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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
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性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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こんにちは、天音です。

年が明けましたね。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日は雪を題材にした短編を書きます。
         

ココから小説

         雪女




 雪が降った。

 セーラー服の上にウールのガーデ。さらにその上に紺のコート。
 長靴だけが浮いてる。
 雪が綺麗なのは朝だけ。
 車のタイヤや足跡で溶けて黒く変わっていく。
 それにしてもこんなに積もるのは珍しい。
 降っても翌日には溶けてなくなるほどにしか毎年降らないのに。

 ザクザクと音をたてながらバス停へと向かう。足の感覚がなくなっていた。半ばヤケになって足をすすめる。雪が積もっても大変なだけだと私は思った。

 あ。

 バス停には先客がいた。
 羽生君。
 見間違えるはずなんかない。でもどうして?
「あ、永野さんだ。今、帰り?」
 初めて私だけに向けられた笑顔が眩しくて、私は俯く。
「うん。」
 ほんとはずっと見てたいのに。恥ずかしくて顔が上げれない。
 私、変な格好してないかな。
 急に気になって、そわそわと三つ編みを触る。
「俺も今、帰りなんだ。バスって少ないのな。いつも自転車だから知らなかった」
 そうだ。羽生君はいつも自転車で学校に来ている。
「座れば?」
 羽生君が腰掛けていたベンチは小さくて。隣りに座ると肩が触れたままになった。
 神経が全部肩にいくような感覚。酷く熱い。
「よく積もったよなあ。明日、溶けるかな」
「どうだろうね?」
 内心溶けなくていいと思った。
 薄暗くなった辺りに私と羽生君の息が白く残る。火照った頬に冷えた空気が気持ちいい。
「バスあと十分だ」
 永遠にこなければいいのに。
 恥ずかしいような嬉しいような、複雑な気持ちで心臓が痛い。苦しいくらい。でもそれでも一緒にいたい。
「寒くない?」
「うん。たくさん着てるから」
「でも、マフラーないよ?」
「あ、忘れてきちゃった」
「永野さんのバスは何時?」
「後二十分ぐらいでくる」
「じゃ、これ貸すよ」
「で、でも!」
「はい」
 にこっと人懐っこい笑顔を向けられて、私は何も言えなくなってマフラーを受け取った。
 羽生君は誰にでも優しい。だから勘違いしちゃいけない。でも。やっぱり嬉しい。
 羽生君のマフラーを私が巻いてるなんて、嘘みたい。
 なんだか口がほころぶのを必死で抑えた。
「あ、バスが来た。
また明日ね、永野さん」

 バスに羽生君が消えて、私の隣は急に寂しくなった。
 でも今でも触れていた肩は熱を持っている。
 今日、初めて知った。
 羽生君は笑うと右だけに小さなえくぼができるんだ。
 思い出して、私は微笑む。宝物を発見したような気分。
 貸してくれたマフラーに両手で触れる。自分でない匂いをほのかに感じて、トクンと心臓が跳ねた。
 なんて幸せな日だろう。

 雪は好きじゃない。
 でも羽生君を独り占めできるなら、毎日でも降って欲しい。

 ふと思いついた。雪女になら雪を降らせられるかな。そうなら雪女になりたいな。

 明日も雪になあれ。



                         了

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 今日はこのくらいで……。



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