど」
姉弟は頷く。
「姉貴、俺はマーニたちを追う。姉貴の口から、親父に説明しといてくれないか?」
「さらわれたミレトスをソリスは追ったって?」
「ああ」
「まあ、いいけど、早く連れ戻さないと軍を出すかもしれないよ? あの溺愛ぶりだから」
「そうだな……」
「そうですね……」
ソリスもアルベルトも深刻な顔をして頷く。
「行き先が分れば対応もできますが……」
アルベルトの言葉に、ソリスとレイミアが目を合わせる。その様子を見て、アルベルトは少し考え、
「まさか……」
「イスファタルだろうねえ」
「イスファタルだろうな」
ソリスの冒険談を羨ましそうに聞いていたミレトスを思い出して、アルベルトもそうに違いないと思った。
「イスファタルか……私も行きたいねえ」
「姉貴は今回は時間を稼ぐのに力を貸してくれ。頼む」
いつになく真剣なソリスに、レイミアは大きな肩をすくめた。
「わかったよ。早く連れ戻してきなよ?」
「ああ。
おい、お前はどうするんだ?」
ソリスにふられて、アルベルトはすでに決まっていた心を告げる。
「もちろん行きます。ソリス様の従者ですから」
「そうか、じゃあ、早いうちに出発しよう」
残れと言われるかと思ったアルベルトは、ソリスにそう言われて顔を輝かせた。
「はい!」
続く……
ここまで読んでくださりありがとうございました。次はこの続きになるかわかりませんが(短編になるかもです)、この小説はまだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。
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それではまた! 天音花香
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