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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
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性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
こんな私ですが、宜しくお願いします。





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こんばんは、天音です。
大分涼しくなりましたね。
今年は台風の被害もとても酷くて、災害にあっている方々のことを思うと胸が痛みます。私にできるのは、毎日クリック募金をすることと、祈ることだけで申し訳ない。でもできることから、と思っています。


今日は久しぶりに白昼夢をお届けいたします。
次回で白昼夢は終わりになります。
自分でも何が書きたかったのかちょっと迷走しすぎの作品になりましたが、ヨルとツキの二人は気に入っています。
どうか温かい目で見守っていただけますよう、よろしくお願いします。


この小説ブログ、そしてもうひとつの香水ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、無許可の販売は禁止です。






         「白昼夢」6



ココから小説

 
最初から読む

 
 バタバタと足音をたてて入ってきたのは伝令だった。
「ヨル将軍! 兵糧庫が何者かによって奇襲されている模様。煙が上がっております」
「兵糧庫?」
 私は鋭い目で伝令を見た。
「は」
「私が見てきます」
 すぐにフユが立ち、兵を伴って出て行った。
 何か嫌な予感がした。
「兵糧庫に入るためには、門を開けなければならない。どの門が破られた?」
 私の言葉に伝令はうろたえる。
「そ、それが……。門は破られた様子はありません」
「何?」
 門が破られていない……。兵糧庫の位置は以前とは変えている。なぜ兵糧庫に入れたのだ?
「ヨル将軍」
 傍らでヨウ軍師が顔をしかめて私を呼んだ。
「これは……狼煙の代わりやも知れませぬ」
「私が登用したソン国の残兵の仕業だな。それしか考えられぬ」
 ツキ。私が残兵を殺さないことを見抜いていたな。そして、わざと残したのだ。
 私は目を細めた。
「フユ将軍のみで行かせるのは危険だ。サン将軍、カイ将軍、フユ将軍の後を追い、戻るように言ってくれ」
『は』
 二人の声が重なり、足早に広間を出て行った。
「伝令。ソン軍は見当たらないのか?」
「は。今のところどの門の付近にも見られない様子」
 伏せているのだな。
 兵糧庫に最も近いのは西門。我々が撤退するのにも西になる。ということは、西門に兵を多く伏せているだろうか。
「クウ軍師。どう思う? 西門に兵を多く伏せていると私は思うのだが」
「はい。私もそう考えます。また、兵糧庫に我々が兵を送ることを考えると、手薄になる正面、東門もそこそこ兵は置いているでしょう」
「そうだな。私ならやはり正門にも兵を割くだろう。狼煙はあがったのだ。すぐに兵を動かしてくる可能性が高い。それぞれ配置につき、ソン軍を迎撃せよ」
『は』
 兵が広間を去っていき、私とヨウ軍師が広間には残った。
「ケイ城をとって5ヶ月だな。意外と早かった」
「そうですな」
「ツキは行方不明だと耳にしていたが、この戦、ツキが指揮をしていると私は思う」
「私もそう思います」
「ケイ城は渡せぬ。私も出陣する。城内にも兵は残してある。城を頼む」
「は。ご武運を」
 私は自分の兵を率いて、城内を出た。そして、西にも東にも対応できるように正門に兵を進めた。
 ところがなかなかソン軍は姿を現さなかった。兵糧庫の兵糧は狼煙の役目だけではなく、実際三分の一ほど燃やされていて、やはり火を放ったのはソン兵の残兵だったことが判明した。サン将軍とカイ将軍の兵士が消火に当たっていた。フユ将軍は自分の兵士と残兵を追い、そのフユをサン将軍も追ったそうだ。だが、戦闘になっているという知らせは来ず、二人の将軍は戻ってきていない。そのまま三日が過ぎた。
 フユ……。サン将軍……。
 ソン軍に捕らえられているのではないかと思うと何もできない自分がもどかしく、悔しかった。
 フユ……。
 特にフユとはフユが兵士として入ってきてからずっと一緒だった。その頃私は曹長で、フユは女の私が上司であることに納得がいかず、言い争いになることも多かった。だが、戦場で生死を共にするごとに絆は深まり、フユは私を最も理解する部下となった。
 サン将軍だって、生死を共にしてきたのは同じだ。一緒に戦ってきた大切な仲間だ。
 ツキ……。フユをお前に殺されたら、いくらお前を好きでも私はお前を許せないだろう。ツキ、お前を憎ませないでくれ。
「ヨル将軍、いかがいたしますか?」
 季節は九月で、残暑が酷く、いつ現れるか知れないソン兵に緊張から兵は衰弱していく。戻らない二将軍。そして、現れない敵への焦れ。兵の士気が下がっていく。このまま篭城になれば兵糧も限られているためさらに苦しい戦いになるだろう。
 一度広間に将軍や軍師を集めてこれからの戦略を練ることになった。
「ヨウ軍師。これは我々が城門から打って出るのを待っているのだろうか」
「その可能性が高いですな」
「だが、このまま篭城を決め込んでも士気が下がる一方だ」
「フユ将軍とサン将軍の行方も気になりますしな」
「打って出てはどうだろう、ヨル将軍」
 武官は戦わずして負けるのを嫌う。将軍たちが口々に打って出てはと唱える。
 結局我が軍は打って出ることになった。
 それぞれ西門、正門、東門に兵を3対3対2に分け、門から表へ出た。そして慎重にソン兵を探した。ところがソン兵はいなかった。
「ヨウ軍師。これは……」
 ツキは陽動をしただけだったのだ。唇をかむ。
「ヨル将軍!」
 駆けてくる馬があった。フユだった。
「フユ将軍。今までどこに?」
「申し訳ありません。ソン軍残兵を追って西門をでて、そのまま追っておりました。兵を伏せている可能性を考え、慎重に追いましたが……」
 フユの話ではソン軍残兵はまず西に行き、続いて正門の方に回り、まるで追っているフユを誘うかのようにうろうろと東の方に行ったという。フユの話では西と南には兵はいなかったという。残兵が東の橋を渡るのを追ったが、気配はそこで絶たれた。
「サン将軍はどうしたのだ?」
「それが……」
 フユは言いよどんだ。
 残兵を見失い、蹈鞴をふんだフユを残して、サン将軍はさらに東に向かったという。
「止めたのですが、サン将軍は残兵に踊らされていたことに憤慨していて……」
「……サン将軍の気性だ。ありえるな」
「サン将軍一人を残していいものか迷ったのですが、嫌な予感を覚えて我々は戻ることにしたのです」
「嫌な予感?」
「森が静か過ぎる感じがしまして……。東の森には多くのソン兵が潜んでいるのではないかと思い、それで帰ってきました。……サン将軍には申し訳なく……」
 私はフユの勘を信じた。
「お前は止めたのであろう。それでもサン将軍が行ったなら将軍自身の責任だ。
今は戦に備えることが先だ。急いで兵を東に移せ」
 私の命令と同時だった。
「東門近くにソン軍らしき軍発見!」
 伝令が私の前にひざまずいた。
「数は?」
「わ、わかりません。何しろ途方もない数で……!」
「っく……!」
 城門内での焦れと、出兵と、そして、ソン軍の数の多さに士気は急激に低下し、リュウ軍は惨敗を喫した。
 四日戦闘した時点で敗北は明らかで、捕らえられていたサン将軍を救い出すだけで精一杯であった。
 サン将軍は助けた。ここが潮時かもしれない。これ以上の戦闘は無駄に兵を減らすだけだ。
「城を捨てる。撤退だ!
皆、リュウ国までちゃんと逃げ延びよ。しんがりは私が勤める」
「ヨル将軍!」
「今回の敗北は私の責任だ。ツキの陽動にまんまとはまってしまった。これ以上兵の犠牲を出すわけにはいかない」
「では私も。先走って残兵を追ったのは」
 フユが泣きそうな顔で言った。私はその言葉を手でさえぎる。
「いや、フユ将軍は前で兵を誘導してくれ」
 兵の疲れもあり、リュウ国までの道は苦しいものとなった。
 追ってくるソン兵を相手にしながら、私はリュウ国に帰ってからのことを考えた。リュウ王は今度ばかりは私を許すわけにはいかないだろう。せめて一人でも多くの兵を逃がすこと。私の役目はそれだけだ。


 追っ手がやみ、岩に背をもたれて少し身体を休めていると白い馬が目前に現れた。
「幻が見える……。
ツキ……。私は兵を無事にリュウ国に撤退させたら、責任をとって自害をしようと思う。
お前の策は見事だった。結局最後までお前には勝てなかったな」
 ふっと笑うと、頬に痛みが走った。ツキが私の頬を打ったのだ。そしてがくがくと肩を揺らされる。
「しっかりしてください、ヨルさん。
私はあの日を忘れていませんよ。川に突き落とされた日を。あの日私をヨルさんは生かしました。だから私も一度だけ貴女を生かしてあげます。
次に会うときはどちらかが死ぬときかもしれませんね。でも、それまで生きていてください。それまで、死ぬことは許しません」
 言ったツキの目から涙が零れ落ちた。肩におかれたツキの手は燃えるように熱かった。
「まだ死んでは駄目です。絶対に駄目です……」
「ツキは泣き虫だな」
 私の息がツキの前髪を揺らした。前回会ったときよりもツキの前髪が伸びていた。
「な、泣いてなんかいません」
 涙を拭おうとするツキの手をとって、私はツキの代わりに涙を指ですくった。
「ふ……」
 互いの瞳に互いの姿を見つけて、しばらく私たちは無言で見つめあった。ツキの真っ直ぐすぎる瞳は昔と変わっていない。
「……お前がフユ将軍かサン将軍を殺していたら、私は絶対にお前を許せなかっただろう」
「殺そうと思えば殺せましたけれどね」
 ツキの瞳に剣呑な光が宿る。
「それでも殺さなかった。
だから、私もお前の願いを聞こう。リュウ王に死ねといわれれば致し方ないが、それまでは死なぬ。約束だ。お前も死んではならぬ」
「貴女を殺すのは私。私を殺すのは貴女。他のものの手にかかってはいけません」
「お前もな」
 ツキに破れたとき、悔しくて、そして自軍に申し訳なくて、全身が燃えるようだった。それなのに、今こうしてツキと向き合っていると他のすべてがどうでもいいと思えるほど幸せで、ツキだけが愛しい。
「……行く」
「……はい」
 私たちは立ち上がり、もう一度見つめあった。
 こんなに近いのになんて遠いのだろう。
「ヨルさん……」
「ツキ……。
また、な」
 私の言葉に、ツキはいつか見せたような泣きそうな笑顔を見せた。私は想いを振り切るように馬に乗った。


 今回はココまで。

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 ゆっくりな進みで申し訳ございません。もう少しお付き合い下さい。
 
  ここまで読んでくださりありがとうございました。
 拍手、ときどきいただいております。嬉しいです。一言あるともっと喜びます。

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 それではまた!               天音花香 

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