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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

クリックで救える命がある。
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こんにちは、天音です。

こちらは乙女ゲーム「いざ、出撃! 恋戦」の二次創作集。「早苗が通る!」になります。

いざ、出陣!恋戦


早いものでこのシリーズも6回目です。
最近ネタ切れをしていたのですが、景勝の祝言結末をやって、少しまたネタがうかんだので更新します。
なので、後半は景勝祝言結末ネタが多いです。


注意;「早苗が通る!」バージョンはギャグ要素ばかりなものです。
姫の名前は 小西 早苗(こにし さなえ)で書かせていただきます。名前の由来は前も書きましたようにありません。思い付きです。
シリアスなものを書くときは姫の名前は無しで書きたいなと思っております。

それではお楽しみ下さい。

この小説ブログ、そしてもうひとつの香水ブログに載せている全ての作品の著作権は天音花香にあり、放棄しておりません。
無断転載、無許可の販売は禁止です。
某サイトにて著作権侵害、違法販売されていた私の作品の販売が停止されました。
FC2さまと応援してくださった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました。




ココから小説

「早苗が通る!」シリーズを最初から読んでみる



  1.格好

才蔵
「……早苗姫」
早苗
「才蔵! 驚きました。いつからそこに?」
 才蔵は一度口を開きかけて、言葉を呑んだ。
才蔵
「……三分ほど前からです。(三十分前からだとは言えない……)」
早苗
「そうだったのですか。気配がこんなに分からないなんて、才蔵はとても優秀な忍なのですね!」
 にっこり早苗が笑って言う。そう言われると才蔵は嬉しいのだが、やはり忍は忍でも、佐助より自分は影が薄いと感じてしまう。
才蔵
「……」

幸村
「才蔵!」
才蔵
「は!」
 幸村の前に現れた才蔵に、幸村は目を見張る。
幸村
「……何か祭りでもあるの?」
佐助
「ぶっ! あはははははははは!!!」
 天上から落ちてきた佐助が腹をかかえて笑う。
才蔵
「……」
小次郎
「慶次の格好だけはやめとけ」
早苗
「……。(そんなに悩んでいらっしゃったなんて)」



   2.続格好


慶次
「そんなにこの服、奇抜か?」
早苗
「い、いえ、そんなことは……。よくお似合いです」 
 早苗はつい顔を伏せてしまう。
慶次
「……。オレは茶道もやるし、文化人なのに。姫さんだって感心してたじゃねえか」
早苗
「はい! その通りでございます」
小次郎
「早苗、ちゃんと言ってやれ。文化人だろうがなんだろうが、その格好は変だと」



  3.続続格好

 
慶次
「人に言われてどうこうするのはオレの主義に反するが、姫さんが好まないんじゃ、ちょっくら変えてみるか……。地味な奴と言えば……」
 慶次は考える。
慶次
「才蔵は流石に地味すぎるか!」
 慶次の言葉に才蔵は木陰で涙ぐんだ。
早苗
「慶次様! そのようないい方……!」
慶次
「そうだ!」

小次郎
「で、宇佐美サンになったわけ?」
宇佐美
「……」
 兼続は必死に笑いを堪えている。
謙信
「あははははは!」

「よ、よくお似合いです……」
慶次
「何で目をそらすよ?」



  4.続続続格好


 意外に宇佐美の格好が気に入った慶次。
慶次
「ん?」
 慶次はふと思いついた。
小次郎
「なぜ後ろ髪を切る?」
慶次
「それはな」
小次郎
「そのちゃんちゃんこはなんだ?」
慶次
「見りゃ分かるだろ? そっくりだ」
小次郎
「鬼太郎か……」
早苗
「鬼太郎様? どなたですか?」


    5.戦場にて

景勝「あれが甲斐の虎……」
兼続「眼光が鋭く……正直恐ろしい」
 二人の隣の宇佐美の表情は変わらなかった。
 景勝はちらりとその隣を見る。戦の顔の謙信がいた。
景勝
「父上の氷のように冴え渡る鬼神の顔の方がもっと怖い……」
兼続
「……」
宇佐美
「……」
兼続
「と、突撃~!!」



    6.フラれた


佐助
「姫さんにフラちった」
 戦になる前に早苗を甲斐につれてくるように言われていた佐助が悪びれもなく報告する。
幸村
「……失敗したってこと? それなのにのこのこ帰ってきたの?」
佐助
「俺と来たくないっていうもんだから仕方ない」
 幸村はすっと目を細めた。
幸村
「それ、どういう意味か分かる? 私のところに来たくないってことだよ?」
佐助
「……」
幸村
「なんでがたいだけはいい、青二才景勝に私が負けなければならないんだ? 私も脱げば違ったのか?」
佐助
「……」
 佐助はかわいそうな人を見るような目を幸村に向けていた。
幸村
「したったらずないい方がいいなら、いくらでもするよ? わたしは、さにゃだゆきみゅらでしゅ」
早苗
「……幸村様、おやめ下さい」




      7.あ~ん

幸村
「何が海老の殻が硬いからだよ。自分が早苗ちゃんに食べさせたかっただけじゃないか、青二才め!」
才蔵
「……幸村様……」
幸村
「むけばいいなら、私だっていくらでもむくよ? カニをむいて早苗ちゃんに食べさせようか? ふん」
小次郎
「幸村サン……」
 早苗は苦笑し、そっと手元の白いご飯を箸でつまんだ。
早苗
「はい、幸村様」
幸村
「……! 美味しい……。(勝った! 見よ、景勝! 食べさせられる方がはるかにいい!!)」
 小次郎はそんな幸村にため息をついた。そして、早苗と同じようにする。
小次郎
「ほれ、幸村サン、あ~ん」
幸村
「お前からはいらないよ!」



    8.幸村という人


 早苗と婚姻し、景勝は年相応の表情を見せるようになってきた。
謙信
「幸せなんだろうねえ。頬がゆるみっぱなしだよ~?」
景勝
「そ、そうですか?」
 慌てて頬を引締める景勝に謙信は笑う。
謙信
「父の私としては嬉しい限りだけどねえ」
兼続
「本当によかったです」
宇佐美
「ああ」
慶次
「オレがいろいろ悪戯しても全然表情が変わらなかったのにな」
 景勝は嬉しそうにはにかんだ笑顔を見せた。

幸村
「……」
 幸村の表情に佐助は少しびくびくしながら言葉を待つ。
幸村
「佐助、天井から景勝にいっぱいなめくじを落としてやれ」
佐助
「……(なんで俺がそんなこと)」



    9.早苗も困ってるんだ


佐助
「正直幸村の嫉妬の酷さにはついていけねえな。恋敵にすると苦労しそうだ。俺、姫さん諦めようかな」
才蔵
「私もそれをよく考える」
 偶然通りかかった早苗は二人の会話に涙した。そこに幸村が現れた。
幸村
「早苗ちゃん? ! 泣いているのですか? どうかしました?!」
 早苗は濡れた目で幸村を見て、
早苗
「ゆ、幸村様なんて嫌いです!」
といって駆けていってしまった。
幸村
「……。早苗ちゃん……」
 涙する幸村だった。




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 今日はこのくらいで……。



 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた近いうちに!               天音花香

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