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小説をおいております。 『いざ、出陣 恋戦』シリーズの二次創作、『神の盾レギオン 獅子の伝説』の二次創作、そして、高校生の時に書いた読まれることを前提にした日記と、オリジナル小説を二編のみおいております。
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プロフィール
HN:
天音 花香
性別:
女性
職業:
主婦業メイン
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、結婚後落ち着いてから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。

クリックで救える命がある。
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こんばんは、天音です。

急に寒くなりましたね。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。
新しい小説、設定などはかなり今、増えてるんですけれど、
書く時間がありません。

ああ、書きたい、書きたいな。


未来の誰かに贈る日記、お送りいたします。

なんというか、受験生だったの? 私……。
と思いたくなるくらい、片思いモード炸裂いたしております。
恥ずかしい……。
そして、なんてマイナス思考……。

基本的に、自分が人に好かれる人間じゃないんじゃないかと思ってしまう部分が昔からあって、それは今も続いているのですが、
でも、もっと前向きに生きたいと思って最近は頑張っているつもりです。

まあ、いろいろ経験して今の自分があるんだよね。
高校生のときの私も、温かい目で見守ってやってください。


ココから日記

最初から読んでみる



 一九九六年 十月十七日


 だあああ、もう二日も見てないっ! 気が狂いそうだよ! 名前を叫びたくなってくる。でも叫べないので、ここに書こう。
O君会いたいよおおおお!!!!

 ふう、ぐすん。でもでもいいこともあった。なんとリーダーの平均点越えたのだ! 大の苦手のリーダーだよ? それも二十五点も平均より上! 私は夢じゃないか何度も確かめちゃったよ。でもまあ、本当に今回はよくがんばったもの。地理以外は。地理はライティングが終わらなくて、一分もしていないから超心配。赤ってるかも……(受験生なのに、こんな時期に赤?)でも、本当に他の教科は頑張った! これで上がらなかったら泣いてやるー。
 さてさて、私は今日、リップを買いました。最近はね、化粧水とかも、まあ、いいものを買うようにしてる。親からもらったこの顔。そりゃ美人ってわけじゃない。でもあっさりした童顔。でもでも、中性的……。凹むけれど、やっぱり、あの人のために少しでも可愛くなりたいと最近は思うようになったの(受験生のときに何やってるんだか)。性格も、学力もそう。釣り合うように頑張りたい。彼女とかそんなには程遠いけど、前よりも私の存在に気づいてくれるようになったんだもん。やっぱりいい印象を与えたいよね。よし、頑張るぞ!




 一九九六年 十月十八日


 はい。今も授業中であります。またもや政経……。ごめんなさい、先生。
 やっと三日目にして見たのだ! 朝課外のあと、今日はあの人は朝課外がないので、見るがためにわざわざ用もないのに、部室へ行ったのであります。え!? もう七分前なのに、自転車がないっ。まさかまた風邪?! と思いながら、部室へ入り、ま、一応、いらないけど地理のノートをカバンに入れて、部室を出て、もう一度じーっと自転車を見て、やっぱりない……としょんぼりしているところへ自転車の音。もしや、と思って、音のほうに顔を向けると、おやおや、来た。顔真っ赤にして、息切らして。遅刻するーっと思ったんだろうな。なんだか凄く微笑ましかった。だっていつも無表情。取り乱すなんて無縁のことだと思ってたから。あ、とても失礼だね。でも、そんな感じがあったからさ。その後は移動教室のとき、後姿を見た。どこに何しに行ってたんだろー?
 帰りまでにもう一度会いたいな。




 一九九六年 十月十八日
 

 あの人に会える確率を増やすには、むやみやたらに部室に行くこと。引退したのに、変だとは思うけど、私はK子と待ち合わせしてるし、あの人はというと部室が落ち着くようで、よくいるのだ。暇さえあればいる。自転車もその前にとめてる。本当は違反だけど私もとめてる。だからそこを通るとよく会えるのだ。今日、もう一度会いたかったので、私は午後補習の前に部室に荷物を置きに行った。早く行かなきゃ、あの人は補習に出てないので帰ってしまう。ということで急いで。自転車はあった。でも、部室を覗くのはさすがにはばかられるので、残念と思いながら教室へ行く。と、そのとき。
 部室から職員室に行くまでには、屋根のついているA道とその外側のB道の二通りある。私がB道を通ろうとすると、あの人が正面から来るのが見えたのです。遭えた! 嬉しい! と思いながらも、私は迷いました。A道のほうが広いのです。あえてB道を通ろうとするのはなんだかわざとらしいのでは……。と思い、一瞬戸惑っていると、あの人が右側に寄ったのです。私は本当に馬鹿で、それを「お前とぎりぎりですれ違うなんて嫌なこった」という意味にとってしまい(キング オブ マイナス思考)、つかつかと早足で、A道を通りました。でも、ちょっと考えて思うに、狭いから人が通るときに少し端によるのは当たり前の礼儀ですよね。あの人がわざわざ「通るなら道をあけよう」と、のいてくれたのなら、一人勘違いして、A道を通ったとしたら……。私のほうが数倍やなやつじゃん! 私ってばこういうことばっかり。独りよがりって言うの? しかもマイナス思考。ぐすん。ごめんなさい。私理解できませんでした。すっごく失礼なことをしていたとしたらすみません。どうか怒っていませんように。嫌われませんように。お願いです。あの人に伝わって! 「ごめんなさい!!」





一九九六年 十月二十二日

 O君。具合が悪いのですか? 大丈夫ですか? 早く治してください。
 明日は元気な顔見せてください。遭えないと寂しいです。




一九九六年 十月二十三日

 だ~っ! 昨日の日記を見ると恥ずかしくて、顔から火が出そうになる。
 今日、朝課外後、あの人を一目見ようと部室に行くと、自転車がない。また休み? と思って、がっかりしながら、部室へ入り、後輩と無駄口を叩きながら、部室を出ると、あの人の自転車がある。あれ? やっと来たんだ。そう思いながら歩いていると、後ろでドアが開いて、あの人が出てきて、私の横を通り過ぎていった。一人で。後輩がいるので、声をかけようにもかけられず、あせりまくる。途中で後輩が別れて教室へ行ったので、私はダッシュ! どたどたと何とも情けない音をたてて、しかも、息を切らせて、「O君!」私は心で、間に合った……。と一言。それで、早速聞いてみた。「昨日具合悪かったの?」あの人は訝しげな顔で、「いや……?」何? あれ、じゃ、どうしてあれ? 私は混乱。「だ、だって自転車なかったじゃん」と言ってしまった。うおおお! しまった! 自分でそんなことをばらしてどうするの?! それにバスってなぜ考えないの? 私は自分の立てていた台本がチャラになってしまい、あせりにあせって、どうしようもなくなって、「そ、そう。んじゃ、いいや」と適当に言って、一目散に逃げました。な、なんて格好悪いんだ……。なんて馬鹿すぎるんだ。もう自分が嫌になる。今度こそはまともな会話をしたいよお!
 そういえば、今日はエイズ講話があった。女性の方。まあまあ面白かったからちゃんと聞いていた。が。サボったな、O君。あの人ってば、本当に協調性がないというかなんというか……。放課後補習も取ってないし、帰ったなと思って部室に行くと自転車がある。O君ってよく分からない。と思いながら、あの人の部室の横を通ると、あの人が出てきた。それで自転車の鍵を外し始めた。
 私は今日、昼からがらにもなく、ヘアバンドで横の髪をあげていたの。だから恥ずかしかった。でも、あー、帰っちゃう! そんなのヤダ! と思って部室のK子に「帰ろー!」と声をかける。すると、K子絶句。後輩も動揺。何なの!? 「先輩、その頭どーしたんですかー」「わりーか。横がうっとうしいんだ」「似合ってないとは言ってないじゃないですか!」K子も「Hがそんな髪するなんて……」と言いたい放題。あー!! もう! あの人もまだいるんだから、これ以上私に墓穴を掘らせないでくれー!「帰ろう!!」
 あの人はというと、まだ自転車に乗ったまま停止。ほんっとうに訳分からない人……。帰らないの? そう、一度帰ろうとして、帰るのやめたのね。私はその横をK子と通り抜けて帰ったのでした。なんか本当に私には理解できない方です。

 さー勉強! 
 そういえば、昨日、帰るとき、あの人そっくりな人が歩いて帰ろうとしてたけど、本人だったのかな?




 一九九六年 十月二十五日
 

 ふとあの人の一年のときの詩を思い出した。一年のときは「変な詩」と思っただけでしたが、私はある発見をした。ちょっとショックを受けた。あの人は一年のときに、もうすでに私が今、考えてるようなことをずっと考えてたんだ。何のために大学に行くのか。自分は何がしたいのか、悩んでたんだ。私が何も考えずにファイナルファンタジーⅥにはまっていたあの頃に! やっぱりどこか違ってたんだ。すごいよ。でも今は迷い、ないんだね。模試の結果に名前が載ってた。総合と英語と数学。見事に私の苦手な科目だ。本当に凄いなあ。私も頑張んなきゃあの人を好きになる資格なんかないよね。頑張ろう!
 話は変わって、今日はとっても近くで見ることができたノダ。友達二人と話してたら、なんか走ってきて……。私は気づいた。すぐに。向こうも多分。気のせいか、後ろを通り過ぎるとき歩いてたから。挨拶したかったけど、友達がいたのでできなかった。あの人は珍しく、文系クラスの三組のところに入っていって(部活仲間のところでしょう)、すぐに出てきて、また走ってきて、私と友達の間を通ろうとして(通れるわけないよ。狭かったから。どこうかな、と思ったけれどやめた)、方向転換して、後ろ通って走り去った。台風……? なんなんだろう。二年くらいあの人のこと見続けてるけど、やっぱり理解できない……。


 明日もテスト。



 一九九六年 十月二十六日


 中三以来だなあ。テスト中嫌な夢を見ること。今日のはかなり勘弁してほしい。まず、虎に終われる夢。なんで? その後が最悪。私の周囲には、課題が山積み。座っている私の目線ぐらいのが私の周りを囲んでいるの。私はそれを必死で解いてる。なぜか川のほとりで。すると、その課題がドサドサと川の中に落ちていくの。あー! やらなきゃいけないのに! とあわてて拾おうとするけれど、次々に流れていくのです。やな夢でした。でも、これ、現状そのものだね。流れ落ちていった分は今までやらずに終わったものだ。時間と共に流れて、もう、取り戻しがきかない分だ。山積みの課題はこれからまだまだやらなければならないこと。ああ、昼寝をしたときも勉強道具を探す夢とか、そんな夢ばっかり(受験生なのに昼寝はどうよ?)。受験票のための写真をとって、失敗した夢とか……。もう、嫌になってくる。今までこんなことなかったのになあ(今年は)。
 そして、今日はもう一つ嫌なことがあった。偶然。今日だけと思いたい。あの人が自転車を置く場所が変わっていたのです。部室の前をさりげなく探してもないの、当然だよね。帰りも、なかったから、帰ったとばかり思って、がっかりして部室の前、通ったけれど、部室にいたんだね、きっと。それで、「やっぱりあいつ見てやがる。うっとーしーやつだな」(どれだけ悪人だよ)と思ったに違いない。自転車の場所、変えてみたのは、私の様子を確認するためか、私に迷惑だってことを遠まわしに伝えてるかのどちらかかもしれない。どっちにしろ、私は迷惑がられているに違いない。でも……。やっぱり偶然と思いたいよ。明日はどうかな。やっぱり違うところに置くかな。それが続いたら……。私はこの想いを消さなければいけなくなる。どうか明日は戻っていて。

 明日は英語のテスト。頑張らなきゃ。



 一九九六年 十月二十七日


 今日、まず学校に着いて一番にしたことはO君の自転車を探すこと。すぐ見つけられた。部室の前。しかもいつもよりうちの部室よりにあったからだ。一気に力が抜けた。よかった……まだ想っていても大丈夫だね。そう思うと嬉しくてにやにやしながら部室へ入る。そして、英語のテストを受ける。めちゃめちゃむずかった。でも、もういいやという感じで、本屋に行った。私は今『蒼穹の昴』(著者、浅田次郎)という本にはまっている。上巻を一気に読破して(英語のテスト前だったのに)、今日のテストが終わったら下巻を買って、一気に読んで、勉強に打ち込むという計画を立てていたのだ。それで、早速買ってから、部室へ戻り、K子のテストが終わるまで(理系は文系より理科の分、テストが長いので)読んでいた。そして、私は、K子のテストが終わるのは、十二時二十分と思い込んでいたので、(実際は四十分だった)その時間になったら、部室の前に出ていた。あの人も部室へ戻ってくるので、外で待っていると会えるからだ。ところが遅い。私は退屈してきて、また本をその場で読み始めた。すると、挨拶の声が小さく聞こえたような気がしたの。おや、理系の人たち終わったのかなと思って、顔を上げるとO君だった。私は本を持ったままあの人を凝視。あの人は部室に一度入って、ちょっとしてから出てきた。私はまたもや本を読むのをやめて硬直。O君が自転車の鍵をはずしている。誰もいない。気のせいかあの人の動きが緩慢だ。何か。何か……。「O君! もう理系のテスト終わったの?」あの人は、こちらを見るわけでもなく、ただ、コクンとうなずいた。こっち向けばいいのにと思ったけど、まー、その様子が可愛らしかったので、いいや。でも、今思えばもっといろいろ話しかければよかったなあ。私の視線が痛かったのか、あの人はずっと下を向いたまま、のろのろと自転車へまたがって、すーいとこいで行ってしまった。ちくしょー「さよなら」ぐらい言っていけ! とはさすがに言えない……。それにしても、あの挨拶は私にだったのかな? 他に応援部の女子しかいなかったし……。まさか彼女たち(しかも二年生)に声をかけるわけないしねえ。でも、そうすると、私は気づかずに、無視してしまったことになる! もしそうだったらごめんなさい!! 多分違うだろうけどね。
 あの人の方から声をかけてくれないかなあ。



 一九九六年 十月二十八日


 私はまたもや失敗を。てっきりうちの部室の前に散らかしているのは隣の演劇部だと思って、もと演劇部部長の友人に言ったわけよ。「これおたくー?」って。すると「となりのY部(O君の部活)。だってうち、カレー食べないもん」っていわれて、しかもいつもY部部室は開いているので、まる聞こえだったんです。それで、帰りに通ると片付けてました。よっぽど「ごめん、ありがとう」と言おうかな、と思ったんだけど、言えなかった……。あんな間接的じゃなく直接「片付けてください」って言ったほうがよかったんだろーけど。ま、悪いのはうちじゃない、よね? うーむ。
 しかも今日は私、なんかハイテンションで、高笑いしまくってて(変人)、しかも外まで(Y部までも)ちゃーんと聞こえていたと思う。ああ、ついに「やはり狂った女だったか……」と思われたに違いない。ああー違うんだよ。そーじゃなくてー。今日は本当に自分でもおかしいなって……。うるうる。好かれようとまでは思ってないといいつつ、やっぱり心のどこかで気にしてるね……。


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今日はここまで。


 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた!               天音花香



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