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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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プロフィール
HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

クリックで救える命がある。
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こんばんは。こんな時間に天音です。
書いていたら遅くなってしまった……。


体調、少しずつ回復しています。

今日は新しい試み。
選択場面は2つですが、ギャルゲーもどきを書いてみました。
一度、こういう選択肢のあるもの書いてみたかったんですよね。
本当は乙女ゲーを書いてみたいのですが、妄想暴走女になりそうなので、
とりあえず、ギャルゲーにしてみました。
くすぐったいような恋愛ものは書いていて楽しいですね。
ですが。
私は決して変態ではありません!
抵抗のある方はご遠慮下さい。
年齢制限はありません。
選択肢の結果は少し離して書いてはいますが、
それぞれ以外、見ないようにして読んでくださいね。

タイトルは思いつかなかったので、なしです。


拍手頂けると励みになります。
一言あったら、もっと喜びます。
よろしくお願いいたします。


では小説(?)いきます。


ココから小説


  

 小学生のとき、好きな女子にいたずらばかりしていた。
 同じマンションに住んでいる相川 舞(あいかわ まい)。
 特に容姿がよかったとか、明るくて目立っていたとか、そんなのはなかった。恥ずかしがりやで、口数は少なくて、でも、人の話を優しく笑いながら聞いている……。そんな女子だった。でも、俺にはそんな舞が魅力的に見えた。
 自分の方を向かせたいと思った。
 だから舞の、後ろでくくられていた髪をひっぱった。
「きゃ」
 髪を抑えて後ろを向いた舞。怯えた目だったけれど、それでも、初めて舞の目が俺だけを捕らえて……。そして、その愛らしい声に、俺はすっかり魅せられてしまい、その後も何度も何度も髪をひっぱった記憶がある。


 
「ち、雨……」
 体育の水泳が今日は最後の授業で、タオルでせっかく拭いた髪が、雨に打たれてまた額に張り付いた。そればかりか、雨の勢いが強く、制服まで体にべったりとまとわりつき、気持ちが悪い。ついてない。
 でも、そういえば朝のニュースで雨だって言ってたから、おふくろが折りたたみ傘を渡してくれたんだっけ。
「……」
 ああ、でも、住んでいるマンションはもう見えている。傘を出すまでもないか。俺は、先ほど使ったばかりのバスタオルを被るようにして、走ることにした。早く帰ってシャワーを浴びよう。
 走っていると、前に一人の女子高生の姿が見えた。
「……!」
 高校二年生になった今でも、舞の後姿は覚えている。それは、いまだに俺が舞を忘れられないからだった。
 今、前を歩いているのは間違いなく舞だと俺には分かった。
 背は昔より若干高くなっている。でも、癖のないストレートの髪。小さな頭。そんな女子は5万といるだろう。でも、この後ろ姿は舞だと俺の勘が告げるのだ。
 どうしようか……。

1、声をかける               →①へ
2、髪をひっぱる              →②へ
3、何もしない               →③へ















「相川!」
 俺は舞の隣に並び、声をかけてみた。
「え、保坂君? 久しぶりだね」
 俺は違和感を覚えた。声が、違う?
「ごめんね、相川さんじゃなくて」
「あ、いや……。俺こそごめん、間違っちゃって……。
えっと、小島さんだったっけ?」
「そうそう、よく覚えてたね。
保坂君、よく舞にちょっかいかけてたよね~。舞、私と一緒の高校なんだよ」
「そうなんだ」
「変わってないよ。あ、でも少し綺麗になったかも……。好きな人でもいるのかな」
「……そ、そっか……。
……あ、俺、折りたたみ傘持ってるんだ。俺んちはあのマンションだし、これ、使いなよ」
「いいの? ありがとう。じゃあ、舞に返すように言うね」
「! あ、う、うん。……それじゃ!」
 俺はまた走り出した。
 別の女子と舞を間違えるなんて……。俺の目ももうろくしたものだな……。
 あーあ。              
                  END 0点 














「きゃ!」
 舞の声! 俺は嬉しさに胸が震えた。
「ほ、保坂君……」
 舞が戸惑いながらも俺を振り返った。
「……よお、久しぶり」
「……久しぶり……」
 舞は恥ずかしそうに下を向きながら答えた。変わってない。やっぱり舞だ。
「元気にしてる?」
「う、うん……。保坂君も元気そうだね」
「ああ。
相川は、高校……」
 ふと舞を見て、俺は続きを言えなくなった。
「え? 何?」
 被っていたバスタオルを舞の肩に乗せる。
「す、透けてる、から……」
 そっぽ向いて俺は言った。やばい、顔が熱い。
「あ、ありがと……」
 舞は、バスタオルで体を包むようにして、前で合わせた。
 舞の顔も赤い。
「……」
 ダメだ。何を言おうとしていたんだっけ。あ、そうだ。
「相川は高校はどこ行ってんの?」
「……東中央高校。保坂君は……その制服、西北高校だよね」
「そうそう。よく知ってるね」
「うん……。ここら辺で、男子がブレザーの高校ってそこだけだから……」
 無言で歩く。マンションが近づく。
「あ、俺、傘持ってたんだ」
 とにかく時間を稼ぎたいと思った。折り畳み傘を鞄から出す。
「あ、ありがとう……」
「い、いや、別に……」
 これって、相合傘ってやつじゃないのか? そんなことをふと思って、俺はまた赤面した。
「……」
「……」
 何か話さなければと思うのだが、言葉が出てこない。雨が傘を叩く音だけが響く。
 ふと舞が俺を見上げた。
「保坂君、変わったね。私も背、伸びたと思うんだけど、でも、保坂君の方がずっと高いや」
 そう言って、ふんわりと笑った。笑った!
「そ、そーだな。なんか、高校入って急に伸びて、今175センチある」
「そっかあ……。高いはずだね」
「あ、ああ」
「……それに、なんだか雰囲気が変わった気がする」
 舞は俯いて小さくそう言った。
「え? そーかな?」
 どんな風にだろう。
「……なんか柔らかくなった感じ……」
「そお?」
「うん……。髪をひっぱられたときはびっくりしたけど……」
「あ~、ああ。えっと、ごめん。痛かったよな」
「そ、そうだね。でも、だからすぐ保坂君って分かった」
「……まじ?」
「……う、うん」
「小学校の頃、何度もひっぱったもんな。えっと、今更だけど……ごめん」
 舞はちょっと驚いた顔をして俺を見た。
「な、何?」
「わ、私……、保坂君に嫌われているのかなって……思ってて……」
「き、嫌ってたわけじゃ、ねえ、よ……?」
「そ、そうなんだ……」
 ああ、もう、マンションの敷地内に入ってしまった。どうしたらもっと長く一緒にいれる? 何か、何か……。
「そ、そう言えば!」
「う、うん?」
「えーっと……」
 口にしたけれど、続かない。何か、何か……!
「そ、そーいや、俺、今日、家の鍵、忘れた!」
 咄嗟に嘘をついた。それを言って何を期待しているんだ俺は!
「そうなの……?」
 舞の心配そうな声。
「あ、ああ。でも、まあ、たぶんもう少ししたらおふくろも帰ってくると思うし……」
 何やっているんだか、俺……。
「……」
 舞はちょっと考え込んでいるようだった。
「風邪ひいたら、大変だよね……」
「ああ、大丈夫、大丈夫! 俺、強いし!」
「……」
 マンションの階段にさしかかる。俺は傘をたたんで、ばさばさと水を払った。
「……保坂君」
 舞が遠慮勝ちに声をかけてきた。
「……何?」
「……お母さん帰って来るまで、うちに来る?」
「え?」
 心配そうな舞の目。嘘なのにな……と罪悪感を覚える。第一、いいのか、家になんか上がって……!?
「せめて乾いたバスタオルで拭くだけでも……」
 舞は何も心配なんかしてない。というか俺を意識もしていないのだろう。だとしたら、ここで断るのも余計におかしいかもしれない。
「……えっと、じゃあ、バスタオルを借りようかな」
「うん……そうして? 私もバスタオル、借りちゃったし……」
「あ、別にそれはいつでもいいから、返すの。すぐ近くだしな、家。えっと、何号室だっけ?」
「407号室」
「あー、そうだったっけ。うちは、302だから。ま、いつでも」
「うん。わかった」
 って、本当にこのまま舞の家に行くのか?! 俺!?
 3階から4階への階段を2人で上る。
「鍵、開けるから、ちょっと待ってね?」
「あ、ああ」
 舞が鍵を開けている。まずい、かなり緊張してきた。心臓が、早鐘を打っている。
 舞もなのだろうか。なかなか鍵を開けられないでいる。
「ちょ、ちょっと待ってね」
「あ、ああ。あせらないでいいぜ」
「う、うん……」
 カチャリ。
「ど、どうぞ?」
 舞が一度振り向いて言った。俺はどきどきしながら一歩踏み出す。
 が。
 !?
「きゃ!」
 舞が何かに(たぶん靴だろう)つまずいた。
 咄嗟に庇った俺は舞と一緒に倒れこんだ。
「っ痛!」
 玄関の段差のところにちょうど頭をぶつけて俺は思わずうめいた。
 でも、よかった。舞は無事のようだ。
 とほっとしたのもつかの間。
 無意識に舞を抱きかかえるようになってしまったので、俺の左手が……、左手が、舞の背中に……。でもっ! これは不可抗力だ!!
 恐る恐る舞を見て、ますます俺は焦った。ち、近すぎる!! 
「あ……」
 やばい。意識すると、思った以上に軽い舞の体重を感じてしまい……。
 それだけでなく……密着した膨らみが……。
 これはまずい!! 
 あ、舞の心臓の音が伝わってくる……ってことは俺のも伝わっているってことか?
「ご、ごめんなさい!」
「あ、ああ」
 舞が起き上がろうとしているが、なかなか上手くいかない。
 あ、ダメだ、もう、俺。

1、舞を起こすのを手伝う          →④へ
2、舞の胸に触れる             →⑤へ
3、舞を抱きしめる             →⑥へ
 
 







 たぶん、舞だ。だけど……。
 今更声をかけることなんてできない。俺は脚を止めることなく走った。
 すれ違う瞬間、横目で見て……。
「あ……」
 舞の小さな声が聞こえた気がした。でも、俺は聞こえないふりをして走った。
 ああ、なんて小心者な俺……。

              END -1点









「だ、大丈夫?」
 俺は舞の肩をそっと掴んで、上に押し上げたので、二人で玄関に座り込むような形になった。
「あ、ありがとう……」
 お互い、恥ずかしくて、顔を見ることが出来きない。顔が熱い。こういうときどうしたらいいのだろう。
「あ、あの……。頭、大丈夫? さっき、痛いって……」
「あ、ああ。ちょっと痛かったけど、大丈夫。それより、相川は大丈夫?」
「う、うん……。保坂君のおかげで……」
「そ、そっか、よかった……」
「……」
「……」
 このままでもまずい気がする。バスタオルをかけたとは言え、目のやり場に困る……。
「相川さ、風邪ひくとよくないから、シャワーか何かかかったら?」
「あ! う、うん。じゃあ、保坂君にバスタオル持ってくるね!」 
「うん、そうしてくれるとありがたい」
 舞はゆっくり立ち上がると、洗面所の方へ歩いていった。
「はあ~」
 俺は安堵か何かわからない息を吐いた。これでいいんだ。うん。
 すると舞がバスタオルを手に戻ってきた。
「はい。これ……バスタオル」
「あ、さんきゅ。俺、じゃあ、これでふかせてもらうから」
「うん……。じゃあ、私、シャワーかかってくるから……」
 そ、それもまずい気がする……。
 せっかく取り戻せた理性が崩壊しそうで……。
「あ、あのさ。 バスタオル、もう一枚だけ貸してもらえる? 俺、バスタオルがあれば大丈夫だから、おふくろ帰って来るの下で待ってるわ」
「……? 大丈夫? 寒くない?」
「ああ、大丈夫、大丈夫。夏だし」
 俺はもう一枚バスタオルをもらって家に戻った。
 まあ、バスタオルを返すということで、また会う口実もできたことだし、これでよかったことにしよう。
 しかし……。鍵を持っているのに、家の前で待つふりをするってのも、なんだか馬鹿げた話だが。
 でも。
 舞の重みを思い出して、まあ、いいか、なんて思う俺。これを機に舞との仲が発展できればいいな。

             END +1点









 密着した体から舞の体温が伝わってくる。
 もう、限界だ。
 俺は舞の柔らかな膨らみに触れてしまった。
「!」
 舞がびくっと振るえた。次の瞬間、俺の頬に痛みが走った。
 呆然として舞を見ると、舞は真っ赤になって、涙を流していた。そうか、俺、舞に平手打ちを食らったのか……。
「……ほ、保坂君、最低……!」
 舞は自分で起き上がると、俺を避けるように離れた。俺はとんでもないことをしてしまったことを悟った。
「……ごめん。俺……」
「……もう、帰って」
「うん……、ほんと、ごめん」
 俺はうなだれて、舞の家を出た。もう、舞は俺に会ってはくれないだろう。
 せっかく会えたのに。ああ、俺はなんて最低なんだ……。
 
             END -2点











 舞の体温が温かい。
 不思議な感じだ。好きな女の子とこんなに密着することなんてなかなかないだろう。だめだ。愛おしさが……。
 俺は、思わず舞を抱きしめてしまった。大切なものを触るようにそっと……。
「ほ、保坂君……?」
 驚いたような舞の声。
「……怪我しなかった?」
「う、うん……」
「よかった……」
「……あ、ありがとう……」
 舞の鼓動が伝わってくる。少し早い。きっと俺のも早いはず。
「あ、あの……」
 舞の戸惑うような声に、俺ははっとした。俺は何をやっているんだ?
「ご、ごめ!」
「う、うん……」
 ゆっくり舞を抱き起こす。
「……」
 しばらく俺たちは無言だった。でも、その無言は優しいものだった。
「え、えっと、私、バスタオル持って来るね」
「あ、ああ」
 舞は一度洗面所の方へ行って、タオルを手に戻ってきた。そして。
「え?」
 舞は俺のぬれた髪をタオルで優しく拭きだした。
「相川……?」
「あ、あの……。助けてくれたお礼……」
 舞が近い。舞が優しい。なんだか俺はそれだけで、感動していた。俺、なんて幸せなんだろう。小学生のとき、あんなにいたずらばかりして、困らせていたのに……。
「相川……、ありがとう……。でも、俺……」
「うん?」
「こんなに近いと、なんだか、どきどきして……」
 俺は正直に気持ちを言ってしまった。
「……うん……」
「俺……」
 俺の言葉に、舞は手を止めて、俺の顔を覗き込むようにした。
「あ、相川!」
 舞のアップに思わず俺は声をあげてしまった。
「保坂君……あのね」
「あ、ああ」
「私ね、保坂君が髪をひっぱるから、悲しかったの……」
 舞の言葉に、ちくっと心が痛んだ。
「それは……違うんだっ!」
「……」
 舞は俺をまっすぐ見つめている。
「それは、俺、相川に俺を見てほしくて……! 相川の声を聞きたくて……」
 俺の言葉に、舞はふわりと微笑んだ。
「……友達がね、保坂君が私の髪をひっぱるのは、保坂君が私を好きだからだよって言ったの……。でも、私、そうは思えなくて……。でも、それを聞いてから、保坂君をちゃんと見るようになったの。そしたら、確かに保坂君、私の髪しかひっぱってなくて、私、ちょっと期待するようになっちゃったの」
「え?」
「保坂君は私のことが好きなのかなって……。でもね。嫌いだからするんだって思うほうが大きくて……。だから、期待しちゃだめって自分に言い聞かせてた……」
「相川……。俺、相川が好きなんだ……」
 舞は、俺の言葉に恥ずかしそうに頷いた。
「……嬉しい……。私も本当は保坂君が好きだったから……」
「ま、マジで!?」
 舞は、小さく頷いた。
 やばい、嬉しい! 
「相川……!」
 俺は今度はぎゅうっと舞を抱きしめた。
「ほ、保坂君!?」
「好きだ!」
「……うん……」
 俺たちはしばらくお互いの体温を感じていた。
「あ、あのさ。舞って呼んでいい?」
「うん……」
「あ、あのさ……キスしていい?」
「……まだダメ」
 舞はちょっと怒ったように顔を赤らめた。
「俺と付き合ってくれる?」
「……うん」
 今度は舞はしっかり頷いた。

                 END+2

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 選択肢を二つに絞ったので、展開が早くなってしまいましたが、楽しんでいただけたら幸いです。
 シチュエーションは単なる思い付きです。なんか恥ずかしいですが。



 ここまで読んでくださりありがとうございました。

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 それではまたできれば近いうちに……。            天音花香

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