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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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プロフィール
HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

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こんにちは、天音です。


今回は久しぶりに「緋い髪の女戦士」10をお送りいたします。
相変わらず書くのに苦戦しています。
たぶん11は大分後の更新かと思います。すみません(汗
「恋人ごっこ」の方も更新しますのでよろしくお願いします。

この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)

えっと、お手数ですが、タイトルにある数字の順番に読んでください。

それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。


コメントいただければ喜びます。
拍手もとても支えになります。その際にはぜひ、一言書いていただければ嬉しいです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。

登場人物紹介はこちらから

最初から読む方はこちらから

ココから小説

 唐突に始まった旅にしてはマーニとミレトス二人の旅は順調に進んでいた。というのも城下町の散策の際に、ミレトスとマーニは身分証を持ってきていた。なので、折においては、王子の社会勉強の旅と説明すればほとんどのことはうまく運んだのである。食料の買い増しや、燃料を買う時にも、身分証を提示し、あとで支払うということで問題なく乗り切ることができた。
「あれは何?」
 というミレトスの質問が毎日繰り返されたが、ソリスに比 べるとミレトスは従順なほうで、マーニの説明で納得し、いろいろ試してみようとはするものの、問題を起こすまではなかった。
 実にエル・カルーの国内ではミレトスとマーニの旅は順調だった。


 一方、ソリスとアルベルトの旅は問題児ソリスのせいでアルベルトが苦労させられる旅となっていた。
「……ソリス様、マーニ殿の首がかかっているのですよ?」
 アルベルトは何度この言葉を口にしたか。
 マーニの命がかかっているということで、いつもよりかは真面目に旅をしていたソリスだったが、持ち前の好奇心には勝てずに、町に入ると賭博やら喧嘩やらで問題を起こしていた。
「わかってる」
 どこまでわかっていることやら。
「マーニ殿は毎回こんな苦労をされていたの だろうか……」
 思わずつぶやいたアルベルトに、
「いや、こんなもんじゃねーよ? マーニといるときはもっといろいろあった」
 けろりとして答えるソリス。アルベルトはげんなりとした顔でマーニの苦労を思った。
「今回は、マーニたちをどうにかしなきゃなんねえから、遊んでばかりもいられないだろ?」
「先ほど賭博場でお金を使い込んでしまったのは誰です?」
「ちょっとだけじゃねえか。なんだ、アルベルト、段々マーニのようになってきたな」
 ソリスとアルベルトは慌てて出てきたのもあり、身分証を持ってきていなかった。有り金は貴重なのに、ソリスが使ってしまうのでアルベルトはやりくりに苦労していた。ソリスのちょっとした知り合いたちに助けられ、やっと進んで いるような旅であった。


 エル・カルー最後の町で、マーニはロゴスの燃料を入れてもらっていた。ミレトスは近くの老婆に話しかけられ、相手をしていた。そのミレトスがマーニを呼んだ。
「マーニ、このお婆さんすごいんだよ? 身分証を見せていないのに、僕が王子だってわかったんだ」
 マーニが怪しんで老婆のもとに行くと、老婆はじーっとマーニの顔を見た。
「ミレトス様が王子だと分かったようですが、あなたはいったい……」
「そなた、苦労性の星の下に生まれているようじゃな」
 老婆の言葉にマーニはうんざりした顔をする。
「は、はあ。いかにもそのようです」
「気を付けなされ。そなた、これからよくないことが起こるようじゃ」
 嫌な予言をされて、マー ニはさらにうんざりした顔になった。
「そうですか。それを避けることはできないのですか?」
「そこまではわからん」
「はあ、そうですか。先を急ぎますので。
ミレトス様行きますよ」
「達者でな」
「じゃあね、お婆さん」
 のんきな王子は老婆に手を振っている。
 先に起こるよくないこと。
(間違いなく、アリク王に処刑されることに違いない)
「マーニ、大丈夫? 気にしちゃだめだよ。悪いことが起きてもそのあとにいいことがおきるかもしれないよ?」
「そうですね」
 笑うマーニの顔はひきつっていた。




                                  続く



 ここまで読んでくださりありがとうございました。次はこの続きになるかわかりませんが(短編になるかもです)、この小説はまだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 それではまた!               天音花香

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