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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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HN:
天音花香
HP:
性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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こんにちは、天音です。

お久しぶりです。今日は短編を一つ。
他にもいろいろ書きたいのはあるのですが、まとまった時間がとれず、また核エネルギーも不足しています。
でも、書きたい……。
のろまの更新になりますが、お付き合い頂ければと思います。



         落恋


ココから小説

 うちの大学の理学部Aに女子生徒は二人。一人は宮城香奈先輩。修士二年だ。もう一人は学部三年の羽鳥蘭先輩。
 香奈先輩は生真面目という他は掴みどころのない大人の女性。眼鏡がよく似合う。下戸だ。蘭先輩は竹を割ったようなさっぱりした性格の先輩。声が大きく、よく笑い、よく飲む。まあ、悪く言えば男のような女性だ。理学部Aにくる女性なのだからそんなものなのかもしれない。もちろんそんな二人を女性として見たことはない。申し訳ないけれど。

 理学部Aの酒好きメンバーといえば決まっていて、修士二年の名岸亘先輩、学部四年の川野浩史先輩。そして、蘭先輩と僕、山口修だ。教授のゼミが終わったり、実験がひと段落するとよくこの四人のメンバーで飲みに行く。いつものことだ。
 


 少しの頭痛を感じて僕は目をうっすらと開けた。カーテンの隙間から差し込んでいる朝日が眩しい。
「んんん……」
 なんだか身体が痛い。
「ん?」
 いつもは布団で寝ているのだが、なぜかこの日はソファーの上で寝ていたようだ。
「ん……」
 固まった身体をほぐしながら目をこすって僕は硬直した。少し離れたところに布団がひいてあって、女性が寝ている。朝日が首元を照らしていて、すけるように白い肌が輝いていた。蘭先輩だった。そうだ。蘭先輩は色が白い女性だった。
 僕は慌てて自分のかけ布団の中を探る。よかった。ちゃんと履いている。
 昨日の晩は……。慌てて記憶を手繰り寄せる。
 金曜の夜で、いつものメンバーで飲んでいた。だが、昨日は珍しく蘭先輩がベロベロに酔っ払ったのだ。
「お前送っていけや。俺たちはまだ飲むから」
 亘先輩に言われて、僕はしぶしぶ蘭先輩を送ることになったのだった。
「蘭先輩、先輩のうち、どこですか? タクシー拾いますから」
「あっち!」
 無邪気な笑顔を満面に浮かべて言われて、僕は戸惑ってしまう。こんな人だっただろうか? 
「あっちじゃ分かりませんよ」
「あっち~!」
 自分でまともに歩けない蘭先輩に肩を貸して僕はため息をつく。
 この時間でこんなに酔っている人は回りには見当たらない。
「しゅう君~。私院に行きたいんだ~」
 唐突に言われて意味がわからなかった。
「いん?」
「うん。大学院」
「ああ、大学院ですか。そうなんですか」
「でもね~、うちの両親は反対なの~」
 何がおかしいのかケラケラ笑いながら蘭先輩は続ける。
「なぜです?」
「うちの実家田舎でさあ~、女は早く結婚しろ、みたいなのがあるのね~」
「え?」
 なんだか驚いた自分に驚いた。女の行き方の一つとして結婚があるのは分っているのに。蘭先輩はまだしないような、そんな勝手な印象を抱いていた。
「あ、相手がいるんですか? 幼馴染とか?」
 僕の言葉に蘭先輩は驚いた顔をして、また笑い出した。
「いるように見える~? あははは! いないいない~! どうせお見合いでもさせられるんだよ~」
 蘭先輩は笑ってはいるけれど少し悲しそうに見えて、なんだか僕は複雑な気分になった。
「しゅう君~、お酒って美味しいよね~! ねえ、私まだ飲み足りない~、あはは~!」
「そんなふらふらな状態で、飲み足りないじゃないです。だめですよ、もう」
「ええ~、しゅう君のいじわる~」
「家に帰りましょう。ほら、住所ぐらい言えるでしょ?」
「うん! ○○県○○市~」
 大学の県ではなかった。きっと実家の住所だろう。
「違いますよ。今住んでいる住所です」
「今? うんとね……。
き、気持ち悪い……」
「えええええ!?」
 お約束のように急に具合の悪くなった蘭先輩に僕はあたふたした。
「は、吐きますか?」
「う、う……」
「ちょ、ちょっと待ってください! トイレ、トイレ……」
 そういえばすぐ近くに公園があったはずだ。
「公園の公衆トイレに行きましょう。待ってくださいよ?」
 僕は蘭先輩を抱えるようにしてトイレに連れて行った。
 トイレで背中をさすり、そして、吐くだけ吐かせて、口をすすがせ……。やっと蘭先輩を公園のベンチに横たわらせて、僕は脱力した。
 はあ……。とんでもない日だ。
「蘭先輩、大丈夫ですか?」
「う……」
 蘭先輩はぐったりとして、そしてなんだか眠そうだった。
「駄目です。ここで寝たら風邪ひいちゃいます」 
 9月も下旬になって、夜は急に冷え込むようになった。僕は蘭先輩の肩を揺さぶりながら声をかける。
 それでも蘭先輩はうとうとして、返事もしなくなった。
 僕は星空を見上げて、大きなため息をついた。



 そうだ。それでうちに連れてきたんだ。
 いつも僕が寝ている布団に蘭先輩を寝かせて、僕はソファーに横たわったところで記憶が曖昧になっている。
 なんだか大変だったけれど、普段のしっかりとした蘭先輩とは違った意外な一面に可愛らしさも覚えたような気も、する……。
 だからだらうか? 蘭先輩の首筋の白さがなんだか艶かしく見えて、落ち着かない。
「……」
 寝ている女性をまじまじと見つめるなんて悪趣味だとは思いつつ、目が離せない。寝汗をかいたのか、前髪が額に張り付いている。なんだか心臓がうるさい。
 えっと、こういうとき、どうしたらいいのだろう。
「んん……」
 蘭先輩が寝返りをうつ。そして目をゆっくりと開けた。まだどこか眠そうだ。その眠そうな目が僕を捕らえる。
「……?」
 ボーっと僕を見る。
「おはようございます」
 僕は声をかけてみた。蘭先輩のうつろな瞳に光がさして……。
「!?」
 蘭先輩の大きな目がさらに大きくなり、うっと呻いて頭を抑えた。きっと二日酔いで頭痛がするのだろう。蘭先輩は昨日のことを覚えていないのか、混乱したような表情で辺りを見回し、そして。
 ……!
 反則だと思った。
 蘭先輩の白い頬が一瞬で桜色に染まった。蘭先輩がこんな顔をするなんて。
「え、えっと……」
 蘭先輩は僕の目を気にしつつ自分の服を確認して、とりあえず、
「あ、あはは」
と笑った。
 僕もつられて笑ってみせる。なんだか気まずい時間が流れた。
「……昨日は……」
 蘭先輩はよほど頭痛が酷いのか、顔をしかめながら考え込んでいる。どうやら思い出せないようだ。
「えっと……。
私、帰るね!」
 そう言って勢いよく立ち上がった蘭先輩は、一歩踏み出して見事に布団を踏みつけ、その場に倒れた。
「きゃ!」
「……」
「……」
「……大丈夫ですか?」
「……い、痛い……。
でも大丈夫!」
 蘭先輩は気丈に言ったが、力が入らないのかなかなか起き上がれないでいる。 
 なんだか可愛いと思った。
 蘭先輩を起こすために僕は近づき、両手を掴んで、とりあえず座らせた。
「あ、ありがと……」
 蘭先輩のいつもつけている香水の香り、そして、ほの甘くて温かい女性の香りが鼻をかすめる。
 女の人ってこんなにいい香りだったんだ。昨日はなんだか大変で気付く間もなかった。
「しゅ、しゅう君?」
 掴んでいる手首の細さが、ひんやりとした体温が、なんだか心地よい。そして、やっぱり白い首筋に目がいってしまう。
 まずいなと思った。触れて見たいと思ってしまった。思ったときには、右手で首筋を撫でていた。温かくて吸い付くような白い肌。
「しゅ、しゅう君?!」
 いい香り……。
「……」
 鼻腔を刺激された僕は誘われるように蘭先輩の首筋を舐めてしまっていた。ほの甘い味がする。
「ひゃっ! ちょ、ちょっと、しゅう君!」
 蘭先輩の自由になった右手が僕の頭をポカリと叩いた。僕はそれで我に返った。
 しまった。これじゃ、単なる変態だ。
「え、えっと ……」
「……」
「す、すみません。まだ酔ってるのかも……」 
「そ、そう……。私もなんだか二日酔いで、頭が痛い。
あの、左手。手首痛いから、放してくれる?」
 耳まで赤くした蘭先輩が遠慮がちにそう言った。口からアルコールの香りがした。
 いわれて、なんだか寂しく感じた。手を放したら蘭先輩は帰ってしまう。
「しゅう君?」
「あ、すみません」 
 左手を放す。
「昨日は、迷惑をかけたみたいで、ごめんなさい。ありがとう」
「いえ……」
 ふらつきながらも蘭先輩は一人で立ち上がった。
「大丈夫ですか? 送っていきましょうか?」
「大丈夫。
といいたいところだけど、ここがどこだかわからない。知っている駅までお願い」
「はい」
 僕たちは朝日の中を無言で近くの駅まで歩いた。すずめの鳴き声が平和な朝を演出している。おぼつかない足取りなのに、手をかりようとしない蘭先輩はいつもの蘭先輩だ。だけど、そんな姿までもが今は可愛いと思えた。
「駅ね。ありがとう」
「いえ……」
「昨日のことは……記憶がないの。しゅう君も忘れてくれるとありがたい」
「……はい」
 今日を含めて忘れることなど出来るわけがない。
「じゃあ、また研究室でね」
「はい」
 地下鉄の駅への階段を降りていく蘭先輩を見送りながら、やっぱり僕は寂しさを感じていた。
 研究室で、か。そう、だよなあ……。
 きっと何もなかったような毎日がまた始まるのだろう。
 でも。


 月曜日。
「送り狼にならなかったか?」
 亘先輩がからかうように耳打ちしてきた。
「え、えっと……。未遂、でしょうか?」
「え!? マジかよ!?」
 あの蘭に!? という顔で亘先輩が返してくる。
「意外に可愛いところもありますよ」
 そう言った僕に、亘先輩は信じられないように笑っている。
「蘭にねえ」
「落としにかかるので、邪魔しないでくださいね」
「しないしない」
 ライバルが増えないうちに彼女にしなければ。それも蘭先輩が結婚させられないうちに。
「おはよう~」
 金曜の夜とは別人の、普段の蘭先輩が研究室に入ってきた。
「おはようございます!」
 僕は満面の笑みで蘭先輩に挨拶をした。

                                    了

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 今日はこのくらいで……。



 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた近いうちに!              


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