小説をおいております。
『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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こんばんは、天音です。
この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)
登場人物は左のリンクにある「登場人物」を参照されてください。
えっと、順がよくわからないことになってまして、
1を読んだ後、バックをしたら2に行くようになっているようです。
読みにくくてすみません。
それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。
コメントいただければ喜びます。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。
ココから小説
「よお、遅かったな」
聞きなれた声にマーニは顔を上げる。
「ソリス、さま……」
かなり自分が動揺していたことにマーニは気づく。ソリスの気配に気づかないなんて。否、ソリスが気配を消していたのだろうか? どちらもだろうと思う。
「今、ニールの店に迎えに行こうと……」
ソリスの目をまともに見ることができず、視線をうろうろさせながらマーニは言った。いつの間にか城門まで来ていたことに気づき、再度驚く。
「城門……」
「? なんだ、大丈夫か? 」
「……ソリスさま、なんでこんなところに?」
「は?」
「いえ、今頃リライザを口説いているかと……」
ぼんやりと本音を言ってしまい、しまった……とマーニは口を噤む。
「……。ほお」
「いえ、あの……」
「……リライザは可愛かったな、確かに。ただ……リアファーナ王女に似ているからという理由で口説くのはどうかと思ってな……」
マーニはソリスをちょっと見直した。
「そう、ですか……」
「意外そうだな」
「え? ええ、まあ。
それにしてもどうしてここへ?」
「はあ? 王子が城に戻ってどこが悪りぃんだ?」
「いえ、てっきり娼館へ泊まってこられるかと……」
しまった。また失言を……。
「ほお……。……まあ、そう思われても仕方ないのは仕方ない、が」
ソリスはじっとマーニを見る。
「お前、大丈夫か? ぼんやりしてるぞ?」
マーニは黙ってしまった。
正直、大丈夫ではなかった。
「……で。
本当なのか?」
ソリスの声が急に真剣さを帯びる。
「え?」
「従者の件だよ」
「!?」
マーニは目を見開いてソリスを見た。
「なぜ……」
「兵士から無理やり訊いた」
だから一人残したのか……。
「……どこまで、聞かれたのですか?」
「あ? おれが聞いたのは、ミレトスの従者が既に呼ばれていて、噂ではミレトスの従者とおれの従者を交換するって」
ソリスはまっすぐにマーニを見て言った。
「それで、どうだったんだ、実際は? ……いや、なんて答えたんだ、マーニは」
「……」
マーニは耐え切れずに目をそらした。そんなマーニの顎をソリスは掴む。
「おい、なんで目をそらすんだ? 答えろよ」
「……ソリスさまの言った通りです。従者を交換すると、言われ……わ、わたしは……断ることができませんでした」
ソリスはマーニから手を離した。
「……そうか」
「……はい……」
「……ま、お前には世話になったな。迷惑ばかりかけちまった気がする。悪かったな。マーニもほっとしただろ? よかったな。
ミレトスを頼む」
ソリスは手を頭の後ろで組み、そっぽを向いてそう言った。
「……っ」
ずきりと胸が痛んだ。
そうか、ソリスさまは、従者が変わっても、何とも……思わないんだ……。
不覚にも涙がたまってきた。
なんてわたしは不運なんだろう。ソリスさまに一生仕えようと思った。そう思えたときに、こんな……。
「?!」
マーニはいきなりソリスに胸ぐらをつかまれ、驚いてソリスを見た。たまっていた涙がこぼれる。
「く、……苦し……」
ソリスはマーニを壁に打ち付けた。ソリスのまっすぐな視線がマーニを捕らえていた。
「痛っ! ソリス……さま……!?」
「おれがそう言うと思ったか? マーニ、お前はおれの従者だよな? おれを裏切るのか?! おれは認めねえからな!」
嬉しい。嬉しい言葉。だが……。
「っ……エル・カルーにいる限りはアリク王の命令は絶対です!」
「親父がそんなに怖いかよ!? くそっ! もうお前なんかしらん! ミレトスのところでもどこでも行っちまえ!」
ソリスは城とは反対の方へ走っていってしまった。
「ははっ」
以前は早く従者を辞めたいとばかり思っていた。
ソリスさまに振り回され、後始末ばかりしなければいけなかった毎日。でも、本当に従者を辞める日が来るなんて……。
ローエングリン伯爵のときと同じ。大切なものは失ってから気づく。
「わたしは馬鹿だ……」
ソリスに恋愛感情があるわけではない。ただ、ソリスが主で、誇らしいと思えた。仕えている自分は幸せだと思えた。思えたところだったのに……。
4に続く……
アルファポリス「第2回青春小説大賞」にエントリーしています。
「高校生日記」「空の時間」「体育祭(こいまつり)」
それぞれ作品ごとにエントリーしていますので、
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11月からの一ヶ月間です。よろしくお願いします。 (2009年11月1日~2009年11月末日)
この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)
登場人物は左のリンクにある「登場人物」を参照されてください。
えっと、順がよくわからないことになってまして、
1を読んだ後、バックをしたら2に行くようになっているようです。
読みにくくてすみません。
それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。
コメントいただければ喜びます。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。
ココから小説
「よお、遅かったな」
聞きなれた声にマーニは顔を上げる。
「ソリス、さま……」
かなり自分が動揺していたことにマーニは気づく。ソリスの気配に気づかないなんて。否、ソリスが気配を消していたのだろうか? どちらもだろうと思う。
「今、ニールの店に迎えに行こうと……」
ソリスの目をまともに見ることができず、視線をうろうろさせながらマーニは言った。いつの間にか城門まで来ていたことに気づき、再度驚く。
「城門……」
「? なんだ、大丈夫か? 」
「……ソリスさま、なんでこんなところに?」
「は?」
「いえ、今頃リライザを口説いているかと……」
ぼんやりと本音を言ってしまい、しまった……とマーニは口を噤む。
「……。ほお」
「いえ、あの……」
「……リライザは可愛かったな、確かに。ただ……リアファーナ王女に似ているからという理由で口説くのはどうかと思ってな……」
マーニはソリスをちょっと見直した。
「そう、ですか……」
「意外そうだな」
「え? ええ、まあ。
それにしてもどうしてここへ?」
「はあ? 王子が城に戻ってどこが悪りぃんだ?」
「いえ、てっきり娼館へ泊まってこられるかと……」
しまった。また失言を……。
「ほお……。……まあ、そう思われても仕方ないのは仕方ない、が」
ソリスはじっとマーニを見る。
「お前、大丈夫か? ぼんやりしてるぞ?」
マーニは黙ってしまった。
正直、大丈夫ではなかった。
「……で。
本当なのか?」
ソリスの声が急に真剣さを帯びる。
「え?」
「従者の件だよ」
「!?」
マーニは目を見開いてソリスを見た。
「なぜ……」
「兵士から無理やり訊いた」
だから一人残したのか……。
「……どこまで、聞かれたのですか?」
「あ? おれが聞いたのは、ミレトスの従者が既に呼ばれていて、噂ではミレトスの従者とおれの従者を交換するって」
ソリスはまっすぐにマーニを見て言った。
「それで、どうだったんだ、実際は? ……いや、なんて答えたんだ、マーニは」
「……」
マーニは耐え切れずに目をそらした。そんなマーニの顎をソリスは掴む。
「おい、なんで目をそらすんだ? 答えろよ」
「……ソリスさまの言った通りです。従者を交換すると、言われ……わ、わたしは……断ることができませんでした」
ソリスはマーニから手を離した。
「……そうか」
「……はい……」
「……ま、お前には世話になったな。迷惑ばかりかけちまった気がする。悪かったな。マーニもほっとしただろ? よかったな。
ミレトスを頼む」
ソリスは手を頭の後ろで組み、そっぽを向いてそう言った。
「……っ」
ずきりと胸が痛んだ。
そうか、ソリスさまは、従者が変わっても、何とも……思わないんだ……。
不覚にも涙がたまってきた。
なんてわたしは不運なんだろう。ソリスさまに一生仕えようと思った。そう思えたときに、こんな……。
「?!」
マーニはいきなりソリスに胸ぐらをつかまれ、驚いてソリスを見た。たまっていた涙がこぼれる。
「く、……苦し……」
ソリスはマーニを壁に打ち付けた。ソリスのまっすぐな視線がマーニを捕らえていた。
「痛っ! ソリス……さま……!?」
「おれがそう言うと思ったか? マーニ、お前はおれの従者だよな? おれを裏切るのか?! おれは認めねえからな!」
嬉しい。嬉しい言葉。だが……。
「っ……エル・カルーにいる限りはアリク王の命令は絶対です!」
「親父がそんなに怖いかよ!? くそっ! もうお前なんかしらん! ミレトスのところでもどこでも行っちまえ!」
ソリスは城とは反対の方へ走っていってしまった。
「ははっ」
以前は早く従者を辞めたいとばかり思っていた。
ソリスさまに振り回され、後始末ばかりしなければいけなかった毎日。でも、本当に従者を辞める日が来るなんて……。
ローエングリン伯爵のときと同じ。大切なものは失ってから気づく。
「わたしは馬鹿だ……」
ソリスに恋愛感情があるわけではない。ただ、ソリスが主で、誇らしいと思えた。仕えている自分は幸せだと思えた。思えたところだったのに……。
4に続く……
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