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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
HP:
性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
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こんばんは、天音です。

更新が滞っており、すみません。
「緋い髪の女戦士」6をお送りいたします。

この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)
登場人物は左のリンクにある「登場人物」を参照されてください。

えっと、お手数ですが、タイトルにある数字の順番に読んでください。

それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。


コメントいただければ喜びます。
拍手もとても支えになります。その際にはぜひ、一言書いていただければ嬉しいです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。


ココから小説。


「では、行きますよ、ソリスさま」
「おうよ」
 ギン! と重い金属音が、剣がぶつかる度に響く。
 やはり、力では分が悪いなとマーニは内心舌打ちする。スピードで応戦するしかない。とにかく、こちらが攻撃を仕掛ける形にもっていかなければ。
「凄い、凄いね、二人とも……」
「ええ……」
 ミレトスが呟いた言葉に、アルベルトも頷く。目は二人に釘付けのままだ。
「……っ」
 攻撃が読まれている。
 繰り出す剣を尽く受け止められ、マーニは少し焦りを覚える。
 スピードでも敵わないのだろうか。
 ソリスは長身であるにも関わらず、動きが速かった。自然とマーニの目が据わってくる。
 夢中で右手を繰り出す。が、避けられることはなくても、剣で受け止められてしまう。
 長引いたら体力的に不利だな、とマーニが思ったそのとき。
「あっ」
 一瞬だった。
 マーニの燃えるように緋い髪が流れ落ちる。ソリスがターバンのみを切ったのだ。
「うわあ、マーニの髪、綺麗だね~!」
 ミレトスの声。
「ほう、これは美しい」
 と言ったラミレスの声が蘇る。
「……なんの真似です、ソリスさま」
 さらに目をすぼめて、マーニはソリスに問うた。
「マーニが手を抜いているからさ。左手はなんのためにあるんだ? 使えよ。俺相手に右手で勝てると思ったのか?」
 明らかに挑発するように言って、ソリスは笑った。
「……そうですね。できれば使いたくなかったのですが、ソリスさまの腕を甘く見ていました。怪我をしても知りませんよ?」
「いいぜ、望むところだ」
 マーニは剣を左手に持ち替えた。
 ミレトスとアルベルトが息をのむのが伝わってくる。
「では、今度こそ本気でいかせていただきます」
 低くマーニは言うと、身体を躍らせた。
「……」
 右手のときと圧倒的に違うマーニの動きにアルベルトはしばらく息をするのも忘れて魅入っていた。剣が速すぎて、目で追うのも難しいくらいだ。まるで舞を舞っているかのようなのに、その剣先は確実に急所を狙っている。
「っく、やっぱり左手のマーニは違うな」
 ソリスは呟いた。マーニに押されている。
「俺も本気出すかな」
 琥珀色の目が嬉々として輝いていた。こんなに心躍る戦いはそうはないだろう。
「左利きの魔女(スカエウオラ)……。流石だ、ルアザン大将……」
 だが、押されていたかに見えたソリスの剣がまた勢いを増していた。両者互角といったところだろうか。
 マーニはもう、頭では考えていなかった。身体の動くままに、剣を繰り出す。避ける。返す。相手がソリスだということもどうでもよくなっていた。勝ちたい。それだけだった。
 誰もが無言だった。高い金属音だけが絶えず響く。マーニの柄を握る手はじっとりと汗でぬれていた。剣を落とさないようにしなくてはと思いながら、とにかく剣を繰り出す。緊張で張り詰めた空気が心地よかった。ラミレスとの決闘が自然と思い出された。ラミレスも強かったが、ソリスもやはり強い。
 だが、終わりは唐突に訪れた。
 マーニが高々と撥ね上げたソリスの剣が、カランと音をたてて転がった。
「っ」
 これは……。
「凄いや、マーニ! 兄上よりマーニは強いんだね!!」
 ミレトスが無邪気に声をあげる。
 マーニは複雑な目で転がったソリスの剣を見つめていた。アルベルトも無言だった。
「やっぱりマーニは強いなっと」
 ソリスが軽い口調で言った。その目は笑っている。
 こんな……。ソリスさまはいったいなんで……。
「失礼します」
 マーニは剣を収め、その場を後にした。
 まったく同じ負け方。リュカーンでのラミレスとの決闘。
 跳躍して、マーニの左手に剣を振り下ろしたラミレス。それをマーニの剣は撥ね上げた。一瞬の隙を逃すまいと。でも。息が上がっている自分に対して、ラミレスは汗すらかいてはいなかったのだ。完全なる敗北。今まで出会った中で、最も強かった人。
 ああ、ローエングリン公爵……!
 いろんなことが起こりすぎて、やっと薄れつつあったその人の面影が鮮明に蘇ってしまった。苦しさに胸を押さえた。
 でも。沸き起こる疑問。
 なぜ? なぜソリスさまはこんなことを……?



「ソリスさま……」
 マーニが去った後。アルベルトが遠慮がちに口を開いた。
「ん?」
「今の……。いえ、なんでもありません」
「なんだ? 言っていいぜ? いや、そうだな。訊いてみようか。今の試合を見てどう思った?」
「どっちも凄かったよ! でも、勝ったのはマーニだよね?」
 ミレトスが興奮ぎみに言うのを無視して、ソリスはアルベルトを見た。
「……恐れながら……」
「おう」
「そうですね……負けて勝つということもあるのだと……」
 アルベルトの言葉にソリスはにやりと笑む。
「え? 何? アルベルト、何言ってるの?」
「アルベルトの言ったとおりさ。
面白い。仮だが、お前を従者と認めてやる」
「え?」
 困惑するミレトスと、複雑な顔をするアルベルト。
「さて、俺はマーニのところにでも行くかな」
「今行くのは……」
「何か文句があるか? 大丈夫だ。お前たちはここにいろ」
「は」
 ソリスは口笛を吹きながらマーニを追って去った。
 ミレトスは腑に落ちない顔をしていた。  
「結局どっちが勝ったの?」
「……ソリスさま、だと思います」
「……」
 ミレトスが何か考えるように黙る。
「……もしかして、兄上が一瞬剣を引いたから?」
「!」 
 ミレトスの言葉にアルベルトははっとした。
「見えたのですか?」
「うーん、ちょっと不自然だったかなって……」
「上出来です」
「ほんと?」
 アルベルトが珍しく賛辞を送り、ミレトスは嬉しげに微笑んだ。
「でも、なんで兄上はあんなことをしたんだろう?」
「それはわたしにも分りません」
「兄上って、よくわからないよね」
 ミレトスの言葉に、
「そう、ですね」
とアルベルトは苦笑した。本当に自分にはよくわからない人だ、と。
「ねえ、話は変わるけど、アルベルト」
「何ですか?」
 きらきらと輝くミレトスの瞳を見て、ちょっといやな予感を覚えながら、アルベルトは返事をする。
「マーニって、とても綺麗だよね? 男みたいな格好しているから分らない人が多いけれど、でも、僕、よくマーニの横顔を盗み見るんだけど、とても整っているし、それに、とても綺麗な赤い髪をしていたね」
 琥珀色の瞳宿る光はやや大人っぽさを帯びていた。
「……ええ、確かに綺麗なお方だと思います」
「だよね~。僕が兄上だったらほっとかないのにな」
 そう言ってちらりと唇を舐めたミレトスをアルベルトは凝視する。
 やっぱり、ミレトスさまもソリスさまと同じ血を……いや、アリク王と同じ血をひいているのだと思ったアルベルトであった。



 ここまで読んでくださりありがとうございました。
 まだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 それではまた!               天音花香

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こんばんは、天音です。

今日は「緋い髪の女戦士」7をお送りいたします。

この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(かなり前の作品なので、知らない方はすみませんです)

少しはこちらも進めたいと思い、書いてみました。
短くてすみません。


拍手、とても嬉しいです。コメントいただければさらに喜びます。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。

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ココから小説



 「なぜです? なぜこんなことを?」
 マーニは振り返らずに訊ねた。気配でソリスだと分っていた。
「まだ忘れてはいないんだな、ラミレスのおじさんのこと」
「ソリスさまだってリアファーナ王女のことを忘れてはいないでしょう!?」
 マーニは言葉をはいて、振り返った。すると静かな目をしたソリスがいた。
「!?」
「……ああ、忘れちゃいないさ」
 悲しみを含んだソリスの声に、マーニは黙った。
「だけど」
 ソリスはじっとマーニの目を見つめた。
「リアファーナは死んだんだ。それはどうしようもない事実で、受け入れるしかない」
「……どういう意味です? 私がローエングリン公爵の死を受け入れていないと? そんなことはありません。私……だって……、わた……しだっ……」
 ラミレスの最期が思い出され、マーニは声をつまらせた。
「わかっ……て、いる、から……だから、悲し……」
 マーニの目から涙が零れる。
「っ……」
 こんな姿をソリスに見られたくないと思ってもどうしようもなかった。
 悲しかった。悲しくて悲しくて。でも、悲しんでいる暇もないほどいろいろなことが起こりすぎて。いや、あえて向き合っていなかったのかもしれない。
「ああ。悲しんでいいんだ。自分の感情をときには優先していいんだ。泣くだけ泣いてしまえ」
 ソリスはそう言って、自分の短衣にマーニの頭を押し付けた。
「っ……」
 マーニは嗚咽をもらして泣いた。ラミレスのために、そして、自分のために泣いた。
 どれくらいの時間が経っただろう。ソリスの短衣を涙でぐしゃぐしゃにして、マーニは顔を上げた。
「……申し訳ございません……」
 恥ずかしくて、ソリスの目をまともに見られなかった。
「ん」
 でも、なんだかすっきりしている自分に驚いた。
「……ソリスさまも、泣いたんですか?」
「……ああ。泣いた。でも、俺は男だから、そんな姿を人にさらすわけにはいかねえからな。っと、えっと、いや、別に、マーニが女だということを侮辱してるわけじゃねえぜ? まあ、その、そっか、男だからじゃなくて、俺が嫌だからって言えばよかったのか」
「そうですね」
「難しいな」
 一人で泣いているソリスの姿を想像して、マーニは悲しくなった。ソリスはマーニのしらないところで、一人で悲しみを乗り越えたのだ。
「しっかし、死んだ人間を超えるってのは難しいんだろうな……。ラミレスのおじさん、めちゃくちゃ強かったしな……」
「……? 超えたいんですか?」
「あ? まあな。そりゃ、強くなりてえよな。誰にも負けないくらい。……エル・カルーの女は強い男が好きだしな……」
「? なんですか?」
 後ろの方が聞き取れず、マーニは訊ねる。
「いや、まあ、こっちの話だ」
 ソリスはそっぽ向いてそう答えた。
「?」
「とにかく、俺もマーニより強いってことはわかっただろ?」
「まあ、そうですね」
「ラミレスのおじさんのように」
「ローエングリン公爵は汗すらかいてませんでしたが?」
「う、ま、そーだな」
 痛いところをつかれて、ソリスは言葉をつまらせる。
「でも、私よりも強いことは分りました。私ももっと鍛錬しなければならないと思いました」
「そうくるか」
「は?」
「もういい」
「はあ?」
「それはそうと、だ」
「はい」
 ソリスはマーニの目をまっすぐ見た。
「マーニ、お前、最近平和呆けしすぎじゃねえか?」
 いつも平和呆けのソリスに言われたくないとは思ったが、マーニはその言葉に少しぎくりとした。
「ミレトスの相手は俺の相手より楽だろうな」
「まあ、そう、ですね」
「……ミレトスの剣技の稽古のとき、俺に気づかなかったな」
「……はい」
「確かに俺は気配を消していたが、らしくないんじゃねえか?」
「……はい……」
「俺が敵だったらミレトスは死んでいる」
「!」
 マーニは息が止まりそうになった。
「ま、少しは気合が入ったろ?」
 ソリスの行動はいつも理解できないとマーニは思う。だが、最近は思う。ソリスはただの馬鹿ではない、と。
「しばらくアルベルトを仮の従者と認めてやることにした。あいつ、俺とお前の手合わせを見てなんて言ったと思う?」
「……さあ?」
 ソリスはにやりと口の端を上げた。
「俺と同じことを言いやがった」
「あ……」
「しばらくはアルベルトで我慢してやる。マーニ、ミレトスの従者である限り、お前がミレトスを守るんだ」
「は」
 マーニは気持ちを引き締め、頷いた。
「なんか、柄にもないことばかり言ったから疲れちまった」
 ソリスはそう言って大きなあくびをした。
「娼館にでも行くかな」
「……」
 疲れて娼館に行くというのもどうなのだろうとマーニはため息をつく。でも、まあ、ソリスらしいといえばソリスらしい。
「あまりフランドル少将を困らせては可哀相ですよ、ソリスさま」
「へいへい」
 ソリスの生返事にマーニは苦笑する。でも、まあ。
「今日は、その……ありがとうございました」
 マーニの言葉にソリスは悪戯っ子のように笑った。
「俺に借りができたな、マーニ。いつか返してもらおっと。
まあ、マーニが号泣したことは誰にも言わないでいてやるから安心するんだな」
 ソリスの言葉にマーニは赤面する。
「か、借りは返しますが、今日のことは忘れてください!」
「やーだね」
 楽しそうに言ってソリスは歩き出し、そして、ふと足を止めて振り返った。
「何か?」 
「マーニ。ミレトスは俺や姉上の弟だ。それを忘れるな」
 そう言ったソリスの目は鋭い光を帯びていた。
「じゃあな」
「はあ」
 マーニはソリスの言葉を反芻する。
 ソリスやレイミアの弟……。いやな予感しかしないのはきっと気のせいではない。
 


 ここまで読んでくださりありがとうございました。
 まだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 次は短編になるかどちらか分りませんが、できれば近いうちに!                                 天音花香

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こんにちは、天音です。

連休ですが、主人が仕事のため、暇をしている私です。
この後、主人の誕生日のため、主人とその両親とご飯を食べに行く予定です。

さてさて、かなり更新していませんでしたが、「緋い髪の女戦士」8をお送りいたします。

この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)

えっと、お手数ですが、タイトルにある数字の順番に読んでください。

それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。


コメントいただければ喜びます。
拍手もとても支えになります。その際にはぜひ、一言書いていただければ嬉しいです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。

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ココから小説

「マーニ、早く早く!」
 嬉しげにマーニの手を引くミレトスに、マーニは笑みをもらす。
 今日はアリク王の許しが出て、ミレトスと城下町を散策することになったのだ。ミレトスが城下町に出るのは、まだ今日で四度目だという。活気のある店が並ぶ道を物珍しげに歩くミレトスはソリスと違って可愛らしい。
「マーニ?」
「いえ、なんでもありませんよ」 
 笑いをかみ 殺しながら答えるマーニに、ミレトスは瞳を輝かせて、
「なら、いいけど。
ねえ、ロゴスは? ロゴスを見たいんだよ!」
 とマーニの手をぐいぐいと引いた。
「はいはい。ロゴスですね。こちらです。そんなに慌てなくてもロゴスは逃げませんよ」
「そうだけど~」
 ミレトスの今日の目的は、リュカーン製の最新のロゴスを見ることだった。
 ミレトスはソリス同様、いや、それ以上にロゴスに興味があるようで、ロゴスについての勉強はマーニが驚くほど熱心に取り組んだ。そして、城内にあるロゴス操縦の練習でもその才能をいかんなく発揮した。ロゴスの操縦に関してはソリス以上に筋がいいかもしれないと思うほどだった。
「こちらです」
「わあ! マーニ早く!」
 輸入されたロゴスを保管する場所にたどり着いて、ミレトスは歓喜の声を上げた。
 今はなきイスファタル製の心気(パトス)を使うタイプのロゴスから、最新のリュカーン製のロゴスまで、数多くのロゴスが揃っていた。どのロゴスも綺麗に磨かれ、光っている。エル・カルーのロゴスがその中では貧相に見えた。
「マーニ、乗せてもらってもいい? 少しだけ、ねえ、いいでしょう?」
「そうですね、少しだけならいいのではないでしょうか? 衛兵」
 マーニは入口にいた衛兵に声をかける。
「ミレトス王子様がロゴスに乗ってみたいと言っているのだが構わないか?」
「はい、案内します」
 ミレトスは顔に満面の笑顔をたたえて衛兵についていった。その後ろ姿にマーニが声をかける。
「少しだけですよ?

その荷物はなんですか? 置いて行かれては?」
「ん~、内緒。大事なものだから持っていくんだ」
 そういえば城を出た時から持っていた気がする。何が入っているのだろう。
「ミレトス様?」
「もう、マーニ、お小言は今日はなしだよ! 僕、乗ってくる!」
 心ここにあらずなミレトスの返事にマーニは仕方ないと中身を知るのをあきらめた。
「マーニ殿もせっかくですから、ロゴスを見られてはどうですか?」
 もう一人の衛兵に言われ、マーニは自分もロゴスを見て回ることにした。
 イスファタル製のロゴスを見ると、どうしてもいろいろなことを思い出してしまう。
(ローエングリン公爵……)
 最後の最後まで戦った愛しい人。最期を思い出すと今でも胸が疼く。
 そういえば、こんなこともあった。ソリスがイスファタル製のロゴスに乗って闘技賭博場で戦って惨敗。ソリスにしては敗北という珍しい経験。
(そう、負けることで得ることもある。ソリス様は生きているのだから、まだ学ぶべきことがある)
 いろいろと思い巡らしていると、なんだかあたりが騒がしいのに気が付いた。
「おい、そこの衛兵。何かあったのか?」
「そ、それが……!」
 青い顔をしたその若い衛兵が向けた視線の先には一体のリュカーン製のロゴスがあった。
「!?」
 そのロゴスは衛兵たちが口々に止めるのを聞かずにどんどんと進んでいる。
 嫌な予感がした。
「もしや、ミレトス様ではあるまいな?」
 マーニの言葉に若い衛兵はますます血の気をなくした顔で、
「そのもしやです」
 と答えた。
(しまった!)
「ミレトス様! 何を考えていらっしゃるのです? お遊びはそこまでにしてください!
早くロゴスから降りてください!」
「マーニ? 嫌だよ。せっかく最新のリュカーン製のロゴスに乗らせてもらったんだもん。これならきっと早く着くよ。乗り心地もすごくいいし!」
「な、何を?」
 マーニの胃がきりきりと痛み出す。
「マーニも早く同じものに乗ってよ! でないと追いつかないよ? 僕、先に行ってるね!」
「ど、どこに!?」
「内緒~!」
「ミレトス様! 止まりなさい! こんなこと許されませんよ! ミレトス様!」
 止める衛兵たちを振り切り、マーニの前を横切り、ミレトスの操縦するロゴスは入口を出て行った。
(このままではまずい……。今度こそ本当に首が飛んでしまう)
「私にも同じロゴスを」
「は、はい!」
「それから、ミレトス様は必ず私が連れ戻し、ロゴスも返すので、今はまだ口外しないように」
「は、はい?」
 戸惑う衛兵にもう一度言い聞かせる。
「口外しないように、いいですね?」
 そういってマーニはロゴスに乗り込んだ。



「大変です! ソリス様!」
 木の上で昼寝をしていたソリスはただならぬアルベルトの声に目を覚ました。
「アルベルト、お前にはミレトスの監視を頼んだはずだったが?」
「そのミレトス様がっ!」
 アルベルトはそこまで言って、せき込んだ。ソリスは嫌な予感を覚えた。
「ミレトスがどうしたんだ? 今日は城下町に行ってたはずだよな?」
「はい! そのミレトス様がリュカーン製のロゴスに乗って城下町を出られたのです!」
「!?」
 ソリスは木の上から飛び降りた。
「マーニはどうしているんだ!?」
「ミレトス様を追っています!」
 ソリスは珍しく動揺した。ミレトスはなんとかなる。だが、このことが公になればマーニの首はない。
「どこまで知れ渡ってる?」
「今のところはマーニ殿が口止めしたようで、ミレトス様が逃亡したことにはなっていません」
「そうか。悪いが急ぎ、姉貴を呼んできてくれ」
「レイミア様ですか?」
「そうだ」
「ソリス様は?」
「俺はすることがある」
「わかりました」
 ソリスはアルベルトの返事を背に走り出した。


 ソリスがまず向かったのはミレトスがロゴスを奪ったロゴス保管場だった。
「いいか、お前ら、マーニから口止めされているようだが、俺からもいっとく。今回のことを口外した奴は俺が切る」
 衛兵たちの間に緊張が走る。
「わかったな。責任は俺がとるから、誰にも話すな。わかったら、いつも通り振る舞うんだ。いいな」
「は、はい!」
 そして次に城下町の門番のところにソリスは向かった。
 門番の衛兵たちは同じようにマーニに口止めされて、ミレトスが逃亡したことを隠していた。だが、さすがにロゴスが町から出たことはいかんともしがたく、集まってきた人々の対応に追われていた。
「おい」
「!? ソリス様!」
「いい、俺は知っている。とにかく、この人だかりをどうにかしろ」
「は、はい!」
「それから」
 ソリスの目が座る。
「ミレトスとマーニのことは一切口外するな。したら、俺が切る。冗談じゃない、本気だ。わかったな」
「は、は!」
 マーニの命がかかっていると思うといつものように飄々としてられないソリスであった。


「姉貴」
「ソリス。聞いたよ~、この色男から。ミレトスが城下町から出たんだって? さすが私の弟だね~」
 アルベルトに連れてこられたレイミアは声をやや小さくしてソリスに言った。顔は笑っていなかった。
「姉貴、親父にこのことがばれるとマーニの命はないだろう。どうにかしてごまかせないか?」
「うーん。難しいだろうね。溺愛しているミレトスが帰ってこない、そしてお付きのマーニも顔をみせないんじゃ、いくらなんでも怪しいだろう?」
「恐れながら……」
 アルベルトが恐縮しながら口をはさんだ。
「何だ、言ってみろ」
「さらわれたことにしてはどうでしょうか?」
「なるほど」
 姉弟は頷く。
「姉貴、俺はマーニたちを追う。姉貴の口から、親父に説明しといてくれないか?」
「さらわれたミレトスをソリスは追ったって?」
「ああ」
「まあ、いいけど、早く連れ戻さないと軍を出すかもしれないよ? あの溺愛ぶりだから」
「そうだな……」
「そうですね……」
 ソリスもアルベルトも深刻な顔をして頷く。
「行き先が分れば対応もできますが……」
 アルベルトの言葉に、ソリスとレイミアが目を合わせる。その様子を見て、アルベルトは少し考え、
「まさか……」
「イスファタルだろうねえ」
「イスファタルだろうな」
 ソリスの冒険談を羨ましそうに聞いていたミレトスを思い出して、アルベルトもそうに違いないと思った。
「イスファタルか……私も行きたいねえ」
「姉貴は今回は時間を稼ぐのに力を貸してくれ。頼む」
 いつになく真剣なソリスに、レイミアは大きな肩をすくめた。
「わかったよ。早く連れ戻してきなよ?」
「ああ。
おい、お前はどうするんだ?」
 ソリスにふられて、アルベルトはすでに決まっていた心を告げる。
「もちろん行きます。ソリス様の従者ですから」
「そうか、じゃあ、早いうちに出発しよう」
 残れと言われるかと思ったアルベルトは、ソリスにそう言われて顔を輝かせた。
「はい!」


                 続く……



 ここまで読んでくださりありがとうございました。次はこの続きになるかわかりませんが(短編になるかもです)、この小説はまだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 それではまた!               天音花香

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こんにちは、天音です。


今回も「緋い髪の女戦士」9をお送りいたします。
なかなか思うように登場人物が動いてくれず苦戦しています。
たぶん10は大分後の更新かと思います。すみません(汗

この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)

えっと、お手数ですが、タイトルにある数字の順番に読んでください。

それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。


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ココから小説

 太陽が沈み、月が光を放ち始めていた。
「ミレトス様、いい加減にしてください。どこまでいかれるつもりですか!?」
 マーニが追いつかない程度に距離を離して前を行くミレトスに、マーニの堪忍袋の緒は切れそうになっていた。
「ん~、教えてもいいけれど、反対しないって約束してくれる、マーニ?」
「そういうわけにはいきません」
「じゃあ、教えない」
 ふうとマーニはため息をつく。ミレトスにつけばソリスの時のような思いはしないと思っていたのに。結局また、自分の首が飛んでもおかしくない状況にある。いや、今度は確実に飛ぶだろう。
「ねえ、マーニ、お腹すかない?」
「私はすきません」
 胃が痛くて空腹を覚えなかった。
「そっかあ、どうしようかなあ。僕お腹減っちゃった。少し休もうか」
 気まぐれなところはソリス、レイミアにそっくりである。ミレトスは急にロゴスを止めると、袋をもってロゴスから降りてきた。追いついたマーニも仕方なくロゴスを降りる。
 ミレトスは抱えていた袋から乾燥させた肉を取り出し、口に入れた。
「ねえ、マーニ。僕はね、ずっと思っていたことがあるんだ」
 もぐもぐと口を動かしながらミレトスは言った。
「なんですか?」
 マーニが先を促す。
「兄上たちが行ったことのあるイスファタルに行ってみたいってことだよ」
 マーニは目の前が暗くなるのを感じた。いや、実際に日が落ちて暗かったのだが。
「もしや、ミレトス様はイスファタルに行くつもりなのですか?」
「そう。だめ?」
 だめも何も。
「何日かかると思っているのですか?」
「だから、たくさん干し肉や水を持ってきたんだよ。マーニの分もと思って」
 最初からマーニがついてくるのが前提だったらしい。
「いいですか、早く帰らなければアリク王が心配されます」
 そして私の首は間違いなく飛ぶでしょう。
「もう町を出てしまったんだもん。マーニも覚悟を決めてよ」
「死ぬ覚悟をということですか?」
「大丈夫、僕が父上を説得するから、マーニが死ぬことはないよ」
 ミレトスは事の重大さがわかっていないようだった。
「僕が無理やりマーニをつれてイスファタルに行ったってことにすればいいじゃない?」
 いえ、まったくその通り以外のなにものでもないのですが。
「ミレトス様。イスファタルは今はないのです。リュカーンに占領されているので、昔のような面影が残っているかわからないですよ? 行ってもがっかりされるだけかと思います」
「そんなことないよ? 城下を抜け出しただけでこんなに楽しいのだから、きっともっと楽しいよ」
 要するにだ。ミレトスは冒険ごっこがしたいのだろう。
「でしたら、アリク王に許可をもらって、近くの町へ散策にでかければいいでしょう」
「だめだよ。父上はきっと許してくれないし、近くの町なんて退屈だよ。僕はイスファタルにいきたいんだよ!」
 どうやらイスファタルに対する思い入れは本物らしい。だが。
「だめです。イスファタルは遠すぎます。今日は城に戻りましょう。これから帰れば、日付が変わる前に城に戻ることができるでしょう。ミレトス様、冒険ごっこは終わりです」
 ミレトスの顔色が変わった。
「マーニ、兄上は遠出を許されるのに、どうして僕だけ許されないの? 冒険ごっこ? 酷いよ。ごっこじゃなくて、本当に冒険をしたいんだ」
 ふう、と今日何度目かのため息をマーニはついた。
「いいですか、ミレトス様は旅というものがどんなに危険かわかっていません。王子というだけで、何者かに狙われることもあるのですよ?」
 ソリスがどんなに危険な目にあってきたか、ミレトスにはわからないのだ。
「危険なのはわかってるよ。でも、それは兄上だって一緒でしょ? 僕だからだめなの?」
 ミレトスの目には涙が浮かんでいた。
「……」
 鳥かごの鳥のように城に囚われていたミレトスが外に憧れるのはわかる。だがそれ以上に囚われていた鳥は外では生きていけないということがマーニにはわかっていた。ミレトスはソリスのように剣技に優れているわけでもないし、度胸も経験もないのだ。もし、旅をするとなると、マーニが守るしかない。
「マーニ……」
 だが、経験がないからといっていつまでも経験をさせなければ結局は年をとるだけになってしまう。
「マーニ……!
……マーニは、もとイスファタルの友人たちがどうなったか気にならないの?」
 心が揺らいでいた時にこのミレトスの言葉はマーニをさらに揺さぶった。確かに、イスファタル人の生き残りはどうなったのだろう。レオベルク王子、そして、黒髪の気の強い少女、アルヴィースはどうしているだろうか。
「……」
 今帰れば命は助かるかもしれない。イスファタルに行って帰ってくることになれば命はないだろう。
「……」
 ああ、もう!
 マーニは覚悟を決めた。いや、この兄弟たちの従者になったときから、自分の命など顧みる余裕がないのはわかっていたことだ。
 しかし、イスファタルにいくのであれば、できればソリスとがまだよかったと思わずにはいられない。ミレトスとでは危険が高すぎる。
(でも、それもこれも運命か……)
 マーニは大きくため息をついた。
「イスファタルに行って、旧王都を見たら帰るのですよ?」
 マーニの言葉にミレトスは破顔した。
「わあーい! マーニ大好き!」
「そうと決ま れば野営よりは町の宿で休む方がいいでしょう。もう少し進みますよ」
「わかった!」
 二人はそれぞれのロゴスに乗り込むと、近くのオアシス都市を目指して進みだした。
 

                         続く……



 ここまで読んでくださりありがとうございました。次はこの続きになるかわかりませんが(短編になるかもです)、この小説はまだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 それではまた!               天音花香

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こんにちは、天音です。


今回は久しぶりに「緋い髪の女戦士」10をお送りいたします。
相変わらず書くのに苦戦しています。
たぶん11は大分後の更新かと思います。すみません(汗
「恋人ごっこ」の方も更新しますのでよろしくお願いします。

この小説は、六道 慧さんの「神の盾レギオン 獅子の伝説」の二次創作です。
(古い作品なので、知らない方が多いとは思いますが……)

えっと、お手数ですが、タイトルにある数字の順番に読んでください。

それから、一気に書いていないせいか、内容がだぶっているところがあるかもです。
我ながらしつこい文章だな……と思いますがすみません。


コメントいただければ喜びます。
拍手もとても支えになります。その際にはぜひ、一言書いていただければ嬉しいです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。

登場人物紹介はこちらから

最初から読む方はこちらから

ココから小説

 唐突に始まった旅にしてはマーニとミレトス二人の旅は順調に進んでいた。というのも城下町の散策の際に、ミレトスとマーニは身分証を持ってきていた。なので、折においては、王子の社会勉強の旅と説明すればほとんどのことはうまく運んだのである。食料の買い増しや、燃料を買う時にも、身分証を提示し、あとで支払うということで問題なく乗り切ることができた。
「あれは何?」
 というミレトスの質問が毎日繰り返されたが、ソリスに比 べるとミレトスは従順なほうで、マーニの説明で納得し、いろいろ試してみようとはするものの、問題を起こすまではなかった。
 実にエル・カルーの国内ではミレトスとマーニの旅は順調だった。


 一方、ソリスとアルベルトの旅は問題児ソリスのせいでアルベルトが苦労させられる旅となっていた。
「……ソリス様、マーニ殿の首がかかっているのですよ?」
 アルベルトは何度この言葉を口にしたか。
 マーニの命がかかっているということで、いつもよりかは真面目に旅をしていたソリスだったが、持ち前の好奇心には勝てずに、町に入ると賭博やら喧嘩やらで問題を起こしていた。
「わかってる」
 どこまでわかっていることやら。
「マーニ殿は毎回こんな苦労をされていたの だろうか……」
 思わずつぶやいたアルベルトに、
「いや、こんなもんじゃねーよ? マーニといるときはもっといろいろあった」
 けろりとして答えるソリス。アルベルトはげんなりとした顔でマーニの苦労を思った。
「今回は、マーニたちをどうにかしなきゃなんねえから、遊んでばかりもいられないだろ?」
「先ほど賭博場でお金を使い込んでしまったのは誰です?」
「ちょっとだけじゃねえか。なんだ、アルベルト、段々マーニのようになってきたな」
 ソリスとアルベルトは慌てて出てきたのもあり、身分証を持ってきていなかった。有り金は貴重なのに、ソリスが使ってしまうのでアルベルトはやりくりに苦労していた。ソリスのちょっとした知り合いたちに助けられ、やっと進んで いるような旅であった。


 エル・カルー最後の町で、マーニはロゴスの燃料を入れてもらっていた。ミレトスは近くの老婆に話しかけられ、相手をしていた。そのミレトスがマーニを呼んだ。
「マーニ、このお婆さんすごいんだよ? 身分証を見せていないのに、僕が王子だってわかったんだ」
 マーニが怪しんで老婆のもとに行くと、老婆はじーっとマーニの顔を見た。
「ミレトス様が王子だと分かったようですが、あなたはいったい……」
「そなた、苦労性の星の下に生まれているようじゃな」
 老婆の言葉にマーニはうんざりした顔をする。
「は、はあ。いかにもそのようです」
「気を付けなされ。そなた、これからよくないことが起こるようじゃ」
 嫌な予言をされて、マー ニはさらにうんざりした顔になった。
「そうですか。それを避けることはできないのですか?」
「そこまではわからん」
「はあ、そうですか。先を急ぎますので。
ミレトス様行きますよ」
「達者でな」
「じゃあね、お婆さん」
 のんきな王子は老婆に手を振っている。
 先に起こるよくないこと。
(間違いなく、アリク王に処刑されることに違いない)
「マーニ、大丈夫? 気にしちゃだめだよ。悪いことが起きてもそのあとにいいことがおきるかもしれないよ?」
「そうですね」
 笑うマーニの顔はひきつっていた。




                                  続く



 ここまで読んでくださりありがとうございました。次はこの続きになるかわかりませんが(短編になるかもです)、この小説はまだまだ続くと思われます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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 それではまた!               天音花香

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