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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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プロフィール
HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

クリックで救える命がある。
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こんばんは、天音です。

暑い夏、天音は恋戦に逃亡中(汗
他のはもう少し時間下さい。すみません。

いざ、出陣!恋戦


「早苗が通る!」バージョンはギャグ要素ばかりなものです。
姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
シリアスなものを書くときは姫の名前は無しで書きたいなと思っております。


この小説ブログ、そしてもうひとつの香水ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、無許可の販売は禁止です。
某サイトにて著作権侵害、違法販売されていた私の作品の販売が停止されました。
FC2さまと応援してくださった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました。




ココから小説

「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる



  1.髪型


 自分は地味だと才蔵は思っていた。幸村や佐助に比べて存在が薄いと。
才蔵
「華が足りないのだろうか……」
才蔵
「……」

幸村
「才蔵」
 幸村の呼びかけに、はっとして才蔵は幸村の前に姿を現す。
 が。
幸村
「!?
……」
 才蔵の姿に幸村は嫌な顔をした。
幸村
「その髪型、私に喧嘩売ってるの?」
 高坂の桂に手をやり、才蔵はうろたえる。
才蔵
「い、いえ……。こ、これは……」
才蔵
「う、うさみです」
幸村
「どっちも嫌いだよ」



   2.続髪型


 幸村は先刻の才蔵の姿を思い出してふんと鼻を鳴らす。
幸村
「全く、色気づいて、嫌だね。
大体、なんで高坂なんだ? 私の髪型じゃなくて?」
 自分で言って、なんだかますます面白くない幸村だった。
幸村
「……」
幸村
「どうせ、中途半端な髪型だよ!」
 自分の髪を一房指にとり、幸村はいじけた様に言った。
早苗
「誰もそのようなこと言っておりません!」
小次郎
「恐るべき被害妄想」



  3.続続髪型

 
兼続
(私の髪は短い……)
 幸村のように自分の髪を指で触ってみて、微妙な顔をしていた兼続。
謙信
「爽やか、純朴青年の兼続にぴったりだよ?」
 謙信にそう言われ、照れたような笑顔を見せるものの……。
兼続
(でも、やっぱり才蔵殿の気持ち、分かる気がします)
兼続
「……」
謙信
「だったら、少し伸ばして私ぐらいにする?」
 兼続は謙信と同じ髪型の自分を想像して、ますます肩を落とす。
兼続
(顔よし、頭よし、腕よし、字は上手い、絵も上手い殿と同じ髪型……。あまりに劣っている自分が余計に悲しくなりそうだ)
兼続
「お気持ちはありがたいですが、やめておきます」
 がっくり肩をおとして兼続は返事をした。
謙信
「……そう?」
早苗(ちょっと兼続様に同情です……)
小次郎「謙信は本当に分かっていないのだ。仕方ない」


  4.お洒落


小次郎
「直江サン、なんで慶次なんかにお洒落を学んでるんだ? (趣味悪い……)」
兼続
「そ、それは……。
早苗姫の目にとまりたくて……」
小次郎
「なるほど、あそこまで変だったら確かに目立つ」
慶次
「お二人さん? 変って俺のこと? 兼続までそう思ってんの?」
 槍を手に二人の後ろに仁王立ちする慶次。
兼続
「い、いえ! そ、そのような……」
 兼続は小次郎に助けを求めようと視線を向けるが、小次郎はどこ吹く風。
慶次
「もう教えてやらん」



  5.謙信だって悩むんだ


早苗
「お優しくて、お綺麗で、剣の腕もたって、字もお上手で、絵もお上手で、頭もよい……。謙信様はどのような女性がお好きなのでしょうね」
 無邪気に早苗は小次郎に話しかける。
小次郎
「……さあな」
 小次郎は気のない、というより呆れた声で返事をする。
謙信
「私のことを怖がらずに、ずっと一緒にいてくれれば私はそれでいいのに……」
早苗
「なるほど、一緒にいれば誰でもよろしいのですね」
 ぽんと手をうって早苗は言った。
謙信
「……。
小次郎、これは遠まわしに振られてるのかな、僕」
小次郎
「早苗も天然だからな」


    6.続謙信だって悩むんだ


謙信
「私の話のときって、いつもいいときに丁度邪魔が入るよね。小次郎とか、兼続とか、兼続とか、兼続とか……。ときどき宇佐美? 晴信の話は晴信の唯我独尊的な展開なのに」
小次郎
「皆早苗が好きだからな」
謙信
「やっぱりそうかな? 心からは私と早苗がくっつくのを祝ってないってこと?」
兼続
「そ、そんなことはありません! 私は、私は……!」
 一際大きな声がこだまする。
謙信
「……兼続、なんでそんなにムキになってるの?」
兼続
「……はっ!」
小次郎
「墓穴……」



    7.まだ続いていたの?

早苗
「お強いのは謙信様、小次郎、信玄様、才蔵様……」
早苗
「可愛いといえば、景勝様、兼続様、佐助、信玄様……。
あら?」
小次郎
「何だ?」
早苗
「皆様全員、意外と甘えんぼさんで可愛いかもしれません」
 にっこり笑う早苗。
小次郎
「……(早苗が最強だな)」



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 今日はこのくらいで……。
 
 
 また何度も書き直したら紙がよれよれになり、スキャンしたら微妙になりました。
 高坂さんが美しくなりませんですみません。



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 それではまた近いうちに!               天音花香

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こんにちは、天音です。

こちらは乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集。「早苗が通る!」になります。

いざ、出陣!恋戦


早いものでこのシリーズも6回目です。
最近ネタ切れをしていたのですが、景勝の祝言結末をやって、少しまたネタがうかんだので更新します。
なので、後半は景勝祝言結末ネタが多いです。


注意;「早苗が通る!」バージョンはギャグ要素ばかりなものです。
姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
シリアスなものを書くときは姫の名前は無しで書きたいなと思っております。

それではお楽しみ下さい。

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ココから小説

「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる



  1.格好

才蔵
「……早苗姫」
早苗
「才蔵! 驚きました。いつからそこに?」
 才蔵は一度口を開きかけて、言葉を呑んだ。
才蔵
「……三分ほど前からです。(三十分前からだとは言えない……)」
早苗
「そうだったのですか。気配がこんなに分からないなんて、才蔵はとても優秀な忍なのですね!」
 にっこり早苗が笑って言う。そう言われると才蔵は嬉しいのだが、やはり忍は忍でも、佐助より自分は影が薄いと感じてしまう。
才蔵
「……」

幸村
「才蔵!」
才蔵
「は!」
 幸村の前に現れた才蔵に、幸村は目を見張る。
幸村
「……何か祭りでもあるの?」
佐助
「ぶっ! あはははははははは!!!」
 天上から落ちてきた佐助が腹をかかえて笑う。
才蔵
「……」
小次郎
「慶次の格好だけはやめとけ」
早苗
「……。(そんなに悩んでいらっしゃったなんて)」



   2.続格好


慶次
「そんなにこの服、奇抜か?」
早苗
「い、いえ、そんなことは……。よくお似合いです」 
 早苗はつい顔を伏せてしまう。
慶次
「……。オレは茶道もやるし、文化人なのに。姫さんだって感心してたじゃねえか」
早苗
「はい! その通りでございます」
小次郎
「早苗、ちゃんと言ってやれ。文化人だろうがなんだろうが、その格好は変だと」



  3.続続格好

 
慶次
「人に言われてどうこうするのはオレの主義に反するが、姫さんが好まないんじゃ、ちょっくら変えてみるか……。地味な奴と言えば……」
 慶次は考える。
慶次
「才蔵は流石に地味すぎるか!」
 慶次の言葉に才蔵は木陰で涙ぐんだ。
早苗
「慶次様! そのようないい方……!」
慶次
「そうだ!」

小次郎
「で、宇佐美サンになったわけ?」
宇佐美
「……」
 兼続は必死に笑いを堪えている。
謙信
「あははははは!」

「よ、よくお似合いです……」
慶次
「何で目をそらすよ?」



  4.続続続格好


 意外に宇佐美の格好が気に入った慶次。
慶次
「ん?」
 慶次はふと思いついた。
小次郎
「なぜ後ろ髪を切る?」
慶次
「それはな」
小次郎
「そのちゃんちゃんこはなんだ?」
慶次
「見りゃ分かるだろ? そっくりだ」
小次郎
「鬼太郎か……」
早苗
「鬼太郎様? どなたですか?」


    5.戦場にて

景勝「あれが甲斐の虎……」
兼続「眼光が鋭く……正直恐ろしい」
 二人の隣の宇佐美の表情は変わらなかった。
 景勝はちらりとその隣を見る。戦の顔の謙信がいた。
景勝
「父上の氷のように冴え渡る鬼神の顔の方がもっと怖い……」
兼続
「……」
宇佐美
「……」
兼続
「と、突撃~!!」



    6.フラれた


佐助
「姫さんにフラちった」
 戦になる前に早苗を甲斐につれてくるように言われていた佐助が悪びれもなく報告する。
幸村
「……失敗したってこと? それなのにのこのこ帰ってきたの?」
佐助
「俺と来たくないっていうもんだから仕方ない」
 幸村はすっと目を細めた。
幸村
「それ、どういう意味か分かる? 私のところに来たくないってことだよ?」
佐助
「……」
幸村
「なんでがたいだけはいい、青二才景勝に私が負けなければならないんだ? 私も脱げば違ったのか?」
佐助
「……」
 佐助はかわいそうな人を見るような目を幸村に向けていた。
幸村
「したったらずないい方がいいなら、いくらでもするよ? わたしは、さにゃだゆきみゅらでしゅ」
早苗
「……幸村様、おやめ下さい」




      7.あ~ん

幸村
「何が海老の殻が硬いからだよ。自分が早苗ちゃんに食べさせたかっただけじゃないか、青二才め!」
才蔵
「……幸村様……」
幸村
「むけばいいなら、私だっていくらでもむくよ? カニをむいて早苗ちゃんに食べさせようか? ふん」
小次郎
「幸村サン……」
 早苗は苦笑し、そっと手元の白いご飯を箸でつまんだ。
早苗
「はい、幸村様」
幸村
「……! 美味しい……。(勝った! 見よ、景勝! 食べさせられる方がはるかにいい!!)」
 小次郎はそんな幸村にため息をついた。そして、早苗と同じようにする。
小次郎
「ほれ、幸村サン、あ~ん」
幸村
「お前からはいらないよ!」



    8.幸村という人


 早苗と婚姻し、景勝は年相応の表情を見せるようになってきた。
謙信
「幸せなんだろうねえ。頬がゆるみっぱなしだよ~?」
景勝
「そ、そうですか?」
 慌てて頬を引締める景勝に謙信は笑う。
謙信
「父の私としては嬉しい限りだけどねえ」
兼続
「本当によかったです」
宇佐美
「ああ」
慶次
「オレがいろいろ悪戯しても全然表情が変わらなかったのにな」
 景勝は嬉しそうにはにかんだ笑顔を見せた。

幸村
「……」
 幸村の表情に佐助は少しびくびくしながら言葉を待つ。
幸村
「佐助、天井から景勝にいっぱいなめくじを落としてやれ」
佐助
「……(なんで俺がそんなこと)」



    9.早苗も困ってるんだ


佐助
「正直幸村の嫉妬の酷さにはついていけねえな。恋敵にすると苦労しそうだ。俺、姫さん諦めようかな」
才蔵
「私もそれをよく考える」
 偶然通りかかった早苗は二人の会話に涙した。そこに幸村が現れた。
幸村
「早苗ちゃん? ! 泣いているのですか? どうかしました?!」
 早苗は濡れた目で幸村を見て、
早苗
「ゆ、幸村様なんて嫌いです!」
といって駆けていってしまった。
幸村
「……。早苗ちゃん……」
 涙する幸村だった。




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こんにちは、天音です。

こちらは乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集になります。
今回は「早苗が通る!」ではなくてシリアスな短編を一つ。
主人公は小次郎です。


いざ、出陣!恋戦


たまにはシリアスなものも書いてみたいと思ったので書きました。
コメディーもシリアスも少しずつ増やしていければと思っています。
姫の名前は入れていません。ただ、「姫」としておりますので、
読むときは自分のお好きな名前を想像して入れてください。お願いします。

それではお楽しみ下さい。

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ココから小説



 ――「小次郎」
 鈴の音のように可憐な声で自分の名前が呼ばれる度、オレの心臓がどくんと跳ねる。甘い痛みが胸に広がるのを止められない。姫が最もよくオレの名を呼ぶのは、ただ単にオレが護衛でいつもそばにいるからからだ。

 姫の心の中には別の男がいる。

 それを知っているのに、それでもオレの耳は姫の声を捕らえる。
 オレが剣客ではなく、名のある武将だったら、姫と結ばれることもあったのだろうか……。

「小次郎!!」
 悲鳴に近い声が聴こえ、オレは慌てて姫のそばによった。
「指に切り傷ができてるじゃないか。何をしていたんだ?」
 姫はそばの木を見上げる。
「さくらんぼがなっているのです。小次郎と一緒に食べようと思いまして ……」
 可愛い人だ。
「こ、小次郎!?」
 オレが姫の指を口に含んだので、姫は驚き、頬を朱に染める。
「こうすれば傷の治りが早い」
 そしてオレはその傷を布でしばってやった。
「……ありがとう、小次郎……」
 恥ずかしそうに目を伏せる姫は本当に可憐で、このまま抱きしめてかっさらいたくなる。だが、現実はそう上手くはいかない。この姫は決して可愛いだけではない。女一人で気丈にも国の行く末を担っているのだ。
「オレは姫の護衛だからな」
 言ってそっぽを向く。最も近くて最も遠い距離。
 姫の甘い血の味がまだ舌に残る。
 姫がオレ以外の誰かに嫁ぐのは苦しい。けれど。それが姫の幸せなら。最後までそばで見守ろう。甘い痛みと共に。


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こんにちは。天音です。
未来の誰かに贈る日記は久しぶりの更新ですね。
主人と二人でPCを開いて更新しています。主人は相変わらず仕事してます。可愛そうに……。
お墓参りには昨日行きました。
今日は夕飯を主人の家族と食べます。

さてさて日記の内容ですが、なんというか昔の私らしいといえばらしいのですけれど、今の自分とあまり変わっていないところもあって、苦笑してしまいます。
O君との電話の日記は思いっきり笑えますが。

お楽しみいただければ幸いです。

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ココから日記

最初から読んでみる


一九九七年 三月二十五日



電話がなーい! そりゃあ、私も一応女の子だから、その家に電話をするって恥ずかしいかもしれない。親父さんがでたら……とか思っているかもしれない。でもっっ。待ってるのに!
「もしやこのままかけなければあいつとは縁切れる」とか思っているんでは……。
私からかけようかとも思う。でも迷惑がられたらどうしよう。しつこい女だとか思われたらどうしよう。前のときは迷惑じゃないって言ってくれたけど、今もそう思ってくれるとは限らない。あのときは卒業式近かったし、最後だからってやさしくしてくれたのかもしれない。もう、こいつとはお別れだからって情けをかけてくれただけかもしれない。

不安は募るばかり。
声がききたいな。会いたいな。話がしたいな。連絡が欲しいよ。




一九九七年 三月二十六日


つ、ついに電話してしまった……。本人がでた。そうとも知らずに、私は「○○さんいらっしゃいますか?」と言ってしまった。
「はい」
しーん。
「ほ、本人ですか?」
「はい」
「こ、こんばんは……」
から始まった。
「ごめんね。やっぱり気になってしまって、電話してしまった」
私はO君の第一志望の大学ともうひとつ受けた大学の結果を知ってはいたけれど、私が散々前にO君は第一志望に受かるものと考えていた手前、O君自分から結果を言うのは躊躇われるだろうと考えて、自分の結果をまず知らせることにした。
すると、O君もようやく口を開いた。
「浪人するんだね。実は明日がもうひとつ受けた大学の締め切りなんだけど、迷っている」
私はびっくりした。私が第一志望以外の大学に受かったのに行かずに浪人をすると告げたことは少しO君に影響を与えてしまったようだ。
「余裕で第一志望合格する域まで達したい」
なんてことを思っていたのは事実のようだが、ぐらぐら浪人に傾いたO君。まあ、その前に教科の話とかもしていたんだけど、(このとき、O君の英語は才能であることを思い知った。ちょっと嬉しいことは、私の苦手科目が英語だと覚えていてくれていたこと。自分は英語好きだし、得意なんだけどなあ。とも言っていた。うらやましいことだ)予備校に興味を示し始めた。
「予備校は何処に行くか決めたの?」
そこで私はその質問に今まで得た予備校の知識を総動員させて答えた。O君は興味深そうに聞いていた。そして駿○に随分と傾いていた。なんか話がどんどん進んでいく……。私は慌てて、
「あ、でも、私、いらんこと言ったけど、何も浪人しろって言ってるわけじゃないから。どちらを選ぶにしろ、お互いがんばろう」と言うと、
「うん。がんばってね」
と言ってくれたのだよ!! うん! これは頑張るしかないでしょう!? ときどき電話してもいい? と訊けばいいと言ってくれたし、おうし、頑張るぞ!!



電話してよかった、かな?




一九九七年 三月二十八日



昨日はO君の夢から始まった。電話の影響だろう。実物に会いたいよ。でも、もちろんO君から電話があるわけなくて……。結局はどっちにしたんだろう。気になるけど、さすがにもう一度すぐ電話はまずいと思ってかけてない。

今日は通おうかと思っていた予備校に行ってみた。いろいろ話して、行くことを決めた。頑張らなきゃ。



                友達でいいなんて
                本当は嘘
                あなたはそれを条件として
                優しくしてくれてるのに過ぎないのに
                その上を望むなんて 
                わがままだよね
                今はただ
                全てを壊してしまう言葉を
                溢さないようにするだけ



今日はココまで。

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さてさて、浪人生になった過去の私ですが、頭の中はO君のことでいっぱいですね。
なんというか、やっぱり若いなあと思ってしまいます。年取ったな、今の自分。
昔の日記を見ているとでも新たな発見もあり、面白いですね。
まだまだ続きます。ゆっくりの更新ですが、気長にお待ちください。


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・吸血鬼
・わたしは「たま」


                              





 それではまた!               天音花香 


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こんにちは、天音です。

こちらは乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集。「早苗が通る!」になります。

いざ、出陣!恋戦


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ココから小説

「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる


     1.未熟

小次郎「景勝を襲った二人はおそらく才蔵と佐助だろう。てだれの者たちだ」
早苗「そうなのですね」
小次郎「景勝にあの二人を送るなんて……幸村も早苗にフラれたのがよほど悔しかったんだろうな」
景勝「……(景勝にって……。それは私が未熟だといっているのでしょうか)」
早苗「……」


     
    2.続未熟
    
 ガシャン ビリッ
 夜更け、灯りのない中、物騒な音がこだまする。
早苗「……」
 早苗は灯りを持って景勝の部屋に向かった。
早苗「入りますよ、景勝様」
 灯りもつけずに部屋に一人佇む景勝がいた。
早苗「何かあったのですね」
景勝「姫、私は……いつになれば一人前になれるのでしょうか?!」
早苗「まずは物に当たるのをおやめください」


 
     3.むっつりスケベ


早苗「あ、あの、支度をいたしますので……」
 宇佐美と外に出ることになった早苗が言う。だが、宇佐美は気づかないのか、部屋から出ようとしない。
早苗「あの……」
 小次郎が動かない宇佐美を無言で部屋から連れ出した。
小次郎「あんた本当は分かってて出て行かないんじゃないだろうな?」
宇佐美「……」
宇佐美は顔を赤くして黙った。
小次郎「むっつりスケベ」
兼続「宇佐美殿がむっつりスケベだったなんて!」
景勝「意外ですね」
謙信「安心しちゃった。宇佐美も男だったんだね」
慶次「いや、男なら着替え中にあえて堂々と入るぐらいじゃないとな」
兼続「慶次殿!」
小次郎「アンタらそれは何か違うだろう」
早苗「……」
 支度はできても部屋から出にくい早苗であった。


      4.幸村という人
 

幸村「口下手だからだかなんだか知らないけれど、手は早いよね。宇佐美は。
だったら、私も口下手になればいいの?」
才蔵「今の言葉自体、口下手ではないと思いますが」
小次郎「だが、宇佐美サンは意外にスケベかもな。
服の濡れた早苗を温めるために上半身裸になって抱きしめるなんて、オレでも驚く」
早苗「こ、小次郎! なぜ知っているのですか!?」
 早苗は真っ赤になる。
幸村「……エロじじいめ。佐助、宇佐美に雷を落としてこい」
佐助「できるか!」


      
      5.幸村という人

小次郎「宇佐美サンより高坂サンの方が手が早いんじゃないか?
天然タラシというか……。顔は近いし、手は触るし……」
幸村「高坂め……! 女嫌いのようで、早苗ちゃんにはそんなこと……!!
前から気に入らなかったんだよね。お館様にも、顔が近いし、常にべったりだしね」
佐助「それ私怨じゃね?」
幸村「煩いよ。佐助、お前も私は気に入らない。なんだあの濃厚な口づけは!! 私だってあんな口づけ……したいよ!」
才蔵も隣で頷く。
小次郎「まあ、何だな。幸村サンは自分以外の男は皆敵ってやつだな。オレも同感だが」
早苗「小次郎?」



       6.続続幸村という人


幸村「小次郎が言うとなんで爽やかにきこえるんだ?」
小次郎「いやいや、オレより爽やかクンがいるだろう。高坂サンとか兼続サンとか」
高坂 兼続「え?」
幸村「なんかむかつくけど、まだ直江の方が許せる」
才蔵「俺もです」
佐助「美男美女はなんか許せないもんな」
佐助の言葉に高坂と兼続、早苗以外が頷く。
兼続「なんか嬉しくありません!」
早苗「……」


       7.才蔵の悩み
       

才蔵(俺の役目は心得ているつもりだったけれど)
才蔵「俺のルートのとき、俺よりも幸村と姫が仲良くしている場面が多いのは納得いかない……」
早苗「で、でも、迷いましたよ? 幸村様への思いは恋ではないのではないかと。才蔵様への方に惹かれていました」
才蔵「……史実結末では幸村をとりましたよね?」
早苗「!? ……」
 早苗は思わず黙り込み、気まずそうに目を伏せた。
才蔵「これも地味だからですか?」
早苗「ち、違います……!!」
小次郎「意外と愚痴っぽかったんだな、才蔵サン」





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 それではまた近いうちに!               天音花香

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