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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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プロフィール
HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

クリックで救える命がある。
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こんにちは。天音です。

未来の誰かに贈る日記も今日はお届けいたします。

片思いのことと、他のことに対する考えの差が読んでいると凄くて自分でも驚きます。

そんな高校生の私ですが、共感していただけるところが少しでもあれば嬉しいです。

それではお楽しみいただければ幸いです。


このブログ、小説ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、許可のない販売は禁止です。






ココから日記

最初から読んでみる



一九九七年三月二十八日



 独り言。
 なんだか寂しい、な・・・。理由はないけれど。私のこと考えてくれる人、いるけれど。でも、なんだか埋まらない穴がぽっかり空いている。信じている人ほど、「実は心中では私のこと相手するの嫌だって思っているんじゃ・・・」と思ってしまう。失礼だとは思うけれど。私って嫌な奴だな。恐いんだ。全てが嘘の様な気がして。受け入れているくせに、心の底では疑っている自分がまず恐い。私は昔から一番になれない人なんだ。気さくだし、楽しいらしく、友人は多い。でもね、心の中を話せる友人の一番にはなれないんだ。私の一番の人は、多分私を一番にしていない。友人にランク付けなんてないって言われるかもしれないけれど。確かにそう、なんだけれど。誰かの一番になりたいな。
 虚しい、な・・・。楽しいのは一瞬なの。その後虚しさが残る。なんでかな。私が一生懸命じゃないからかな。やることはやるの。でもね、どのくらいやればいいか分からないの。いつも中途半端。もっとやれたのにって後で悔やむの。苦しいから逃げるなんて卑怯なのに。だから中途半端になってしまうのに。分かっているのに。私、本当に一生懸命になったときあるのかな。「頑張った」って思ったときも、時間が経つと自分でそう思っているだけなんじゃ、と思うの。こんなんじゃ駄目だね。前向きに。
 


一九九七年 四月一日


二匹のウサギさんを追って何が悪いのさ。気持ちをひとつにしろってそんなの無理だよ。どちらも大切。どちらも本気。勉強も恋愛も。どちらかを諦めるなんてできないし、それは逃げだと思う。私はどっちも頑張っちゃうんだから! 最近もO君の夢が多い。夢の中でO君は何も言わないし、表情も変えない。ただじっと見て様子を伺っているような感じ。何を意味する夢なのかな。

ただいま、熊本の祖父の家。



一九九七年 四月一日

独り言。

何でも気持ちの問題だよね。ある人は難しくないって思っても、もう一人の人が難しいと思えば、もう一人にとってはそれは「難しいもの」として認識されるわけで。でも自分の気持ちだけじゃ定まらないものもあるね。
人間関係。
「友人」「恋人」
いくらこっちが思っても、相手がそう思っていなければ成立しない。難しいな。

怖いものがたくさんある。「高いところ」「速い乗り物」「蜂」「蛇」etc.
全部自分に害が及ぶ可能性があるもの。「高所」なら落ちる可能性。「蜂」なら刺す可能性。その可能性をまったく不可能にするために恐怖の感情が起こって、それから少しでも離れようとする。防波堤ってやつだ。どうも私にはそういうところがある。絶対安全じゃなければ嫌だ、みたいな。
RPGでもそう。低レベルギリギリで倒すことを普通は楽しむんだろうけれど、私は全部備えて、レベルもこれなら絶対負けないってとこまであげなきゃ倒しにいかない。臆病なんだよね。そのくせ、表ではそれを隠そうと意地を張って……。だからバレルと皆驚く。私そんなに強くないんだけどな。



一九九七年 四月二日


O君の夢。このところ毎日。前はじっと見て様子を伺っているようだと書いた。その後は二人で話していた。親しい友達という感じだ。今日はなぜか二人でお酒を飲んでいる夢だった。そして本当に都合のよすぎる夢だと我ながら思うし、願望の表れだと思う、けど……っ。プロポーズをされる夢なのだ! うわー、恥ずかしい!! でも、いいなあ。本当になればいいのに! そのほかにも今日はたくさん夢を見た。夜洗面所にいるときに地震がある夢とか……。そしてこれもまた凄いんだけれど、劉備玄徳の専属スパイなるものをしている夢。曹操軍の様子を探っては報告するの。途中で老武将に会って、劉備軍へこないかと誘って見事仲間に入れたりだとか。楽しかったなあ。

10日はテスト。そろそろ頑張らないと。

今日は弟と弟の彼女の誕生日プレゼントを買いに行った。



一九九七年 四月二日


 「あなたのおかげで助かる」という感謝の気持ちって、凄く嬉しい。自分の存在を認められたような気がする。「あなたがいてよかった」って。やっぱり、生きているからには必要とされたいもの。
 ぬくもりって好き。特に人間の体温。だから手の温かい人とか好き。「あー、この人、生きてる」って感じる。温かいと心までぽかぽかする感じ。逆に寒いのは嫌い。心までなんか寒くなる。マイナス思考にもなる。思うんだけれど、「さみしい」って、「さむい」からきてるんではないかな。心がね、寒くなるの。我知らず、寒いと感じるの。寂しいってそんな感じではない?





一九九七年 四月七日



 最近凄く疲れが溜まっている。眠っても寝足りないという感じだ。体がだるくて、感覚がない。ときどき力が入らなくて、体が自分のものではないみたい。テスト近いのにな。
 以前、友人に「O君のどこが好き?」と聞かれたことがある。そのとき私はすらすらと答えていた。そのとき、彼女に「じゃあ、まだ本当に好きじゃないんだよ」と言われて、むっとしたが、彼女の言葉が今は少し分かったような気がする。今は多分答えに困ると思うから。最初の頃は、O君像が、O君を分かっていないからこそはっきり固まっていた。でも、新しい面を見つける度に、それは壊れていった。そしてもとの像とはかなり違う像が浮き上がってくるんだ。まだ、全然不完全だけれどね。でも、嫌いになることはなかった。そりゃ悪いところもあるよ。でも、そういうのをひっくるめて好きだなって思う。「好き」って本当に不思議な感情だよね。




一九九七年 四月七日


O君に電話をしてみた。おばさんがでた。バイトに行っているらしい。
「12時頃はもう寝てるのかな」「いえ、起きてますが」「11時過ぎにしかもどらないので、そのころかけるか朝でもいいけど?」「でも……12時は遅いので、皆さん寝ていらっしゃるのでは……」「うちは遅いから大丈夫よ」「朝は何時ぐらいまでならいるのでしょうか」「9時ぐらいまでいると思うけど?」「あ、えーっと、じゃあ12時にかけます」「そう、じゃあごめんなさいね」
つくづく、さっぱりしたいい人だなあ……。なんか、好きだな、おばさん。
ケンタッキーでバイトしてるんだって。んで、朝はバイクの免許を取りに。車はでかいし、邪魔でかっこいいと思わないんだって。バイトの日は朝の2時ぐらいまで起きてるらしい。
そして。浪人するんだそうだ。予備校はやはり駿○にいくらしい。O君はやっぱり自分のやりたいことをいろいろやる人だなあと感じた。
「バイクの免許とればいいやん」
私は、
「バイクは怖いから……」といった。
O君は6時間寝れば十分と言っていた。風も気合いれときゃひかないって。夜いろいろ考えて寝られない人は早死にするよと言われてしまった。がーん。なんだかいろいろ話したような……。
「一年なんてあっというまって。浪人は楽しいって先輩も言ってたよ?」
浪人が楽しい……。そうなんだろうか?
で、話がどんどん長くなるので、何度も、
「じゃあ、頑張ろうね」
となるんだけど、また話し出しちゃうのも私。結局はやっぱり、
「じゃあ勉強もバイトも免許も頑張ってね」
「そっちこそ頑張って」
「うん。ありがとう」
「それじゃあ」
「うん。おやすみなさい」
で終わった。
O君と話していると思う。私ってつまんない人間だなって。




一九九七年 四月八日


 友人K子に電話をした。今日、K子は北九州に行ってしまうからだ。
 私は今、凄く不安定だ。何かを恐れている。大学ってどんなところなんだろう?正直言って、取り残されるようで恐いんだ。行かれるというのは、こんなに寂しく、不安になるものなんだな。
 私は言った。「私、今、弱気じゃない?マイナス思考になって困る。O君凄い。自分のしたいこと存分にしてて、楽しんでる感じ。生きてるって感じ。でも、私は?私、何をしてても、あとの勉強のことを考えると純粋に楽しむことができないの。本当に私ってつまんない子だな。私は今、自分に自信が少しも持てない。それが返って不安を招くのかもしれない。
浪人ってやだね。凄いプレッシャー。一年多く勉強するから、余計に現役に負けるなんて恥って気がする」
 K子は言った。「ときに見栄は原動力になる。確かに汚い。でもそれを利用すればいい。それから、浪人についてだけれど、自分の意思で浪人を選んだのは、凄く意思が強いと思う」
そうかな?ちょっと救われた。みんな頑張っている。一度しか「今」という時はないし、もちろん繰り返すことも、やり直すこともできないのだから、やはり一生懸命やらなくては。私、頑張ろう。気合、だ!          



一九九七年 四月九日


明日はテスト。
「数学はある程度パターンがあるからそれを覚えると楽になる」
O君大先生の言葉が蘇る。が。その前にパターンもだけど、公式も忘れてるよ! どないしよう。どうにでもなれ!!
しかし……。電話の会話とかは覚えちゃうのになあ。もっと言えば三年も前のT先生との会話でさえいまだにほとんど覚えてるのに。やっぱり覚える気があるかないかの問題なんだろうね。O君の言う「気合」の問題だ。とにかく頑張るっきゃない。
そおいえば、電話で思い出しちゃったけど、七日の電話で私、かなり凄いこと言っちゃったんだよね。
「たいした用じゃないんだけど、やっぱ、せっかく電話するんだから、O君の声がききたいなと思ったのでありまして……」
なんて、マジ、思い出したら顔から火がでそうだよ! でも失言って覚えてしまう。言って後悔するから。
中一のときに、確か塾である男子にノートをかりてて、それを返すときにその男子を探してて、「○○のばか~! ノートいらんのか?」とか言ってしまったんだ。後で謝ったけれど、結構ぐさりとくるもんだよね、そういう言葉って。本当に申し訳なかった。
他にも勘違いして随分はずしたこといっちゃったりしたときとか。覚えてる。
ま、誰にも失敗はあるさね。暗いぞ。明るく行こう!



一九九七年 四月十日


久々のテスト。む、難しい……。疲れました。
自己採点、数学124英語146国語161……。これがセンターじゃなくてほんとよかった。
しかし、私、数学も不得意なんだなあ……。実感。苦手とかじゃなくて、能力がないってやつね。さあ、この一年が勝負だもの。今回はテスト勉強あんまりしてなかったから仕方ないと思って。これからどんどんあげていきたい。成績。
話は変わって……。受験で劇痩せした私は受験が終わってぶくぶく太りだしている。三キロぐらい太ったよ? O君、痩せてるもんなあ……。
弟曰く「女は違うかもしれないけれど、男はまず外見を見る。ブス、デブは問題外」
だそうだ。
うう……。そうなのかなあ。なんか悲しい。顔は仕方ないと思うのよね。生まれつきだもん。別に嫌いってわけじゃないけど、確かに美人ではない。体重は……努力しだいってやつか。勉強もだけど、運動もしなくちゃなあ。とほほ。



一九九七年 四月十一日


うちの母は煩い。ストレス解消にピアノ弾いてるのに、「勉強しないでピアノばかり」から始まって、もうずーっと小言ばかり。余計にストレスたまるから、ピアノを弾く時間もおのずと長くなる。
「居候の身で」って、あんたねえ、私はお母さんの子供なんだから、家に住んでもいいんじゃないの? 
「浪人の身で」
って、浪人の私には人権もないのか!? 勉強ばかりしてたら気が狂っちゃうってーの。机の勉強だけが勉強じゃなーい!!いないとさびしいけれど、いると煩い母。母親ってさ、もっと穏やかで優しくて影でいろいろ支えるような人じゃないの? ああ、苛苛するなあ。O君のお母さんがうらやましい! いいなあ。





一九九七年 四月十一日




 「脳死は死か否か」最近問題になっていることだ。自由英作文の練習にさえ出てきたほど。日本語でも難しいのに、英語で書けるか!と思い、「制服はあるほうがいいか、ないほうがいいか」のほうを選んでしまったけれど。
 私は、よく「死」について考えるのだが、「死」とは・・・と考えると、「こうして考えている私がいなくなること」イコール「考える意思がなくなること」という結論に私の場合は達する。従って、私の結論では脳死は死となる。人間は考えることができるからこそ人間なのだ。たとえ息をしていても、その人の頭が無に支配され、何も感じないようであれば、その人自身にとっては死んでいるのと変わりはないのだ。だから、私は自分が脳死の状態になったら、臓器移植に使って欲しいと思っている。(本当に、意思がなかったらだけれど)私の臓器によって、人の命が助かるなら、これほどよいことはないし、自分もその人の一部として生きられるというか・・・。そんな感じがするのだ。しかし、だ。問題は本人ではなくて、その周りである。私はふと考える。私の家族や、友人などの大切な人が「脳死」になったとする。「脳死は死と同じです」ドクターに言われるとする。さて、認めることができるだろうか。触ったら温かい。心臓もトクトク言っている。なのに、臓器移植のためにメスを入れる。心臓も止まる。分かっている。もう意識が戻ることはないと。でも、でももしかしたら。記憶は失っているだろう。障害が多く出るだろう。でも、それでも意識が戻ったら?戻るかもしれなければ?と考えてしまう。その希望がメスを入れることで霧散する。温かかった手が冷たくなって・・・。ドクターを恨んでしまうかもしれない。臓器によって助かった人を妬むかもしれない。心臓が動いている。それだけで周りの人は、その人が、人として存在しているような気になるのだ。具現していることで、見る度に、脳裏にその人の性格が鮮やかに蘇る。そして、その性格が存在する体に残っているのだと錯覚する。だから、その人は、周りの人にとっては「生きている」ことになりはしないか。
うー、私の低レベルな頭ではこの辺が限界なので、この話題はもうやめます。





一九九七年 四月十二日


今日はテストのやり直しをして、中学のときの友達に会って、いろいろ話した。彼女は専門学校に行くため今年は会社で勤めてお金を貯めるようだ。凄いなあ。元気そうだし、話も弾んで楽しかった。また会おう、ということで別れた。

「会えない」って怖い。電話だけじゃ分からない。O君はバイトでも予備校でもいろんな人に会うわけで、毎日少しずつ変わっていく。私の知らないところが毎日増えるわけだ。少しずつ近づいていけば、発展していけば……なんて甘い考えを持っていたが、別のほうへ惹かれていけば私は邪魔になるわけで……。そして、一年後には県を出る。不安でたまらなくなる。
だめだなあ。毎日O君のことばかり思ってしまう。早く予備校が始まったら友達つくらなきゃ。忙しいと少し期が紛れるかもしれない。



一九九七年 四月十二日


 最近多くのことを考える。洗濯物を取り入れていると、すずめがとまって、綺麗な声で鳴いている。無邪気で可愛らしい声。風が今日は強い。でも冷たくはない。春だ。緑がきらきらしている。最近昼は眩しすぎて目が開かない。全て白く見える。目を閉じると赤く・・・。こんなに綺麗なのに。そう思って、やっと理解する。綺麗だから、か・・・。私が汚いから、眩しすぎるのだ。本当は目がおかしいのだろう。でも、そんな風に思って悲しくなったりする。
 天は二物を与えずなんて嘘だ。二物も三物も持っている人だっているのに、どうして私は何ももっていないのかな。弟が言った。「ブスな奴ほど綺麗なものが好きなんだよな」って。でも、それ、凄く分かる。分からない人には分からないだろうけれど。要するにないものねだりってやつだ。美しいものを見て、ひと時の夢を見る。仕方ないことだよね。だから、私も綺麗なものを集めるのが好き。
 両想いってどんな感じなのかな。我が弟君は両想いしか知らない。羨ましい。恋人って友人とどう違うんだろう。なれたらいいなと思う。反面、とても図々しい考えだけれど、なったらどうなるんだろうと思う。私の知らない世界。私って臆病なんだな。「そんなんじゃ何もできないじゃん」チャレンジャーであるO君に確か言われたような気が。そう、なんだけれど・・・。何でもやってみなければ分からないことなんだろうけれど・・・。私の場合、希望より、不安のほうが何倍も大きくなる。あー、この文も「だけど」が多すぎ!暗いぞ、私!元気だしていこう!


一九九七年 四月十三日


入塾式。校長が凄く気に入った。パワーみなぎるおじいちゃん。数学を教えているらしい。
心に残ったのは、なんでもこだわりを持ってやるといいということと、目が見えないのに凄い大学に入った人の話。その子は、「僕には辞書がありません」と言ったそうだ。そうだろう。点字の辞書はない。その子は点字の問題(数学の場合)をなぞって、自分の頭にそれを描いて、そこで考えるそうだ。一問に二時間ほどかけていたらしい。凄いなと思った。やってできないことはないんだ!
 そして、イメージトレーニングの先生。この人も面白かった。心理学を大学でしているらしい。受験に負けて気力を失う人が出てくるということだ。その人たちは、「うそー、なんでー」が口癖になり、「理想はそうだけれど、現実はこう」とまったく反対のものを共存させようとするそうだ。しかも自分たちの仲間を増やすために近づいてくるという。
そういう側にはなりたくないなと思ってしまった。
勝たなければ人間は優しくなれないとその先生は言った。自分をほめ続けなければと。私もそれはそう思う。やっぱり自分のことで余裕がない人は他人のことを考えることはできないと思うからだ。
まあ、いろいろたのしく時間が過ぎていった。先生曰く
「私は君たちより自分が大切です。自分に勝つためにこの台に立ってます。君たちもそうでしょう」
この先生はきっと嘘をつかないと私は思ったんだ。なんか私この予備校で頑張れそう。よーし、気合だっ!



一九九七年 四月十五日


早速友達ができた! S子の言っていた人とも仲良くなったし、楽しくやっていけそう! それに黒板消しのバイトをすることになったのだ! テキスト代が無料になり、それプラス一ヶ月につき、22日分、食券がもらえる! 五分の一の確率だったけど、当たったの! 忙しくなりそう! 頑張るぞ!!




今日はココまで。

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 それではまた!               天音花香

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こんにちは、天音です。

久々の更新となります。少しだけですがお楽しみ頂ければ幸いです。
(才蔵ルートをしたので、内容が才蔵ルート祝言結末よりです)

最近は源平の方を眠れないときにしています。
ゲームとしては面白いのですが、なかなかそちらはネタが思いつきません(汗
やっぱり小次郎のようなつっこみキャラがいたほうがネタにしやすいです。


それから、
くろうさ様。
拍手よりコメントとても嬉しかったです!
今回も才蔵ネタです。どうぞまた遊びに来てくださいね!



*こちらは乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集。「早苗が通る!」になります。

いざ、出陣!恋戦


注意;「早苗が通る!」バージョンはギャグ要素ばかりなものです。
姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
シリアスなものを書くときは姫の名前は無しで書きたいなと思っております。


ココから小説

「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる


            1.仕方なかったんだ!

小次郎「才蔵の祝言結末だけ見ると幸村サンが大人に思えるから不思議だ」
才蔵、早苗が黙って頷く。
佐助「そうかあ? なんかふらふら心の定まらない奴に見えるぜ?」
幸村「うるさいよ。本当は嫌だけど、凄く嫌だけど、才蔵祝言結末だから我慢したのに……!」
小次郎「本音はやはりそうか……」
才蔵「……幸村……」
早苗「……」

             2.鷹?

 早苗と祝言を挙げる際、熱い告白をした才蔵。
才蔵「……ダメだ。柄じゃない。恥ずかしい……」(ゲームより引用)
 顔を手で隠すように覆って言った才蔵に早苗は赤くなって微笑む。
早苗(才蔵様、可愛いです……)
幸村「夜は獣ののくせにね」
早苗「ゆ、幸村様!?」
才蔵「ゆ、幸村!」
 早苗と才蔵は二人で赤面する。
小次郎「なるほど。鷹だもんな。さしずめ早苗はうさぎか何かか?」
早苗「小次郎! 何か違います!」
佐助「……どんな夜?」


             3.逆告白

早苗「私は……あなたが好きだから……」(ゲームより引用)
 早苗の告白に才蔵はポカンと立ち尽くす。そこへ。
幸村「早苗ちゃんから告白されたのに、何してるの?」
佐助「女に恥かかせんじゃねえ!」
小次郎「そこは何か言うべき」
 三人にタコ殴りにされる才蔵。
早苗「三人ともおやめ下さい!!」
才蔵「いいのです。俺が悪いのだから。しっかり返事をせねば。
……愛してます。早苗姫」
幸村、佐助「やっぱりむかつくんだよ!」
 結局殴られる才蔵であった。
才蔵「俺の扱いって……。やっぱり地味だから……」
早苗「そんなことありません!」



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 今日はこのくらいで……。



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 それではまた近いうちに!              


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                           天音花香

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こんにちは。天音です。

未来の誰かに贈る日記を今日はお送りいたします。

思うところは日記の後に書きます。


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ココから日記

最初から読んでみる





一九九七年 四月十八日


今日は土曜日! O君も予備校休みでしょう。何してるかな? 多分起きてはいるよね。バイクの免許は取り終えたかな? 今は勉強かな? 私も頑張るぞ!

と、その前に目標を掲げよう。
私は何のために勉強するのか?
さあ、思い浮かべて……。合格発表のとき、どこにいるの?
もち、K大学。番号を探して……。おっ。ほらあったぞ、あった! やったー! さあ、家に電話しなきゃ。そうそう、友達にも。もちO君も第一志望合格だ! んで、大学生になったら、アルバイトして、O君のところに遊びに行きたい!
というわけで。

            K大合格!

これしかないでしょう! そのために頑張るのよ!
もち、恋もがんばっちゃうさ! どっちも諦めない! 一生懸命な人は輝いてる。私も輝く人になるのさ~!! 
今より少しやせて、知的で優しくて、明るくて素直な娘になるのだ~! O君と電話だけでなくて、たまに会ったりできるといい! そうなるとやっぱ綺麗になりたい! 今年は自分を内からも外からも磨く!! きっと三月頃までにはピッカピカ☆
まぶし~女になるのさっ!
さあ、頑張るぞ! ちょっと遅いスタートかな。でも、がんばればいいのだ!



一九九七年 四月十八日

 最近古本をたくさん買った(受験生のくせに)その中に「人間失格 たとえばぼくが死んだら」というのがあった。買ったその日に、数時間で読んでしまった。苛め、父子愛、同性愛。ドラマになったものだし、大げさではあるが、よく分かる。特に、私は中学の時に苛めにあったことがあったので、作者はよく分かっているなと思いながら読んだ。「苛められるほうにも原因がある」と言う人がよくいる。そういう場合もあるかもしれない。でも、大概は違うと思う。最近の子供は家庭の事情、学力、社会など、いろいろ大変な問題を抱えている。が、それを発散する遊び場も今は少ない。テレビゲームをしても飽きる。何をしていてもイライラする。自分の中で溜まっていく感情は抑えられなくなってくる。それを人に向けるとどうだろう?向ける対象は誰でもいいのだ。気に入らない奴、目立つ奴、弱そうな奴、暗い奴。大概は自分より優れたものに対する嫉妬からだったり、逆に自分が優越を感じられる者へだったりする。そいつらにはもう歯止めをする理性は消えている。ある種、狂っているのだ。最も厄介なことは、一度苛めだすと、その味をしめてしまうということだ。どうしてそんなことが分かる?と人は言うかもしれない。すると、苛められたことのある人はきっと言うだろう。「目を見れば分かる」と。私は集団に苛められたのだが、彼女らはみな、同じ目をしていた。キラキラ。これ以上の楽しみはないというような目をしている。私はそれが恐ろしかった。同時に哀れに思った。あの悪意に満ちた、苛めることに酔った、楽しげな微笑。この人たちは、これしか楽しみがないんだな、と。悲しい人たち。でも、はっきり言って迷惑でしかない。彼らはそれしか楽しみがないのだから、常にターゲットを探し回る。私が相手にせず、つまらなくなると、グループ内で分かれ、そしてその中にターゲットが移っていた。本当に馬鹿な人たち。苛めている者は同時に怯えている。次は自分ではないかと。その証拠に、苛めていた人が、引っ越すことになったとき、不安げに、「私苛められないかな」と言っていた。私にしてきたことは棚に上げて。だったら自分も苛めなきゃいいのに。されて嫌なら、しなきゃいいのに。私は横で「大丈夫だよ」と笑った。内心「そんなの知らないね。自分がしてきたことを今度は受けてみたら?」なんて残酷なことを思っていた。今思えば私も憎しみで狂っていたのかもしれない。決して苛めることはしなかったけれど。
 本当に馬鹿げたことだ。今、私は苛めていた人を憎いとはもう思っていない。ただ、そんな人たちとは、もう関わりたくないとは思う。
 苛めは一種の病気だ。傍観者だってそうだよ。「次は自分が苛められるかもしれない」だから止められない。でも、こうも思っているでしょう?「もっとやれ。見てると楽しい」彼らのニヤニヤ笑いも病気だ。苛めは伝染する。そんな人たちは一度苛められてみるといいかもしれない。苛められて、逆にそれに怯えて、安心するために苛めるようになる奴はもう重病。手の施しようがない。
 人間はあまりに嫌なことがあると忘れるようにできているらしい。その当時、書いていることを見ると、恐くなるほど悩んで悩んで心を痛めていたんだなと思うが、私は今、苛められていたときに、自分がどれほど苦しんでいたかはぼんやりとしか覚えていない。でも、今でも、時々発作のようにちくりと痛んだりする。その度に思う。「決して苛めるほうにだけはならない」と。
 ただ、この状況をぬけだそうとしているうちは、どんどんはまって抜け出せなくなっていた。私は大きな壁を作って耐えて耐えて耐え抜いた。学校を休むことはしなかった。陰で何言われるか知れない。一度休むと、ますます行くことが恐くなることを知っていたからかもしれない。先生に相談したのもよかった。一人で悩むのはね、いけないことだと思う。深い底に沈んで浮いてこられなくなってしまう。心配かけないために親に言わないのも逆効果。私も始め隠していた。恥ずかしいと思った。でもね、そっちの方が心配かけてしまうんだ。誰かに聞いてもらうのはそれだけでも楽になるものなんだよ。どうか、苛めにあっている人は、死のうなんて考えないで欲しい。そんな馬鹿たちのために死ぬのなんて悔しいと思わない?耐えて。そのうちね、ふっと雲の切れ間が見え始める。そうなるとそこからは早いから。すぐに晴れる日が来るんだよ。自分を見失わないで。苦しいことだけで人生が終わるなんて言わないで。楽しいことがこれからいっぱいあるんだから。死なないでよかったって思う日が来るから。私なんて毎日思うよ。生きてるって素晴らしいって。今は辛いかもしれないけれど、頑張って欲しい。



 一九九七年 四月二十九日


 私にとってO君からもらった学生ボタンは特別な意味を持っていた。確かにそれは「ボタン」という「物」でしかない。でもそれはO君と共に三年を過ごし、私の手に渡されるその瞬間までO君が持っていたものなのだ。いうなればO君の「気」で満ちたものだった。
 私はいつもそれを持ち歩いていた。今日も、だ。そして帰ってきて、机に置いていた。ところが、だ。馬鹿な弟が部屋に入ってきて、「うえー、きたねー」と言っているので何事かと思えば、O君のボタンを触っているのだ。「やめてよ!と叩いて取り返したが、もう遅かった。その後予習に集中していたのでそれが何を意味するかが分らぬまま時は経過した。だが。お風呂に入っていて、じわじわとそれが私の心の中を占めだした。どうしようもなく胸が苦しくなって涙が溢れた。ボタンは汚されたのだ。O君と私だけが触れていたボタン。私の一方的ではあるけれど、二人だけのものだったのだ。O君を感じられるものだったのだ。それがあの馬鹿な弟によって崩された。汚い。なんて酷い。試しに触れると優しい気持ちどころか例えようもなく不快な気持ちに襲われた。弟は知っていた。私がそのボタンをどれほど大切にしていたかを。そして、その上で触ったのだ。なんて、なんて酷い奴。
 幼いとき私は弟とよく一緒に遊んだ。弟は生意気だが、今より素直でいい子だった。私たちは趣味が似ていて、話も会い、マブダチのようだった。今は違う。でも私は思っていた。昔のように話せるときがくるんじゃないかって。笑ってしまう。だからどんな酷いことを言われようと、耐えてきた。嫌いになることはなかった。でももう限界だ。この怒り、哀しみ、憎しみが分るだろうか。私は弟を許さない。

今日はココまで。

アルファポリスの「エッセイブログ大賞」にエントリー中です。この作品を気に入ってくださったらクリックをお願いいたします。




 今回の最後の日記は弟に対しての怒りに満ちていますが、現在弟との関係は良好です(笑
 でも、あの日は本当に怒っていたんだよなあ。
 片思い中の私にとってボタンは唯一のO君からのもの。本当に大切だったのです。その後も持ち歩いてました。今は……。そのうち日記で理由が分るかもしれません。
 
 弟は私に対していろいろ言うのが当たり前と今では思っていますし、大分弟も大人になりましたし、私自身も少しは大人になったので昔を偲ぶことはあっても、いいあいをすることはあっても、なんだかんだ言いつつ周りから仲がいいといわれる姉弟であります。それでいいとおもっています。



 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた!               天音花香

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こんにちは。天音です。

未来の誰かに贈る日記を今日はお送りいたします。



このブログ、小説ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、許可のない販売は禁止です。





ココから日記

最初から読んでみる





 一九九七年 五月一日



 私の独り言。
 人間は自分が係わると冷静に物事を判断することができなくなる。だから多くの「思い込み」をする。しかし、本人にとってそれは真実なのだ。事実は第三者にも分かるが、真実は分からない。本人はその一つの真実のために我武者羅になる。そうして、数々の悲劇は生まれた。そしてこれからも生まれるのだろう。



 一九九七年 五月七日


 O君に電話して二週間が経とうとしている。が、前にかけたときの疲れたような声が耳から離れず、かける気になれない。気になることは事実だけど。私の誕生日にかけよう。たくさん話せるといい。
 今日はS子から電話があった。ちょっと前はK子からもあった。私が予備校で今までと違う生活を送っているように、彼女たちも大学という新しい場所で生活を送っている。どうして他人の変化には気づくんだろう。自分だけが何も変わっていないような気さえしてくる。私の知らない彼女たちに驚きと少しの不安を感じる。今まで通り付き合っていけるよね? 心で尋ねたくなる。変わらないで、なんてことは言えないけれど……。
 きっと小学生のときの親友たちは私の知っている彼女、彼らよりも何倍も変わっているんだろうなあ。

 

 一九九七年 五月十四日



 今日は私の誕生日。予備校の友達がおさるさんのキーホルダーくれたの。かわいーんだっ! それに今日はO君に電話したの。9時半と10時に電話しても本人はいなくて、これで最後っと思って10時15分に電話したら出た。最初は会話途切れちゃって……。ちょっと気まずいけど、今日は頑張ってみた。免許とったって。でもまだバイクは買ってないそうで予備校へは自転車でいってるそう。バイトはやっぱりバイクのためでもあるよう。O君は学校が本当に好きだったみたい。先生たちのことも。確かにいい先生多かったよなあ。お互いの予備校のことをしばらく話して、ちょっと家族の話になった。やっぱり兄弟は弟君だった。高一だそう。仲はいいみたい。「いいなあ」と言うと「悪いと?」と。うーん。うちは気が合うときはいいけど、いつもは私が奴隷みたいな感じだからなあ……。最後は「また電話すると思う。二週間後ぐらい」「ああ、うん」「10時過ぎには帰ってる?」「帰っているときと帰ってないときがある」「いつも遅いみたいだもんね。じゃあ、何時ぐらいまでならいい?」「うーん。12時ぐらい」「う、それはちょっと遅すぎるや。11時。11時までに帰っていなかったら諦める。でもだからって11時すぎまで帰ってこないってのなしね」と釘をさしておく。「……うん」「じゃあ頑張ろうね」「うん。じゃあね」何を頑張るか分からないけれど、いつものとおりの電話の切り方だった。
あー、今日は結構話せたと思うのよ。誕生日にO君の声がきけてよかった!電話してよかった!

 しかーし、O君、君にはデリカシーというものがないのか!? あくび三回ぐらいしたでしょ!?退屈なのは分かる。疲れてるの分かる。でも!でも!まあ、それだけ気を抜いている、くつろいでるってことにしておこう……。




一九九七年 五月二十三日


私の独り言。

人間「分からないこと」が一番怖いの。だから「変化」はそれが良いにしろ、悪いにしろ怖いんだ。未来も同じこと。



いつも感じるむなしさ。
当然なんだ。世の中に永遠なんてなくて。
今の熱い気持ちも、一時のことなんて。
信じられないけど。信じたくないけど。
何をしても無駄のようで。
分からないことの、一つだけ分かることが
何よりも怖くて。
人間は何のために生きてるんだろうね。
必ず死は来るのに。
それは分かるのに、死がどんなものかは分からない。
もっとも怖い理由だね。
でも人間は生きる。
もがく。
自分の中に希望、いや、欲望がある限り。
それを叶えようと、満たそうと。
私も生きてる。




好きな人がいるの。
本当に好きなの。
いつも考えるの。夢にも見るの。
会えないから寂しいの。でも、私、狂ってない。
いつものように生活している。
きっとその人が死んでも、そう。
哀しいよ。きっと。寂しいよ。きっと。考えるだけで胸が痛くなる。
何かの拍子に思い出して、ちくちくと刺すような痛みに耐えるようになるね。
でも、それでも私は生きるでしょう。
人の心は嫌なことを忘れさせてしまうのね。
なんだか悔しいね。だから強いのかもしれない。

(もちろんO君は死んでません)

 

一九九七年 五月二十九日


私は予備校の先生にいじめに近いものを受けている。なんか知らんが目をつけられて真面目に勉強しているのに怒られるし、今週の日曜日は最悪だった。私は誓う。本当に真面目に授業を受けてた。だけど友達と一緒に追い出された。クラス中の笑いもの。なんていう屈辱。悔しい!!
昨日O君に電話した。10時と11時。だーれも出ない。今日、電話した。9時40分。三回のコールで本人が出た。段々O君の電話の声にも慣れてきた。「こんばんは。天音と申しますが、O君? O君もそういえばそろそろ電話の日だったなと思ったのか、はいはいって感じ。電話にいつも誰も出ないからいないの? ってきいたら、お父さんは前、会社からかかってきて、会社に無理やり来させられたからいても電話に出ないらしい。
ゲ。昨日大分コール鳴らしちゃったよ。悪かったなあ……。
 Y先生のことも愚痴ったよ。(いじめてくる先生のこと)ごめんね。O君。聞き苦しかったよね。「先生に相談とかしないの?」「チューターにしてる」「苛苛してもしょうがないよ」結構言ってくれるじゃん。でも確かにそのとおりなんだよね。いろいろ考え込んじゃうのは私の悪いところ。そだね。もう、ほっとこーっと。今日は山部の人たちと遊んだって言ってた。同じ予備校なんだって。明日の同窓会は多分いかんだと。残念。ま、浪人の身で行くのって、私ぐらい? うー、もう考えるの辞めよう。「読書とかしないの?」「一時期してたけど」「音楽とかは?」「きくよ」「どんなの?」「うるさいやつ」ってどんなのだろう?
PCは今はあんまりしてないって。「もしかしてあきっぽい?」「んーそうかも」
なんかすぐねた切れちゃうんだよな。O君の話が聞きたいって言ったら考え込んじゃうし。それに失礼かも知れんけど、私の話も聞いているような聞いていないような……。何かほかの事を考えてそう。退屈なのかなあ。あー、もう少し会話弾むようにならないかなあ。3月の一番最初の電話が一番話せてたって感じ。



無題、


ただがむしゃらに生きてきたけど
僕らも少しずつ周りが見えるようになって
世の中の汚さに少なからず失望する
それなのに欲望と不安と一緒に飲まれて
流されていったりする
どこか違うと心は叫ぶけど
無視したほうがラクだからさ

形だけの道徳を
叩き込まれはするけれど
僕らが関心があるのは自分だけで
他人を思いやることなどとうに忘れてしまった
正直に生きると損をするなんて
何が正しくて何が悪いのか
恐ろしい世の中なのに
居心地いいと感じてはいないだろうか

でも時々思うんだ
息苦しいと
胸が痛いと
本当は分かってる
今に甘んじても
何も変わりはしないこと
流れに逆らえ
悪を憎め
変化は起こすもの
恐れるな
未来は僕らの手にある




一九九七年 五月三十日


同窓会。懐かしい顔にあえてとっても楽しかった! 最後の花火がまた凄かった!いろんな種類のやつ。こんなに近くで見たの初めて。ほぼ真上。すごーい。花火ってこんなに綺麗だったんだ!
ワンピース着ていたんだけど、皆に「女の子っぽくなった! どーして?」といわれたので、「恋をしているからさ」なーんて言ってみた。あはは。
K子に久々に会えて嬉しかったの。ビール飲んでた。す、凄い。
次の日は五人でカラオケに行って楽しんだ!七日は文化祭に行くんだ。次の日テストだけど……。



今日はココまで。

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 浪人中は自分だけ違う時間を過ごしているような怖さがあって、不安定な時期でした。それでも勉強に(日記ではあまり触れていませんが、毎日勉強してましたよ?)恋にと頑張っていた記憶があります。そんな時間があってもよかったのかもしれないと思えたのはもう少し経ってから。でも今の自分よりよっぽど輝いていたなと思います。頑張れ、今の自分!

 
 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた!               天音花香

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こんにちは、天音です。
暑いですね。家の中の方が温度が高いため、かなりばてています。
こまめに水分だけはとるようにしています。


さて今日は、久々の「早苗が通る!」更新となります。少しだけですがお楽しみ頂ければ幸いです。
(ちょっと思いついた時期が前だったので時期はずれであります)




*こちらは乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集。「早苗が通る!」になります。

いざ、出陣!恋戦


注意;「早苗が通る!」バージョンはギャグ要素ばかりなものです。
姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
シリアスなものを書くときは姫の名前は無しで書きたいなと思っております。


ココから小説

「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる



           1.焼き魚


兼続「今日は鮎を焼きます」
謙信「焼き魚は好きだよ。宇佐美が釣ったんでしょ? お疲れさま」
早苗「次々と釣れてお上手でした」
 宇佐美は顔を赤くした。
兼続「……」
兼続「わ、私は鮎を焼いておりまする!」
謙信「……それで?」
早苗「や、焼くことも簡単ではありませんよね!」
小次郎「……」
謙信「私は何もしてないけど?」
 兼続は何も言えずに黙った。
小次郎「焦げてるぞ、鮎」
兼続「!?」


             2.焼き魚2


兼続「焼き魚といえば、大根おろし!」
 早苗に励まされて気を取り直した兼続は満面の笑顔で鮎がのった皿を運んできた。
謙信「……気のせい? その大根、橙色だけど?」
兼続「気のせいです! 大根はすりおろすと橙色になるのですよ!」
小次郎「……」
早苗「ま、まあ、さっそく頂いてみましょう」
謙信「私はやだよ」
兼続「そういわずに……」
早苗「あーん」
 早苗が謙信の口に橙色のすりおろしたものをのせた鮎を運ぶ。半ば反射的に謙信はそれを口にした。
謙信「う……。ごくん」
 謙信が飲み込むのを固唾を飲んで見守る一同。
謙信「……あれ? 意外と美味しいかも」
兼続(よし! 人参攻略です!)
小次郎「早苗効果だな」





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ジグノ★ランキング


 今日はこのくらいで……。



 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた近いうちに!              


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                           天音花香

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