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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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プロフィール
HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

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こんばんは。天音です。
未来の誰かに贈る日記は久しぶりの更新ですね。


このブログ、小説ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、許可のない販売は禁止です。
某サイトにて著作権侵害、違法販売されていた私の作品の販売が停止されました。
FC2さまと応援してくださった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました。



今までは、日記を写して書いていたものをコピペしていたのですが、それが終わってしまい、日記を見ながら書かなくてはいけなくなって、それで更新が遅れ、さらに日にちがかなりずれてます。
本当は同じ時期のを更新したかったのだけれど……。まだ三月です。日記では。


このころの私は日記の通り、電話の着信音の幻聴がずっとしてました。
それでピアノばかり弾いてました。
考えてみればO君の性格上、O君から電話なんてあるはずないのに。


また、今回の日記に出てくるT先生は、私の小説の中によく出てくる登場人物です。お気づきの方がいれば凄いかも。
実際にメインで書いているものもありますし、先生をモデルにしていじった短編もたくさん……。それだけ敬愛していた方であります。

T先生に対しては本気で好きだったので、それとはまた違いますが、私はどちらかというと学校の先生と仲良くなるタイプでした。
でも、この年になると、自分でも不思議ですが年賀状を出しているのは大学の教授と小学生のときの先生のみです。

もう一人、この日記に出てきている地学の先生とは、社会人になるときまで交流があり、ドライブにつれていってもらったりしました。ですが、日記に書いていますように、当時定年後の非常勤の先生だったので、現在は亡くなられています。
就職して勤務先の県が遠くなり、実家に帰るのも少なくなり……。憑かれたように仕事ばかりをしていた私。
退職してからは、気になってはいました。高齢でしたし、結構持病もあったので……。逆に怖かったんです。亡くなってしまっているのではと。
主人と結婚して、二年ほど経ったある日。
私は決心して電話をしました。
そのとき先生の奥さんから先生が五年前に亡くなったと知らされました。
私は本当に後悔しました。連絡をもっと前に。生きていらっしゃるときにすべきだったと。奥さんと思い出話をしながら、一緒に電話口で泣きました。

T先生とはこの日記の後も話す機会はありました。
でも今は連絡途絶えてます。
いえ、連絡とってみたいなあとも思うのですけれど。T先生に限らず。ですが、一度連絡をしなくなるとなんとなくし辛くなってしまうのですよね。
どうされているのかなあとは思います。

前置きが長くなりました。

それでは当時の日記をお楽しみ下さい。



ココから日記

最初から読んでみる


 一九九七年 三月十六日

 今日は駿台のK大入試レクチャーというものに行ってきました。新高三だらけ。ふるるっ。でも、行ってよかったかも。英語と数学を受けたんだけどさ、英語、まだまだ勉強量足りてなかったということを痛感した。構文とか熟語はそりゃ分かるのよ。説明される前に。でも、「このぐらいは知ってて欲しい」という単語を結構知らない。私、すっごく語彙力が足りてないんだ! がんばんなきゃと思った。
 話は変わって、最近、O君から電話が欲しい! と思うあまり、ルルルル……と電話の幻聴がする……。ああー、気が狂いそう。元気にしてるのかな。会いたいよ。



 一九九七年 三月十八日

 今日は高校の友人たちと、卒業旅行?! みたく、スペースワールドに行ってきました。待ち合わせの勘違いとかもあり、予定より一時間半も遅い出発となりましたが、楽しかったです。しっかし……。私、やっぱ、乗り物駄目だあ。とくにコースター系。タイタンにもヴィーナスにもフリーホールにもアトラスタワーにも乗れない。クリッパー(子供用コースター)でさえ、ものすごく怖かった。スピードを感じるのよ。横のヴィーナスと比べれば、ぜんぜん遅いじゃん、と思っていたのに。お腹、ずーんってするし、外に飛ばされそうだし、ずーっと「気絶しますように」って心の中で祈ってた(乗りたくなかったけど、克服するためって、乗せられたのよ)。もう、ぜーったい、一生乗らん! で、クリッパーと室内コースターや、映像系の以外、他の子たちが乗っているとき、私は何をしていたかというと、下で、読書をしてました……。まー、でも、みんなと行ったのが楽しかったのさー!

 夜、T先生から電話がかかってきた。すごくびっくりした。でも、大学落ちてしまったのが、情けなくて、自然と声が沈んでいたようだ。
「元気ないね」「大学落ちたんです」「!? そう、か……。いや、でも、私も浪人した者ですし」
 それで、予備校のことなどの話をした。
「同窓会(塾の)出席の名簿が届いてね。ついつい懐かしくなって、電話かけてしまいました」
嬉しい言葉だった。
「いやあ、今、君の、合格体験記を読んでいたところだよ」「は、恥ずかしい……」「本当に君は印象深い。
――明日、中学の合格発表なんですよ。ドキドキしています」
大変だなあ。先生は無理しすぎるから、体を大切にしてください、と言うと、「好きでやっていますから」と言っていた。
「すみませんね。君がそんな状態と知らずに、電話かけて」
とんでもない。
「嬉しいです」
素直にそういえた。でも、気になった。先生こそ、どこか弱気な感じがした。私の知っている先生は自信に溢れていたのに。
「私は老けましたよ」少し悲しげに言っていた。「いじめられているんです」「え? 誰からですか?」「嘘です。いじめてるんです。生徒を」と言っていたけれど、嘘だと思う。先生、ごまかしてる。何となく分かる。先生は年の割りに出世しすぎだから、妬んでる人、多いと思うし、いつも気を張ってなきゃいけないんだろうな。それでも先生は私を励ましてくれる。
他の友人の近況を話して、「そんな中で、自分が恥ずかしくて、情けないです」と言うと、
「高校生活は楽しかったんでしょ?」と先生。
「はい」
「そんなふうに自分を否定してはいけません。あなたのその三年間を否定することは誰にもできないんです」
 誰かに言って欲しい言葉だった。先生はいつも私の欲しい言葉をくれる。自然と涙が溢れた。
「二十三日、楽しみにしていますから」「はい」
 とても嬉しい電話だった。先生は私が大学受験の年ということを覚えていなかったけれど、でも、大変なときなのに、こうして懐かしんで電話をしてくれたのが、本当に嬉しかった。先生、私、がんばるからね。二十三日、お会いしましょうね!

 O君、あなたからも電話が欲しいよー!!




一九九七年 三月二十三日



 塾の同窓会。あんまり人が来てない……。しかも知っている人ってT先生と一緒に会場に行ったK子と、同じ高校の有名人M君ぐらいだった。うーむ。
先生は全然変わっていない。去年の三月より若返ったような気さえする。嬉しそうだった。先生は中三のときの卒業パーティーのときみたく、いろいろなものを私とK子にとってきてくれた。私たちはありがたくそれを頂いた。
 好きだったときみたいにどきどきしない。でもO君の次に気になる人であり、敬愛するお方なのでずっと隣に居られるとかなり緊張して体が熱くなる。やっぱり先生は素敵なんだもの。仕方ないさ。今日はK子もいつも以上に優しかった。(いつも優しいけど)なんか、自分で食べて美味しかったものを私にも分けてくれる。私たちはお互いにとったものを食べ比べていた。
先生とはいろいろな話をした。大学のこともだけれど、私が浪人だから少々気にしているせいもあって、あまりそのことにはつっこまれなかった。どちらかというと高校のこととか、お酒のこととか、恋愛のこととか、他愛のない話が多かった。先生は私たちに少し大人しくなったんじゃないかと言っていた。やっぱり少し大人になっていると。若い女性特有の華やかさがついたとも言っていたような……。そうかな? それは嬉しい。まあ、私は髪も伸びたし、外見だけ言えば確かに女らしくなったのだろう。
 先生にとって私は「特別」なのだと少々感じたりする。中学生のとき、存在感があったからだろうか。まあ、生徒と先生には違いないのだけれど。いや、先生にとって私は娘のようなものかもしれない。
 電話をかけてくるのも私のところ。今日のビンゴのときだって、いち早く当たった景品をどうして私に渡したの? 少し不自然。それに、私がO君のことを匂わしたときも……。一瞬無口になったね。私は気付いている。私が話しかけると元通りになったけれど。どつきあったりして談笑している私と先生はやっぱり傍から見てても仲のいい親子のようだなあと思われていたかもしれない。でもね。私にとっては、先生は異性で、先生があまりにも近づきすぎて、結果的にずっと触れていることになってしまった左腕はやっぱり熱くて、凄く恥ずかしかったんだよ? 
 同窓会が終わった後、写真をとった。そのときに先生はきいてきた。気になっていたんだね。
「その人は、同じ高校なんか?」
「はい。一年のときに一緒のクラスだったんです」
「じゃあ、君はずっとそのときから心に秘めてたんか」
 娘をとられた感じなの? 私はそこである衝動にかられた。私は今はO君が好き。だから言える。そう思った。
「今だから言いますけど、私中学生のとき、先生が好きだったんですよ。高校の途中まで」
 先生はびっくりして、笑いながら言った。
「私はおじんじゃないですか」
 だから、念を押した。
「先生は素敵です」
「君から思われていたとは……。光栄ですね」
 そう。先生は自信を持っていたほうがいいですよ。多くの受験生が先生に憧れて、神に祈るような感じですがって勉強するんです。
 ちょっとは元気付けられたかな? 先生?
 その後、話をしている間中、先生は私の名札の名前をなぞったり、叩いたりしていた。
 ああ、きっと先生は私のことを忘れられないね。私はとても嬉しくなった。先生を好きだったこと、後悔していないし、とても大切な思い出だ。私は先生を一生忘れられないと思う。だから私のことも忘れないで欲しいと思っていたりしたのだ。私にとって先生は「特別」。恋愛とかそういうの抜きで。とても大切な人なんだ。だから、私も先生にとってある意味で「特別」であったら……。と思うのだ。
 今度は三年後にまた塾の同窓会をするとのこと。そのときにまた会おうということになった。もちろん私も大学二年生になって、ね?
(これは結局かなわなかった。現在塾はかなり大手になっている。同窓会の知らせはなかった)



一九九七年 三月二十四日


 人を好きになるって不思議だ。いつのまにか心に一人の人が住みついて、毎日毎日その人のことを想うようになる。私は、中学のとき、T先生が本当に本当に好きだった。それまでの私の好みのタイプは、一貫性がなかったけれど、先生を好きになって、私の好みは限定されるようになった。「優しい人」これはよくあることだ。「色白で、ごつくない」これは、よくわからないけれど、私は、男男した人が苦手なようだ。「眼鏡のよく似合う人」
これは今までになかった。逆に、眼鏡の人は苦手だったから。先生は眼鏡をかけていて、それがとてもよく似合っていて、素敵だったのだ。「自分に自信を持っているけれど、それを表に出さず、謙虚な人」そういう人はそばにいると安心する。今も理想は先生のままだ。変わったのは好きな人。でも、理想とは大分違う。本当に不思議だ。以前あった、塾の同窓会で、先生が他の女の子と話していても、落ち着いている自分に少し驚いた。好きな頃なら考えられなかったことだ。私は嫉妬の鬼だったから。そのとき思った。好きな人が変わるって、こういうことなんだ、と。別に、先生に対する想いが嘘だったのではない。それは断言できる。でも、人の気持ちは永遠ではないようだ。今はO君を好きだけれど、また違う人を好きになることがあるのだろうか。信じられない。でも、そういうのはなんだか悲しい。だったら、結婚後はどうなんだろう。結婚したら恋もしなくなるのかな。気持ちが変わらないっていえるのかな。分からないや。



今日はココまで。

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さてさて、最後に日記の後半に書いていたことについて。
「結婚したら恋もしなくなるのかな?」
高校生の私に答えたいです。
「いいえ、恋はしますよ。旦那様に恋をし続けますよ」
一緒にいる時間が増えるごとに好きが増える。
今でも主人が他の女性と話していたら嫉妬します。子供な私です。
面白いなあと思うのは、主人を好きになったときは理想とはかけ離れていると思ったのに、今ではなぜか理想の人に近いことに気が付きます。知らず知らずにそういう部分を見抜いていたのでしょうか?分かりませんが……。
死んでも同じ墓に入りたいと思うほど私は主人のことを愛しています。
付き合い始めてからもう10年以上。それでも気持ちは変わらないから、今後も変わらないでしょう。
子供がまだいないからかもしれないですけれどね。


 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた!               天音花香 

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