小説をおいております。
『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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こんにちは、天音です。
昨日お知らせしたとおり、今回は
乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集。
をお届けいたします。
震災後ですし、こういうコミカルなものは控えるべきかとも思ったのですが、逆にこういうときだからこそ、「くすっ」と一息できるひと時も必要かもしれないと思いまして、私には珍しくギャグ路線で書き通しました。
私はアイフォンでやりましたので、登場人物が限られております。
私は落ちることもなく、1話の長さも丁度よく、楽しめました。
話は私は楽しめました。好感度の低い、史実結末が結構泣けました。
祝言結末もどれも好きです。
ただ、キャラ一人の料金は高いですね。3月は安くなっているようなので、気になる方はやられてみてはどうでしょうか?
いざ、出陣!恋戦
注;こちらは夢小説ではありません。(夢小説も書いてみたいのですが……)
主人公の姫の名前は、
小西 早苗(こにし さなえ)
にしております。
名前の由来はありません。ゲームの主人公と性格が激しく異なるため、あえて名前をつけております。また、早苗は筆者とは別人で、筆者が早苗の性格なわけではありません。
こちらの二次創作作品は、四コマ漫画を書きたかった筆者が、絵が描けない事から小説にしたという、ギャク要素の強い(むしろギャクだけ)のものです。
原作のゲームと設定の差、性格の差があります。
キャラクターへの愛の差がかなりあります。
それでも大丈夫! という方、少しでも笑っていただければと思います。
1、兼続の憂鬱。
慶次が連れてきた早苗姫を初めて近くで見たとき、兼続の心臓は止まりそうになった。
兼続「……綺麗な方ですね……」
隣の慶次を盗み見る。
なぜ慶次殿が連れてこられたのだろう。早苗姫と慶次殿はいったいどういうお知り合いなのか……。
兼続「……っ」
兼続「真田幸村とお知り合いですか?」
早苗「幼馴染なのです」
越後にいながら、幸村のことにこんなにも胸を痛めている早苗姫。
……幼馴染……。いや、きっとそれだけではないのだろう。早苗姫をこんな顔にさせるのだ……。
兼続「……っ」
私は早苗姫に出会って、恋の胸の痛みを知った。
そして、幸せも知った。
――だが。
祝言をあげた今もなぜかそばにいる、小次郎殿。
本当にただの護衛なのだろうか……っ!
なぜこんなにも不安になるのだ……!
兼続「早苗、小次郎殿は早苗にとって何なのでしょうか……!?」
……隠さず言ってくださいっ……!」
早苗「……犬、かしら……」
兼続「え?!」
小次郎「オイ」
兼続と小次郎の声が重なった。
2、そこじゃないだろ。
小次郎「早苗、飯粒がついているぞ」
小次郎が早苗の頬に手をのばし、その飯粒をパクリと食べた……!
早苗「ま、まあ……」
早苗が頬を朱に染める。
……っ!
兼続「こ、小次郎どのおっ……!」
兼続は思わず声を張り上げた。
小次郎「ん?」
兼続「小次郎殿はなんという食欲なのですっ!?」
早苗「……兼続様?」
そう言った早苗の顔は笑っていたが、ひきつっていた。
小次郎「違うだろ、直江サン」
3、やっぱり飯粒が気になるんだ!
早苗「……兼続様……? あ、あの……先ほどからなぜ私の顔に……そ、その……ご飯粒を……?」
兼続「……」
早苗の声が聞こえないのか、兼続はひたすら早苗の顔に飯粒を付け続ける。
早苗「……ですから……」
兼続「よし!」
兼続は一仕事終えて満足げに微笑んだ。そして。
早苗「え?」
困惑気味な早苗に。
兼続「早苗、飯粒がたくさんついておりまする! せ、僭越ながら、わ、私が唇にて……!」
早苗「……!」
小次郎「しばくぞ、オイ」
早苗は耳まで赤くなって俯き、小次郎が後ろで刀を抜いていた。
4、暗闇で。
才蔵「……というようなことを直江兼続が……」
幸村「……そうか。わかった、才蔵」
……早苗姫に飯粒を……。早苗姫に。早苗姫に……!
……許さないよ。許さない。早苗姫といちゃいちゃできるのは私だけだ。
幸村は月を見上げて、槍を握った。
佐助「幸村」
幸村「なんだい、佐助?」
佐助「顔が笑っているだけに怖いぜ、幸村? 殺っちゃうか? 直江を?」
幸村「そうだね。佐助は早苗姫を連れて帰ってきて? 直江は私が殺るから」
にっこりと笑った幸村の顔は背筋がぞっとするほど冷たかった。
佐助「……姫サン、ちょっと可哀相かも」
5、直江、分からぬ男……!
幸村は小西家に忍び込んだ。
――直江、直江はどこにいる!?
小次郎「直江サン大変だ! 幸村サンのとこの忍びが小西家に入っているという情報を慶次が持ってきた。早苗に何かあったら大変だ。気をつけたほうがいい」
兼続「それは誠ですか!? 幸村殿は何を考えておいでなのか……」
幸村(しまった。もうそのような情報が……! 出直すか……)
柱の陰から密かに逃げようとする幸村を小次郎の目が捉えた。
小次郎「曲者だ! 直江サン!」
幸村「(仕方ない……)……っと、見つかっちゃいましたか」
にっこりと笑って幸村は姿を現した。
兼続「幸村殿……!
――なるほど、かくれんぼだったのですね!」
兼続は安心したように微笑んだ。
幸村「……」
小次郎「それは違うだろ……」
6、続・直江、分からぬ男……!
兼続「小次郎殿。幸村殿がおっしゃっているように、ただ幸村殿は早苗姫に会いにきただけですよ」
幸村「ええ。幼馴染の早苗姫が結婚されたと知り、挨拶をと思いまして」
兼続「幼馴染ですものね!」
にこにこと笑みを交わす二人。
小次郎「……(直江サンはアホすぎる)」
兼続「ところで幸村殿は将棋をさされますか?」
幸村「……将棋、ですか?」
兼続「はい! 謙信様は強すぎて、私では相手にならないのです。幸村殿、私の相手をしてくださいませぬか?」
幸村(……それは私には勝てると言っているのか?)
兼続「?」
小次郎「……」
幸村「……やりましょう」
7、続・続・直江、分からぬ男……!
兼続「はあ~! 幸村殿も将棋、お強いのですね~! 私は先ほどから負けてばかりだ」
幸村「いえいえ」
兼続の言葉に柔和な笑みを幸村は浮かべ、小次郎はだんまりを決め込んでいる。
小次郎「……(直江サンが弱いんだ)」
ふっと幸村の目に光が走った。
幸村「……直江殿。では、次の勝負、何かかけることにしませぬか?」
兼続「面白そうですね。何を幸村殿はかけたいのですか?」
幸村「……そうですね、早苗姫はどうですか? 私が勝ったら早苗姫を頂く、とか」
小次郎「……っ!」
早苗「嫌です。兼続様、必ず勝ってくださいませ! 私は幸村のところへは参りません!」
兼続「早苗姫、いつのまに……? そんなに心配しなくても大丈夫ですよ? 冗談ですから。ねえ、幸村殿」
幸村「……ええ(やっぱり直江は殺そう)」
幸村は氷のような笑みを浮かべるのであった。
8、続・続・続・直江、分からぬ男……!
幸村「お会いできてよかった。早苗姫。
この度は誠におめでとうございます。幸村、心から……(祝福するものか……!)」
兼続「――!」
小次郎「――!」
一瞬だった。
兼続を狙った幸村の槍を寸でのところでかわした兼続が、直感のままにその長い刀で天井を割き、刀は幸村の喉元でぴたりと止まった。兼続の髪が一房地面に落ち、幸村の喉にはつうと赤い一筋が浮かんだ。早苗は兼続の後ろに庇われ、割かれた天井から飛び降りてきた才蔵と佐助には小次郎が対峙した。
小次郎「……」
慶次「面白そうだな。俺もまぜてくれねえか?」
幸村の背後からは慶次の声。
幸村(……これは不利だ)
幸村は動けずにいた。冷たい汗が背筋を流れる。
兼続「――はっ! 申し訳ない! 殺気を感じた気がして刀を抜いてしまいました。私の早とちりで……!
稽古を幸村殿につけていただけるなんて、願ってもないことにございます。ありがとうございました!」
頬を赤く染めて兼続が笑った。
小次郎「……ここははにかむところじゃないぞ、直江サン」
幸村「……(……これは計算なのか? それとも……)」
慶次「間違いない」
小次郎「ただの天然だ」
兼続「天然? 何の食べ物ですか?」
小次郎「……(アホウ)」
幸村(……こんなやつに……!)
早苗「幸村。お帰り下さい」
早苗がにっこり笑った。
幸村「……許さない。許さないよ」
佐助「幸村、泣くなよ」
涙を浮かべて甲斐へ戻る幸村だった。
9、小次郎の憂鬱。
小次郎(オレは今まで早苗と武将のいくつかの結末を見てきた)
小次郎「……幸村サンは策士だ。しれっとしながら何を考えているやら……。忍びも気に入らぬ。
直江サンは気遣いのできる、しっかりした人だ。……だが、恋愛になると……。っ、男としての恥をしれといいたくなる。
慶次は真っ直ぐで優れた武将。だが、あの野犬は趣味は最悪、大ほら吹きときた。
……早苗の周りにはろくな男がおらん」
考えるとなんだかイラついてきた小次郎は居合い抜きをし始めた。
慶次「それは恋だな」
慶次がにやりと笑って言った。
小次郎「――そ、そうだったのか……!?」
慶次「それは恋だな」
小次郎「二度はいらん!」
10、切るぞ。
小次郎(慶次が妙なことを言うから……)
小次郎「……」
居あい抜きをやめて、岩に腰をおろし、小次郎はふうと息をついた。
「早苗のそばにいるのはオレだ」
「早苗は今なにをしているのだろう」
「早苗の髪に触りたい」
小次郎「……」
小次郎は納めた刀をもう一度抜いた。
小次郎「慶次、先ほどから何をしている? それは誰の口真似だ?」
慶次「小次郎だ。似ているだろう? 図星か?」
小次郎「死ね」
11、早苗の嫉妬。
兼続「早苗……」
早苗「どうされましたか? 兼続様。神妙なお顔をされて?」
帰宅した兼続にご飯をよそおいながら早苗は訊ねた。
兼続「今日、謙信様はにんじんをお食べになりませんでした」
早苗「……まあ、そうですか……」
兼続「昨日もでした!」
必死な形相で兼続が早苗につめよる。
早苗はしゃもじを置いた。
早苗「……兼続様。私が一昨日からにんじんを残しているのにお気づきですか?」
兼続「っ!? あ……」
兼続の顔がさあっと青くなる。
早苗(やっぱり気付いてない……)
早苗はにっこり笑ってみせた。
早苗「謙信様と祝言をおあげになったらどうでしょうか?」
12、続・早苗の嫉妬。
早苗(どうして殿方はああも主従関係を大切にされるのかしら。女の私と男の殿方を秤にかけるなんて。乙女ゲーですのに……)
――「私が大切に思うのは、景虎様とあなただけ」
兼続の言葉が蘇る。
早苗「……」
早苗(面白くない……。
……でも、仕方ないのですよね。武士なのですもの……。)
兼続「ただいま帰りました!」
兼続の声がした。
早苗「……お帰りなさいませ!」
早苗(兼続様……。息をきらして、目を輝かせて私のもとに帰ってきてくださった。これだけで満足しなければ……!)
兼続「早苗姫! 今日は謙信様にお褒め頂いたのです! もう、嬉しくて……!」
頬を上気させて兼続は微笑んだ。
早苗「……」
兼続「さ、早苗姫?」
すっと早苗は立ち上がった。
早苗「やっぱり実家に帰らせていただきます」
13、お父さんはつらいよ。
父「早苗」
早苗「はい」
父の言葉に返事はするものの、早苗はご飯を粗食するのをやめない。
父「さ、早苗」
早苗「はい……?」
茶碗を台において、早苗が仕方なさそうに返事をした。
先ほどから外で早苗の名を呼ぶ声が何度も聞こえてくる。
兼続「早苗姫~! 早苗姫~! 私が悪うございました! どうかお許し下さい!」
早苗「……」
兼続「さ、さなえ、ひめ……うっうっ」
聞こえてくる声が嗚咽に変わった。
父「早苗……。もう許してあげなさい。泣いておられるぞ」
婿に来た小西家から追い出され、馬上で泣きながらわが娘を呼ぶ兼続が哀れになり、父は言った。
早苗「……あら、最近の殿方はよく泣きますのよ、父上?」
父(さ、早苗……!)
父「……うっうっ」
早苗「父上……。父上まで泣かないで下さい」
14、続・お父さんはつらいよ。
父「早苗はどうしてこんなにも強い嫁になってしまったのであろう……。
相手が信玄公であれば俺様キャラだというしよかったのであろうか……。いや、早苗は幸せになれないかもしれない。
謙信公なら……。うーむ、人当たりはいいが分からない男だ。
幸村は……。いい男になったが、冷徹な腹黒さが私は気に入らない。
兼続殿……」
――「お義父上!」
爽やかな笑顔で、親しみをもって自分を呼ぶ姿が思い出された。
父「やはり兼続殿が一番じゃ……(涙)」
号泣している父に、通りすがった早苗が怪訝な顔をして訊ねる。
早苗「……ち、父上?」
父「もう、もう、許してあげなさい……! うっうっ!」
15、慶次、お前はもうどこかにいけ。
小次郎「早苗、いい加減許してやったらどうだ?」
男泣きをしている兼続が流石に哀れになり、小次郎は早苗に言った。
「でないとオレがお前を……」
早苗「小次郎?」
早苗が小次郎を見る。
兼続「小次郎殿お! それは絶対なりませぬ!」
兼続が小次郎と早苗の間に割ってはいる。
小次郎「……」
後ろで舌を出している慶次に小次郎は刀に手をかけた。
小次郎「……慶次、また貴様は……! 直江サンも簡単にだまされるな!」
16、早苗は私がお嫌いですか?
早苗にやっと許された兼続。
早苗「ふう……」
縁側でうっとりとしている早苗を見つけて、兼続は声をかけた。
兼続「早苗姫? どうされましたか? なんだか楽しそうですが……」
すると、早苗は兼続の顔をまじまじと見つめた後、
早苗「兼続様のその笑顔、私はとても好きです。でも……」
と言って、ふとため息をついた。
早苗「史実結末の兼続様は、私のために才蔵に何度も蹴られても手を離されませんでした。……とてもご立派で、素敵でした。最初で最後の文も……。私は忘れられません」
兼続「……早苗……。祝言結末ではお幸せではないのですか……!?」
がっくりと肩を落とした私の肩を、哀れむように小次郎がぽんと叩いた。
17、ドMなのか?
早苗「兼続様は武人としても腕がたつし、謙信様からも民からも慕われている優れた武将」
早苗も本当はちゃんとわかっている。
先日幸村が来た時を思い出す。
早苗「咄嗟の刀さばき……素敵でした。なのに兼続様は幸村を疑ってもいないのですもの……」
くすくすと早苗は笑ってしまう。
早苗「真っ直ぐな兼続様。ついいじめたくなっちゃいます。かわいいのですもの……」
慶次「早苗姫はSだな」
後ろから唐突に現れた慶次に早苗は驚く。
兼続「わ、私は決してMでは!」
小次郎「なぜそこでお前が赤くなる?」
18、結局はやっぱり兼続様が好きなのです
早苗「……なんで兼続様は今回あんなにつれないのでしょう。私のことを綺麗ですと何度もおっしゃってくださったのに……」
耳まで赤くそめて上ずった声で話しかけたり、はにかんだ笑顔を浮かべたりした兼続を思い出し、早苗の心臓は切ない音をたてる。
早苗「でも、今は事務的なことしかしてくださらない……」
慶次「早苗……キャラセレクトで俺を選んだのはお前だろう?」
慶次様が頬をひきつらせて私に言い、小次郎がその通りと頷ずく。
兼続「す、すみません……」
頬を朱に染めた兼続が謝った。
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ジグノ★ランキング
私は明るい話を書くのは苦手なほうなので、面白い出来になっていないとは思うのですが、少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
書こうと思った発端は、コジローという名の犬が主人の実家に居まして、小次郎とコジローを重ねてしまったというか……。それでコジローが凄く食いしん坊なので次の話ができて、その後大好きな兼続を中心に書くという感じになりました。
幸村の扱い、凄く怒られそうですけれど、無双やBASARAの幸村のイメージが強い私には、あの腹黒さと執念がうーん。やっぱり、兼続、慶次、幸村の三人をプレイしたら、私は兼続の初々しさがもうツボにはまりまして、癒されました。慶次も好きです。いつか三人ともシリアスでかっこよく書けたらとか思います。
今週の更新はこれでおしまいになります。
PCを開く時間をかなり自粛しておりますので、まとまった文章がなかなかかけません。
でも、節電、ぐらいしか私にはできないし……。被災者の皆様の不便さを考えると申し訳なくなります。
何不自由なく暮らしている自分。でも、それは本当は凄く凄くありがたいことなのですよね。テレビの報道を見ていると本当にそれを感じます。
一日も早く復興が進みますように……。
そして、原発の被害がこれ以上広がりませんように……。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
拍手、ときどきいただいております。嬉しいです。一言あるともっと喜びます。
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それではまた! 天音花香
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こんばんは。天音です。
未来の誰かに贈る日記は久しぶりの更新ですね。
このブログ、小説ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、許可のない販売は禁止です。
某サイトにて著作権侵害、違法販売されていた私の作品の販売が停止されました。
FC2さまと応援してくださった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました。
今までは、日記を写して書いていたものをコピペしていたのですが、それが終わってしまい、日記を見ながら書かなくてはいけなくなって、それで更新が遅れ、さらに日にちがかなりずれてます。
本当は同じ時期のを更新したかったのだけれど……。まだ三月です。日記では。
このころの私は日記の通り、電話の着信音の幻聴がずっとしてました。
それでピアノばかり弾いてました。
考えてみればO君の性格上、O君から電話なんてあるはずないのに。
また、今回の日記に出てくるT先生は、私の小説の中によく出てくる登場人物です。お気づきの方がいれば凄いかも。
実際にメインで書いているものもありますし、先生をモデルにしていじった短編もたくさん……。それだけ敬愛していた方であります。
T先生に対しては本気で好きだったので、それとはまた違いますが、私はどちらかというと学校の先生と仲良くなるタイプでした。
でも、この年になると、自分でも不思議ですが年賀状を出しているのは大学の教授と小学生のときの先生のみです。
もう一人、この日記に出てきている地学の先生とは、社会人になるときまで交流があり、ドライブにつれていってもらったりしました。ですが、日記に書いていますように、当時定年後の非常勤の先生だったので、現在は亡くなられています。
就職して勤務先の県が遠くなり、実家に帰るのも少なくなり……。憑かれたように仕事ばかりをしていた私。
退職してからは、気になってはいました。高齢でしたし、結構持病もあったので……。逆に怖かったんです。亡くなってしまっているのではと。
主人と結婚して、二年ほど経ったある日。
私は決心して電話をしました。
そのとき先生の奥さんから先生が五年前に亡くなったと知らされました。
私は本当に後悔しました。連絡をもっと前に。生きていらっしゃるときにすべきだったと。奥さんと思い出話をしながら、一緒に電話口で泣きました。
T先生とはこの日記の後も話す機会はありました。
でも今は連絡途絶えてます。
いえ、連絡とってみたいなあとも思うのですけれど。T先生に限らず。ですが、一度連絡をしなくなるとなんとなくし辛くなってしまうのですよね。
どうされているのかなあとは思います。
前置きが長くなりました。
それでは当時の日記をお楽しみ下さい。
ココから日記
最初から読んでみる
一九九七年 三月十六日
今日は駿台のK大入試レクチャーというものに行ってきました。新高三だらけ。ふるるっ。でも、行ってよかったかも。英語と数学を受けたんだけどさ、英語、まだまだ勉強量足りてなかったということを痛感した。構文とか熟語はそりゃ分かるのよ。説明される前に。でも、「このぐらいは知ってて欲しい」という単語を結構知らない。私、すっごく語彙力が足りてないんだ! がんばんなきゃと思った。
話は変わって、最近、O君から電話が欲しい! と思うあまり、ルルルル……と電話の幻聴がする……。ああー、気が狂いそう。元気にしてるのかな。会いたいよ。
一九九七年 三月十八日
今日は高校の友人たちと、卒業旅行?! みたく、スペースワールドに行ってきました。待ち合わせの勘違いとかもあり、予定より一時間半も遅い出発となりましたが、楽しかったです。しっかし……。私、やっぱ、乗り物駄目だあ。とくにコースター系。タイタンにもヴィーナスにもフリーホールにもアトラスタワーにも乗れない。クリッパー(子供用コースター)でさえ、ものすごく怖かった。スピードを感じるのよ。横のヴィーナスと比べれば、ぜんぜん遅いじゃん、と思っていたのに。お腹、ずーんってするし、外に飛ばされそうだし、ずーっと「気絶しますように」って心の中で祈ってた(乗りたくなかったけど、克服するためって、乗せられたのよ)。もう、ぜーったい、一生乗らん! で、クリッパーと室内コースターや、映像系の以外、他の子たちが乗っているとき、私は何をしていたかというと、下で、読書をしてました……。まー、でも、みんなと行ったのが楽しかったのさー!
夜、T先生から電話がかかってきた。すごくびっくりした。でも、大学落ちてしまったのが、情けなくて、自然と声が沈んでいたようだ。
「元気ないね」「大学落ちたんです」「!? そう、か……。いや、でも、私も浪人した者ですし」
それで、予備校のことなどの話をした。
「同窓会(塾の)出席の名簿が届いてね。ついつい懐かしくなって、電話かけてしまいました」
嬉しい言葉だった。
「いやあ、今、君の、合格体験記を読んでいたところだよ」「は、恥ずかしい……」「本当に君は印象深い。
――明日、中学の合格発表なんですよ。ドキドキしています」
大変だなあ。先生は無理しすぎるから、体を大切にしてください、と言うと、「好きでやっていますから」と言っていた。
「すみませんね。君がそんな状態と知らずに、電話かけて」
とんでもない。
「嬉しいです」
素直にそういえた。でも、気になった。先生こそ、どこか弱気な感じがした。私の知っている先生は自信に溢れていたのに。
「私は老けましたよ」少し悲しげに言っていた。「いじめられているんです」「え? 誰からですか?」「嘘です。いじめてるんです。生徒を」と言っていたけれど、嘘だと思う。先生、ごまかしてる。何となく分かる。先生は年の割りに出世しすぎだから、妬んでる人、多いと思うし、いつも気を張ってなきゃいけないんだろうな。それでも先生は私を励ましてくれる。
他の友人の近況を話して、「そんな中で、自分が恥ずかしくて、情けないです」と言うと、
「高校生活は楽しかったんでしょ?」と先生。
「はい」
「そんなふうに自分を否定してはいけません。あなたのその三年間を否定することは誰にもできないんです」
誰かに言って欲しい言葉だった。先生はいつも私の欲しい言葉をくれる。自然と涙が溢れた。
「二十三日、楽しみにしていますから」「はい」
とても嬉しい電話だった。先生は私が大学受験の年ということを覚えていなかったけれど、でも、大変なときなのに、こうして懐かしんで電話をしてくれたのが、本当に嬉しかった。先生、私、がんばるからね。二十三日、お会いしましょうね!
O君、あなたからも電話が欲しいよー!!
一九九七年 三月二十三日
塾の同窓会。あんまり人が来てない……。しかも知っている人ってT先生と一緒に会場に行ったK子と、同じ高校の有名人M君ぐらいだった。うーむ。
先生は全然変わっていない。去年の三月より若返ったような気さえする。嬉しそうだった。先生は中三のときの卒業パーティーのときみたく、いろいろなものを私とK子にとってきてくれた。私たちはありがたくそれを頂いた。
好きだったときみたいにどきどきしない。でもO君の次に気になる人であり、敬愛するお方なのでずっと隣に居られるとかなり緊張して体が熱くなる。やっぱり先生は素敵なんだもの。仕方ないさ。今日はK子もいつも以上に優しかった。(いつも優しいけど)なんか、自分で食べて美味しかったものを私にも分けてくれる。私たちはお互いにとったものを食べ比べていた。
先生とはいろいろな話をした。大学のこともだけれど、私が浪人だから少々気にしているせいもあって、あまりそのことにはつっこまれなかった。どちらかというと高校のこととか、お酒のこととか、恋愛のこととか、他愛のない話が多かった。先生は私たちに少し大人しくなったんじゃないかと言っていた。やっぱり少し大人になっていると。若い女性特有の華やかさがついたとも言っていたような……。そうかな? それは嬉しい。まあ、私は髪も伸びたし、外見だけ言えば確かに女らしくなったのだろう。
先生にとって私は「特別」なのだと少々感じたりする。中学生のとき、存在感があったからだろうか。まあ、生徒と先生には違いないのだけれど。いや、先生にとって私は娘のようなものかもしれない。
電話をかけてくるのも私のところ。今日のビンゴのときだって、いち早く当たった景品をどうして私に渡したの? 少し不自然。それに、私がO君のことを匂わしたときも……。一瞬無口になったね。私は気付いている。私が話しかけると元通りになったけれど。どつきあったりして談笑している私と先生はやっぱり傍から見てても仲のいい親子のようだなあと思われていたかもしれない。でもね。私にとっては、先生は異性で、先生があまりにも近づきすぎて、結果的にずっと触れていることになってしまった左腕はやっぱり熱くて、凄く恥ずかしかったんだよ?
同窓会が終わった後、写真をとった。そのときに先生はきいてきた。気になっていたんだね。
「その人は、同じ高校なんか?」
「はい。一年のときに一緒のクラスだったんです」
「じゃあ、君はずっとそのときから心に秘めてたんか」
娘をとられた感じなの? 私はそこである衝動にかられた。私は今はO君が好き。だから言える。そう思った。
「今だから言いますけど、私中学生のとき、先生が好きだったんですよ。高校の途中まで」
先生はびっくりして、笑いながら言った。
「私はおじんじゃないですか」
だから、念を押した。
「先生は素敵です」
「君から思われていたとは……。光栄ですね」
そう。先生は自信を持っていたほうがいいですよ。多くの受験生が先生に憧れて、神に祈るような感じですがって勉強するんです。
ちょっとは元気付けられたかな? 先生?
その後、話をしている間中、先生は私の名札の名前をなぞったり、叩いたりしていた。
ああ、きっと先生は私のことを忘れられないね。私はとても嬉しくなった。先生を好きだったこと、後悔していないし、とても大切な思い出だ。私は先生を一生忘れられないと思う。だから私のことも忘れないで欲しいと思っていたりしたのだ。私にとって先生は「特別」。恋愛とかそういうの抜きで。とても大切な人なんだ。だから、私も先生にとってある意味で「特別」であったら……。と思うのだ。
今度は三年後にまた塾の同窓会をするとのこと。そのときにまた会おうということになった。もちろん私も大学二年生になって、ね?
(これは結局かなわなかった。現在塾はかなり大手になっている。同窓会の知らせはなかった)
一九九七年 三月二十四日
人を好きになるって不思議だ。いつのまにか心に一人の人が住みついて、毎日毎日その人のことを想うようになる。私は、中学のとき、T先生が本当に本当に好きだった。それまでの私の好みのタイプは、一貫性がなかったけれど、先生を好きになって、私の好みは限定されるようになった。「優しい人」これはよくあることだ。「色白で、ごつくない」これは、よくわからないけれど、私は、男男した人が苦手なようだ。「眼鏡のよく似合う人」
これは今までになかった。逆に、眼鏡の人は苦手だったから。先生は眼鏡をかけていて、それがとてもよく似合っていて、素敵だったのだ。「自分に自信を持っているけれど、それを表に出さず、謙虚な人」そういう人はそばにいると安心する。今も理想は先生のままだ。変わったのは好きな人。でも、理想とは大分違う。本当に不思議だ。以前あった、塾の同窓会で、先生が他の女の子と話していても、落ち着いている自分に少し驚いた。好きな頃なら考えられなかったことだ。私は嫉妬の鬼だったから。そのとき思った。好きな人が変わるって、こういうことなんだ、と。別に、先生に対する想いが嘘だったのではない。それは断言できる。でも、人の気持ちは永遠ではないようだ。今はO君を好きだけれど、また違う人を好きになることがあるのだろうか。信じられない。でも、そういうのはなんだか悲しい。だったら、結婚後はどうなんだろう。結婚したら恋もしなくなるのかな。気持ちが変わらないっていえるのかな。分からないや。
今日はココまで。
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さてさて、最後に日記の後半に書いていたことについて。
「結婚したら恋もしなくなるのかな?」
高校生の私に答えたいです。
「いいえ、恋はしますよ。旦那様に恋をし続けますよ」
一緒にいる時間が増えるごとに好きが増える。
今でも主人が他の女性と話していたら嫉妬します。子供な私です。
面白いなあと思うのは、主人を好きになったときは理想とはかけ離れていると思ったのに、今ではなぜか理想の人に近いことに気が付きます。知らず知らずにそういう部分を見抜いていたのでしょうか?分かりませんが……。
死んでも同じ墓に入りたいと思うほど私は主人のことを愛しています。
付き合い始めてからもう10年以上。それでも気持ちは変わらないから、今後も変わらないでしょう。
子供がまだいないからかもしれないですけれどね。
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それではまた! 天音花香
こんばんは、天音です。
この小説ブログ、そしてもうひとつの香水ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、無許可の販売は禁止です。
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こちらは、
いざ、出陣!恋戦
の二次創作になります。
通常結末をアイフォンで発売されている一通りやりました。
通常結末はやっぱり消化不良気味な私です。佐助はよかったかな。
祝言結末をいくつかやってます。いつも最後にやるのは史実結末。史実結末は好感度低い結末なのに切なくて個人的に好きなんです。
今回はだからその分登場人物が増えてます。
前回同様ギャグ要素ばかりなものです。
ということで、引き続き姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
副題を「早苗が通る!」にしました。
前作よりゲームの小説の主人公に近い性格にしてあります。
ちょっと前作の早苗が強すぎたので……。
楽しんでいただければ幸いです。
ココから小説
前作から読んでみる
1.流行
早苗「年下というのもまた新鮮ですね、小次郎。景勝様は初々しくて、成長していく景勝様を見ているとなんだか胸がきゅんとしました」
小次郎「そうか」
小次郎は隣で気のない返事をした。
翌日。
早苗「あ、景勝様、おはようございます」
?「? お? 姫?」
振り返ったのは景勝様ではなく、早苗は動揺する。
早苗「け、慶次様ですか!? そのお姿はいったい……」
慶次は髪を景勝のように短く切り、眉間に皺を寄せていた。
慶次「たまには、な! こういうのも格好良いと思っただけだ」
早苗「!? ゆ、幸村様まで……!?」
同じように景勝のような姿をした幸村がいた。
幸村「早苗ちゃんが手に入るならなんでもいたします」
小次郎「他にもぞろぞろいるぞ」
兼続「早苗姫に好かれるためなら、この兼続、どんな老け顔にも!」
景勝「……」
昌信「髪ぐらい惜しくはありませんよ?」
早苗「……。佐助? 隣は才蔵様ね?
まあ! 宇佐美様まで?!」
宇佐美「……」
宇佐美は恥ずかしそうに黙った。
謙信「はあ、皆痛々しいほどに必死だねえ」
小次郎「謙信サンはいいのか?」
謙信「僕は普段のままでも十分早苗姫に好かれるから。ねえ、早苗姫?」
信玄「人の真似など馬鹿馬鹿しい」
小次郎「……格の違いだな」
早苗「小次郎……言いすぎです。皆様泣かないでください。お一人お一人素敵なところがおありです!」
2.続流行
早苗「忍というのは大変な世界に生きているのですね。佐助の話をきいていると胸が痛みました。この方を幸せにしてあげたいと思いました」
小次郎「……(嫌な予感がする)」
翌日。
早苗「まあ、今日は忍の皆様が多い気がいたします」
忍の衣装を身にまとった男性は少し怖い気がして、早苗は小次郎にこっそり告げる。
小次郎「……よく見ろ、早苗」
早苗「……まあ!」
佐助「お、お前らその格好、どこで手に入れたんだ!?」
小次郎「お前らただ単にコスプレがしたいだけなんじゃないのか?」
3.幸村という人
昌信「早苗ちゃん♪」
高坂が満面の笑みで呼び、
早苗「はい、高坂様」
と早苗が返す。
幸村「……!?」
幸村(許さない。許さないよ、高坂……! 早苗ちゃんと呼んでいいのは私だけだ!)
幸村は強く強く拳を握り締めた。そして。
幸村「才蔵、高坂をまず殺れ」
才蔵「……幸村様。敵は越後にございます……」
4.続幸村という人
幸村「早苗ちゃん……。早苗ちゃん……。私の、早苗ちゃんが……」
才蔵「……泣くのはやめて下さい、幸村様」
涙に濡れた目で幸村は空を睨んだ。
幸村「そりゃあ、私はまだ新参者だよ? でも、早苗ちゃんのことは高坂よりずっと前からよく知っているんだ」
幸村「……早苗ちゃん。早苗ちゃん。早苗。早苗姫。
……早苗タン」
才蔵「……幸村様それはさすがに……」
小次郎「早苗に寄るな!」
5.続続幸村という人
幸村「お館様。今度私のもとで新しく働くことになった早苗タン……」
幸村の言葉に空気が一瞬にして凍りつく。
幸村「タン……。田んぼが綺麗でございますね。甲斐は豊かですから。この娘にもこれから見せようかと」
信玄・高坂・小次郎「……」
早苗「え、ええ! お願いいたしますね、幸村様。実りのこの季節は田んぼが黄金色で美しゅうございます」
早苗の言葉が痛々しく響いた。
信玄「早苗なる者は私の侍女とする。幸村は近づかぬように」
才蔵「……幸村様……」
小次郎「当然だな」
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時間が遅いので今日はこのくらいにしときます。
まだネタはありますので、また書きたいと思います。
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それではまた! 天音花香
こんばんは、天音です。
今回も更新は恋戦の二次創作で……。
いざ、出陣!恋戦
なんだか滑っている気もするのですが、書いていて楽しいので書かせていただきます。
前回同様ギャグ要素ばかりなものです。
ということで、引き続き姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
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ココから小説
シリーズを最初から読んでみる
1.続続続幸村という人
佐助「早苗も顔に火傷があるなんてことにされて可哀相だよな。お館様が女好きだからじゃないな、あれは」
小次郎「猿にしては鋭いな」
佐助「綺麗な早苗をお館様や高坂に見られたくないんだぜ、きっと」
小次郎「恐るべき独占欲だな」
小次郎の言葉に才蔵も無言で頷く。
幸村「そこの三人。こそこそ何を話しているのですか?」
三人が振り返ると、凍りつくような笑みを浮かべて幸村が立っていた。
2.景勝の悩み(景勝ルート)
謙信「よかったね。早苗姫のような姉上ができて」
景勝「……」
景勝は内心複雑だった。
景勝(……姉上ということは恋心は抱くのはおかしい……。でも、この心を抑えられるのだろうか……。
でも、でも、弟じゃなければ姫の手を握ることも、背に手をそえることもきっとできない……。
はっ!)
景勝は我に返って赤くなる。謙信が楽しそうに笑ってそんな景勝を見ていた。
景勝「わ、私はいやらしいことなど何も!」
謙信「そんなこと誰も言ってないけど?」
兼続「青春ですね!」
宇佐美も黙って頷いている。
早苗「皆様とても仲がよろしいのですね!」
小次郎「そこか?」
3.宇佐美の祝言
宇佐美「早苗姫と祝言をあげようと思っております」
謙信「(……早苗姫の好みってちょっと分からないかも。でも……)
宇佐美にそのような相手ができて私も嬉しいよ。早苗姫はいい娘だしね。よかったね」
兼続(……!? 宇佐美殿と早苗姫が?!)
慶次(……年寄りがいいのか……!?)
景勝(……宇佐美殿路線に進めばよかったのでしょうか……)
複雑な顔で肩を落とす三人。
小次郎「おマエら、失礼すぎるだろ」
4.裏兼続?
兼続
「宇佐美殿と早苗姫が……。
殿は身分が高すぎ。景勝様は幼くて頼りない。慶次殿はお洒落だけど破天荒すぎ。
どう考えても爽やかで、顔もそこそこよくて、そこそこお洒落で、世話焼きで、誠実な私を早苗姫は選ぶとばかり……。
……まさか年寄りの宇佐美殿を姫が選ぶなんて……」
小次郎
「兼続サン、意外に腹黒い人だったのか……」
衝撃を受けた小次郎だった。
5.間違った敵対心
早苗
「ねえ、小次郎。兼続様と高坂様は城内のことを任されていますし、どことなく似ていますよね?」
小次郎
「そうかもな」
小次郎は気のない返事をする。
兼続と高坂はお互いを見て火花を散らした。
兼続
「殿! にんじんを今日こそ食べてください!」
謙信
「兼続? なんだか今日は顔が近いよ?」
謙信は嫌そうに顔をしかめた。
高坂
「お館様。にんじんも食べなくては」
信玄
「? にんじんぐらい普通に食べれるが?」
信玄は訝しげに高坂を見てにんじんを食べようとする。
高坂
「お館様。そこに芋虫が」
信玄
「何!? 早くとれ! 高坂!」
高坂
「武士たるもの、芋虫に怯えていてはいけませんよ?」
信玄
「うるさい!」
兼続
「……。わ、私は高坂殿のように、殿に心酔しきってはおりません! おなごが好きであります!」
小次郎
「なるほど。高坂サンのように残念な人ではないと」
謙信
「ふうん。兼続は私に心酔してないんだね。じゃあもうそばにいなくていいよ?」
兼続が顔色を変える。
兼続
「殿、嘘です! 心酔しております! 誰よりも殿のことを思っております!」
早苗
「……」
小次郎
「あわれな」
6.敵対心
早苗
「宇佐美様と幸村様は軍師。お二人とも知略に富んでいらっしゃいますね」
小次郎
「……そうだな」
小次郎は何度目かの気のない返事をした。
宇佐美と幸村は互いを見て火花を散らした。が。
幸村
「名高い宇佐美殿と比較されるとは、恐れ多くも嬉しく思います」
笑顔で早苗に幸村は言う。一方宇佐美は黙って幸村を睨んでいた。
小次郎
「オレは見た。宇佐美を睨みあった後、幸村が『ふんっ』と鼻を鳴らすのを」
早苗
「……対照的なお二人ですね」
早苗は何ともいえない笑顔でそう言うしかなかった。
7.殿方評論
早苗
「美形と言えば、高坂様と謙信様かしら? 佐助も実は綺麗なお顔をしているわ。小次郎も女性のように整った顔です」
小次郎
「そりゃどうも」
早苗
「誠実なのは宇佐美様、兼続様、才蔵様、景勝様、佐助ね」
早苗
「頭脳明晰なのは謙信様、信玄様、幸村様、宇佐美様だわ」
早苗
「行動力があるのは、慶次様、幸村様、信玄様、謙信様、佐助……」
小次郎
「奥手なのは宇佐美サン、信玄サン、才蔵」
唐突に小次郎が名をあげ始め、驚いて早苗は小次郎を見た。
小次郎
「残念なのは高坂サン」
早苗
「こ、小次郎……?」
小次郎
「年寄りなのは宇佐美サン。老けてるのは景勝。嫉妬深いのは幸村サン、信玄サン。無趣味なのは幸村サン」
早苗
「こ、小次郎……!」
小次郎
「助兵衛なのは、謙信サン、信玄サン、慶次、幸村サン、兼続サン、高坂サン。まあ、全員だな」
早苗
「父上……。いつか小次郎がこの毒舌で命を落とすのではと思うと、早苗は心配です……」
8.続殿方評論
小次郎
「野犬は慶次。野猿は佐助」
早苗はげんなりした顔で小次郎を見る。
小次郎
「躾がなっていないのは佐助。口が悪いのも佐助」
早苗
「小次郎は佐助に恨みでもあるのですか?」
佐助
「そりゃ、俺から殴られたからだろう。何なら続きをやるか?」
好戦的な目をして佐助が小次郎を見ると小次郎も柄に手をやる。
早苗
「お二人ともおやめください!!」
慶次
「お? 楽しそうなことしてるな。俺は小次郎にかけた!」
早苗
「慶次様!?」
謙信
「私も小次郎だなあ」
早苗
「謙信様まで……!」
慶次
「二人とも小次郎じゃかけにならんな」
信玄
「では俺が佐助にかける。幸村お前は?」
幸村
「……小次郎殿に」
佐助
「幸村!? お前裏切るのか!?」
9.続続殿方評論!?
兼続
「賭けに勝った方は姫から餅を食べさせていただけます! つきたてのお餅、用意してますからね~」
謙信
「まだ餅つきネタ続いてるの? 芸がないなあ」
兼続
「殿! まだ食べたらいけません! 高坂殿も!」
信玄
「高坂、お前なぜそちらで餅を食べている?」
信玄の鋭い目に高坂は慌てて食べかけの餅を置く。
高坂
「お、お館様。高坂は毒見をと……」
小次郎
「そんなに食べたら毒が入っていたら死ぬぞ?」
佐助と対峙していた小次郎が高坂に突っ込む。
佐助
「なんかしらけた。俺も食う」
身軽なこなしで佐助がやってくる。
兼続
「今回は姫はどうされますか?」
早苗
「で、ではきなこで……」
信玄
「長尾、お前のところはいつもこんなに騒がしいのか?」
謙信
「晴信君はいつも一人なの? 寂しいね」
信玄
「威厳の問題だ!」
謙信
「とか言って、ほんとは羨ましいんだよね。皆で食べたほうが美味しいし」
そう言って餅を頬張る謙信に信玄は憮然とした顔になる。
信玄
「……俺は早苗と二人で食う! 早苗!」
小次郎
「子供だな」
謙信
「晴信君? 抜け駆けは許さないよ? 姫を放せ」
謙信から鋭い気が発せられ、一同は皆固まった。
小次郎
「鬼神降臨……」
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まだ書きたいと思います。
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それではまた! 天音花香
こんばんは、天音です。
今回も更新は恋戦の二次創作で……。
言い訳になりますが、他のもちょこちょことメモをして進んではおります。
ただがっつり書く気分ではないので、すみません。
いざ、出陣!恋戦
「早苗が通る!」バージョンはギャグ要素ばかりなものです。
姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
シリアスなものを書くときは姫の名前は無しで書きたいなと思っております。
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ココから小説
「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる
1.字の勉強
佐助
「早苗! 早苗! 新しい字を覚えたぞ!」
早苗
「どんな字でございますか?」
佐助
「「ばか」ってのは「佐助」って書くんだぜ! 俺の名前の「さすけ」は「単純」って書くんだ!」
早苗
「! そ、それは……!」
早苗は顔をひきつらせる。
佐助
「まだあるぞ。「ゆきむら」は「嫉妬狂」だろ? 「さなえ」も覚えたんだ! 「恋人」って書くんだってさ」
早苗の顔が青くなっていく。
早苗
「さ、佐助。まさかその字を使って幸村様に報告書など書いてはおりませんよね?」
幸村
「……なんの真似だ? 猿?」
凍りつくような声に二人が振り返ると、佐助の報告書を手にした幸村が立っていた。
2.続字の勉強
早苗
「小次郎! 佐助に嘘の字を教えてはなりません!」
幸村の誤解をとき、謝った後、早苗は小次郎のもとにかけよった。
佐助
「てめえ、嘘を教えやがったのか?! 幸村、凄く怒ってたぞ!?」
小次郎は顔色一つ変えずに、ふうんと返事をする。そして。
小次郎
「幸村サン、ね。
じゃあ今度は正しい字を教えてやろう。「ゆきむら」は「無趣味」と書く」
木の枝を手に小次郎が字を書く。それを見て早苗は思わず咳き込んだ。
佐助
「おい、どうしたんだよ? 大丈夫か?」
幸村
「……何やってるの?「無趣味」……これは誰の当て字?」
後ろから覗き込むようにして現れた幸村は笑っていたが目は笑っていなかった。
早苗
「わ、私のことでございます!」
早苗は手をおずおずと挙げる。
幸村
「そうなの? 「無趣味」ちゃん?」
早苗
「……はい……」
目をそらす早苗。
佐助
「ぶ、くくくく、あははははは!! 無趣味!! 確かに、幸村だ! あははは!」
堪えきれず笑い出した佐助に、幸村は冷たい目をやった。
「佐助、くびになりたいの?」
3.早苗の妄想
景勝
「早苗姫、剣の稽古に参りました」
早苗
「いつも熱心ですね、景勝様」
景勝
「(それは姫に会いたいから……)」
顔を赤くした景勝を見て、早苗は微笑む。
早苗
(きっと早くお強くなりたいのですね。景勝様は真っ直ぐなお方です。
……はっ! いえ、もしかして……。顔を赤くされるということは、景勝様はもしや小次郎がお好きで剣の稽古にいらっしゃるのでは!?)
早苗は景勝の袖口を両手で掴んだ。
景勝
「な! どうされましたか? 姫!?」
景勝がますます顔を赤くする。
早苗
「私は応援いたします!」
景勝はよくわからないまま、
景勝
「は、はい……」
と返事をした。
小次郎
「早苗……オイ」
4.続早苗の妄想
信玄
「長尾、長尾、なーがーおー」
謙信
「だから、上杉になったって言ってるでしょ? 晴信君」
早苗
「お二人は本当は仲良しなのですね!」
早苗の言葉に二人はいや~な顔をする。そんな二人の様子に気付かず、早苗はくすくす笑い、思い浮かべる。
――信玄「長尾!」
謙信「晴信君♪」
信玄「そんな可愛い顔で返事するな」
顔を赤くしながら信玄が謙信のでこをこつんと叩く。
謙信「だって会えて嬉しいんだもの」――
小次郎
「……誰だ早苗に変なことを吹き込んだのは!」
5.続続早苗の妄想
早苗
「……」
佐助のしなやかな身体を思い出し、早苗は赤面する。
早苗
「殿方の身体があんなに綺麗だとは思いませんでした」
そして、今度は稽古後の景勝と小次郎の姿を思い出す。
早苗
「!」
早苗
(わ、私ったら、なんてはしたないのでしょう!!)
一人で赤くなりながら顔を両手で覆う。
早苗
「景勝様と小次郎……。景勝様と小次郎が……。……キャー」
小次郎
「……オイ、早苗。何を想像した?」
いい加減、怒り心頭の小次郎だった。
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今日はこのくらいで……。
佐助のひらがなの手紙はとても可愛くて好きです。いつも最後に「さようなら」が付くのがきになっていました。主人と口癖が一緒です(苦笑
絵も添付してみたり。鉛筆で書いていたら、小次郎は何度も消しては書いてを繰り返したので、髪がよれよれに……。なかなか上手にかけないですね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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それではまた近いうちに! 天音花香