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天音花香の小説をUPするブログです。個人サイトの小説はこちらに移しました。現在二時創作と短編を中心に書いています。
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天音花香
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女性
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主婦
趣味:
いろいろ・・・
自己紹介:
小学生のときに、テレビの影響で、小説を書き始めました。高校の時に文芸部、新聞部で文芸活動をしました(主に、詩ですが)。一応文学部でです。ですが、大学時代、働いていた時期は小説を書く暇がなく、主婦になってから活動を再開。

好きな小説家は、小野 不由美先生、恩田陸先生、加納朋子先生、乙一先生、浅田次郎先生、雪乃 紗衣先生、冴木忍先生、深沢美潮先生、前田珠子先生、市川拓司先生他。
もう一つのブログでは香水についてレビューをしております。
http://yaplog.jp/inka_rose/
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こんばんは、天音です。


今日はサイトの方に掲載していたものをこちらにお引越しです。

これは、小学生の頃、絵本にしたいなと思っていたものを数年前に文章にしたものです。
ちょっと悲しい雰囲気ではありますが、個人的には思いいれのある物語です。


ココから小説


              吸血鬼


むかしむかし、吸血鬼が森の奥に住んでいました。
 でも、吸血鬼はさみしがりや。いつも一人ぼっちなが悲しく、友達が欲しいと思っていました。しかし、吸血鬼は人の血を吸わなくては生きていけません。吸血鬼は毎日さみしく、悲しい思いをしていました。
 そんなある日のことです。吸血鬼の森に、一人の娘が迷い込んで来ました。栗色の髪に、空色の瞳。その目はとても澄んでいて……。吸血鬼は一目で娘を好きになりました。吸血鬼は言いました。
「ぼくと友達になってくれないかな」
 すると娘は震えながら言いました。
「あなたは吸血鬼。私の血が欲しいのね?」
 娘の言葉に、吸血鬼は悲しくなりました。
「そんなこと、考えていないよ。お願い、ぼくを怖がらないで」
「でも、あなたは今までに何人もの血を吸って命を奪ったわ。だから……」
「友達になれないって?」
「ええ……」
「じゃあ、吸わない。これからは吸わない。だから友達になって」
 泣きそうになって言う吸血鬼が、娘はかわいそうになりました。だから娘は答えました。
「いいわ。私でよければなりましょう」
 娘の言葉に、吸血鬼は本当に嬉しそうに笑いました。


 その日から、吸血鬼は娘と楽しい日々を過ごしました。


 吸血鬼は娘に、大地の唄を、風の音を、森のざわめきを、闇の波動を聞かせました。
「私もこの自然の中の一人なのね」
 娘はお礼に吸血鬼に歌を聞かせました。
「君の声は、君の心のようにきれいだ」

  ある日、娘は吸血鬼を花畑に誘いました。
「でも、ぼくは光に弱いんだ」
  すると娘は言いました。
「大丈夫! あなたの心から光の声がするわ。光がだめと思い込むからいけないのよ。さあ、勇気を出して」
  吸血鬼はおそるおそる、光あふれる花畑へ行きました。さまざまな色をした花が光のもとで輝いています。吸血鬼の体はなんともありませんでした。吸血鬼は嬉しくなって、娘に花冠をプレゼントしました。
「君のおかげだ! 光ある世界はとてもきれいだ!」

 二人で虹の橋を渡りました。
「わあ、世界はなんて広いのかしら!」

夕日がなごりおしそうに沈むのを二人で眺めました。
「綺麗だわ……」
「太陽がさようならって泣いている。だからきっとこんなに切ないんだ」


 ある夜は、空を散歩しました。いくつもの星が二人にウインクしています。二人は三日月に腰かけ、見つめあいました。
「初めて会ったときからきみに惹かれたよ。きみはぼくに幸せと光をくれた。きみが好きだよ、世界で一番」
  娘は頬を赤らめました。
「うれしい。私もよ。あなたはやさしくて、恥ずかしがりやで、さみしがりや。だから私がそばにいるわ」
  二人はそっとくちびるを重ねあいました。


 本当に夢のような日々でした。この幸せがいつまでも続くのだろうと娘は思っていました。ところが、日に日に吸血鬼が弱っていくのです。娘はあわてました。
「どうしたの?病気なの?」
 娘の言葉に吸血鬼はうつむき、言いました。
「病気じゃないよ。食事をしないからだよ」
「食事?」
「……そう。血を吸うことだよ」
 吸血鬼の言葉に娘ははっとしました。そうです。吸血鬼は血を吸わなければ生きていけないのです。娘は顔をおおい、泣きました。
「お願い、死なないで! 私の、私の血を吸って! さあ!」
 娘は覚悟を決めて言いましたが、吸血鬼はそれをこばみました。
「吸わないよ。 判ったんだ。ぼく一人が生きるために、大勢をぎせいにするより、ぼく一人がぎせいになって、多くの人を生かすほうが、ずっとずっといいことなんだって」
「こんなの悲しすぎる……! なぜ神様は吸血鬼という生き物をお創りになったの?」
「悲しまないで。ぼくはとても幸せだよ。きみと出会えたから」
 吸血鬼はほほえんで言いました。やさしい、せつないほほえみでした。
 娘はただ、ひたすら神に祈りました。
 しかし、次の日の夜。娘の祈りもむなしく、

「ありがとう、どうか幸せになって」
 という言葉を残して、吸血鬼は死んでしまいました。幸せそうにほほえんで。それはまるで眠りにつくかのようでした。

 娘は。ひとり残された娘は吸血鬼のために泣きました。そして、泣きながら、吸血鬼が次は人間に生まれてくることを祈りました。

                     おしまい


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 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 それではまた近いうちに!               天音花香

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